MMCXイヤホン用のリケーブルを自作する時のこだわりポイント

久しぶりに作りました。mmcxイヤホン用(SHURE se215)のリケーブル。前回作ったこちらのリケーブルを見て気にってくれた友人が「自分用にも!」ってことで作ることになりました。別にse215用って言う訳ではないんですが、使う人がse215ユーザーだと言うことなので。

 

どろぱち

純銀より線で、mmcxプラグのイヤホンリケーブルを作成しました。見た目も良く、安価で作れました。…

 

前回は純銀線で作りましたが、今回は予算の関係上銅線を使いました。スペックは下記の通り。

mmcxプラグ・・・オヤイデ電機

銀メッキOFC銅線・・・オヤイデ電機

NEUTRIK L型ステレオミニプラグ・・・eイヤホン

保護スリーブ(ガラス編み組みチューブ)・・・モノタロウ

その他こまごましたもの(分岐パーツ、熱収縮チューブ、音響用ハンダ、などなど)も合わせて、ほとんど秋葉原で揃いますが、ガラス保護スリーブだけは今回もモノタロウで買いました。

かかった金額は全部で4000円程。個人的にはリーズナブルで価格的に本体とイヤホンのバランスが良いと思います。

作り方などについては前回と大体同じなので、今回はこだわりポイントや便利アイテムなどを紹介します。

 

こだわりの耳掛け部分

ワイヤー入りがあんまり好きではないので、熱収縮チューブでクセをつけています。

クセの付け方としては、線材を手で丸く輪っかを作っておいて、エンボスヒーターでチューブを収縮させながらクセをつけていきます。角度が気に入らなければ、温め直すことで再度整形ができるのも良いポイントです。

 

熱収縮チューブは3種類

透明のチューブなのでわかりにくいかとは思いますが、ネジネジしているケーブル全体をオーム電機の熱収縮チューブ(下記参照)で覆って、耳掛け部分にスミチューブ2.0mmで癖をつけて、プラグとの結合部はBondicで固めた上からさらにスミチューブ3.0mmで補強しています。

 

オーム電機(Ohm Electric)
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このオーム電機の熱収縮チューブですが、それはそれは線材が通しにくくて。。。仕上がりは綺麗でオススメなんですが、今回も苦労しました。

ヒートガンじゃなくてエンボスヒーター

熱収縮チューブの収縮にはエンボスヒーターを使いました。ライターやドライヤーでもできないことはないですが、あまりおすすめはできません。

エンボスヒーターを使う(お勧めする)理由は、

・程よい熱風で収縮させ具合を調整しやすい → 仕上がりが綺麗

・ヒートガンよりコンパクトで軽い。

・片手でも使えるし、スタンドがついているので両手でも使える

などです。

ライターだったら100円だし、ドライヤーだったら家にあるしで、それを考えたら高いと思うかもしれません。でも一台あると便利です。

こどものかお(Kodomonokao)
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1000円ほどで売っている海外メーカーのエンボスヒーターは、コンセント形状がそのままでは日本で使えませんので注意してください!コンセントプラグを削って加工したり、または変換プラグが必要になります!

 

ガラス編み組みチューブ

お気に入りの白いガラス編み組みチューブ。柔らかくてクセがつきにくくて取り回しも良好です。少しタッチノイズ対策にもなっていると思います。多少伸縮するのですが、変に広がりすぎたりしないので、線材も通しやすいです。

保護スリーブ(ガラス編み組みチューブ)・・・モノタロウ

補強はBONDIC

あとは、プラグ部(接着部分)の補強には必殺のBONDIC。LEDを4秒照射すればしっかり固まります!

広い範囲(ステレオプラグの結合部全体を覆いたいときなど)を補強するときはホットボンド、小さなところ(mmcxプラグの結合部など)を補強するときはBONDIC、という使い分けをしています。

ちなみに、グルーガンはこれ↓を使っています。手元にスイッチがあって便利です。100均にも売っていて使ったこともあるんですが、ドロドロとめどなく垂れてきて、今回のような細かな作業では全く使い物になりませんでした。

リケーブルの完成品はこんな感じ

と言うことで出来上がりはこちら!

納得の出来栄えになりました。

今回はリケーブルを自作する時のこだわりポイントとオススメアイテムを紹介しました。これから自作しようとしている方、自作しているけど気になることがある方、参考にしていただけたら嬉しいです。

イヤホンリケーブルなど、オーディオ関連の自作記事はこちらにもあります。合わせてご覧ください。

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