ここのところ、イヤホンのリケーブル用ケーブルを何本か作ってきました。だんだん自分の技術も上がってきたり、試行錯誤をしていく中で基本スペックがだいぶ固まってきました。今回は自分用として、もう一本作ることにしました。
今回の完成品が上の画像
it”s beautiful!
どんなトゲトゲな日でも、息していれば明日は来るんだし、泣いた後に咲くその花は、so beautiful beautifulさー
beautifulさ/BiSH
なんて歌が頭をよぎります(笑)
青と白と銀(ちょっと金のアクセント)のコントラストが綺麗です!これは見た目に良い1本ができました!他でもあまり見かけないルックス。
基本コンセプト
今回のコンセプトは、
mmcx/銀線
です。
既に銅線(銀メッキ銅線)のケーブルは作ってあって、それなりに満足しています。しかし以前、銀線を使って知人用にケーブルを作成して聞いた時に「抜けの良い高音域」にとても魅力を感じました。そこで銀線の特徴である「高音域」を自分で楽しめるケーブルが欲しかったので作りました。
なんていうか、今、作りたいブームが来ています(笑)
前回作成したケーブルはこちら
素材集め
今回主に使用したパーツと購入店
4N純銀より線・・・オヤイデ電気
銀メッキOFC銅線(GND用)・・・オヤイデ電気
mmcxプラグ・・・オヤイデ電気
2.5mm4極プラグ・・・千石電商
今までのケーブルと違う、今回の目新しい素材は、保護スリーブです。
工具通販でおなじみ?のモノタロウで購入しました。別件でモノタロウでショッピングしている時にたまたま見かけた商品。多分、本来の用途とは違うのかもと思うのですが、個人的にこのカバーがすごく気に入りました(後述)。
2.5mm4極プラグも、あまりイヤホンケーブルでは見かけないタイプのプラグにしてみました。
作り方など
基本的に作り方は今までと大きな変更はないですが、今回は保護スリーブを使っているので、その辺がトピックでしょうか。
- ケーブルを4本同じ長さに切っておく
- 2.5mm4極プラグにケーブルを半田付け
→やっぱりムズい!っていうか細かい! - スリーブをかぶせる
→スリーブをかぶせるところは編まない。
→分岐からはただネジネジするだけ。 - ネジネジ部分のケーブルを熱収縮チューブで補強
- mmcxプラグのカバーやスライダーなど、後から付けられないものを通しておく
→これを忘れてプラグをつけた時のショックは想像を絶するので注意! - mmcxプラグの半田付け
- 熱収縮チューブに癖を付けて加工
- 最後の確認と仕上げで微調整
こんな感じです。
慣れてきたとはいえ、2.5mm4極プラグの半田付けはやっぱり難しいです。慎重に・かつ大胆に一気に作業を終わらせるつもりでやりました。スリーブの終端はボンドで接着しました。ですが、このスリーブはあまりほつれてきませんので、他のスリーブに比べて作業は楽チンです。
今回も耳掛け部分は、透明の熱収縮チューブで癖を付けています。
今回のポイント(保護スリーブ)
今回、プラグから分岐まではスリーブをつけるので編みません。ここが最も大きなポイントです。
このスリーブですがとても柔らかくて手触りもサラサラ。サラサラなので絡まりにくいし、やわからいのでケーブルの取り回しが良くなり、普段使いにも向いているのではないかと。
そして、編まないことの音質的なメリットとしては、抵抗が少なくスムーズにイヤホンまで音が届けられる(であろう)ことと、クセがつきにくいということがあると思います。
で、肝心の音は?
銀線の特徴である、キラキラした高音はありつつも、GNDに銅線を使っているので、低音に物足りなさなどは感じません。まあ、イヤホンの特徴もあると思うのでその辺の影響はどうしても出てきてしまいます。合う・合わないが。
あとは聴く音楽のジャンルによっては銀線じゃない方が良い場合もあることは想像できます。ダンスミュージックとか低音がズンズンしていた方が良い時は、やっぱり違う種類のケーブルの方が良いのかな。。なんて。
私が普段使っているイヤホンはwestone UMPro30なんですが、より解像度が高まり、以前よりも高音が綺麗に聞こえるようになった感があり、個人的には良い感じです。シンバルなどの金物やアコースティック録音の空気感、女性ボーカルものには特に良し!
最後にもう一回写真を!
良いですねー、これ。自画自賛。音もさることながら、見た目、使い心地も良いです。そして材料費だけならとってもリーズナブル。純銀線を使っているイヤホンケーブルってなかなかのお値段するんですよね!自分にとってはちょっと手が届かない金額だったので、多分その3分の1とか5分の1とかの値段でそれに近いものができたということに、とても満足しています。
イヤホンリケーブルなど、オーディオ関連の自作記事はこちらにもあります。合わせてご覧ください。
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