以前より、自作でイヤホン用のリケーブルを作っいます。先日、知人(SE215ユーザーです)に自慢していたら、その人も最近たまたま断線してリケーブルを探しているって言ので、その人専用のケーブルを作ることになりました。
どんなリケーブルを作るか
まずは、どんなケーブルにしたいかを予算なども含めてしっかりヒアリングします。その時の自分のメモがこちら。
iphone用
スミチューブ、スリーブなし、ネジネジ編み、ワイヤーなし、くせつける
スライダー欲しい、R赤銀/L青銀、120cm
mmcxはオヤイデのにしたい
と言うことで、今回選定したパーツはこちら
- 3.5mmステレオプラグ:(約700円)
- mmcxプラグ:オヤイデ電気のやつ(約1300円)
- 線材:銀メッキOFC(赤1.5m・青1.5m・透明1.5m×2・しめて約1500円)
- 分岐パーツ:千石電商(324円)
- その他:スミチューブV、接着剤など
こうして並べて考えてみると、何気にオヤイデ電気のmmcxプラグって割高感がありますね。まあ作りが良いので納得できる部分ではありますが。
ではリケーブルを作りましょう
今までに試行錯誤したので、もう迷わず作成していくことができます!
まずはステレオプラグにケーブルを半田付けします。前回は2.5mm4極だったので、それに比べたらなんてやりやすいこと!プラグとケーブルに予備ハンダをつけてしっかりと接合します。
ケーブルはなるべく細い方が良いと言うことなので、左右をそれぞれネジネジして、さらにそれをネジネジに編みました。これなら2mmのスミチューブVが使えますので、取り回しも良好です。スミチューブの収縮には、エンボスヒーターを使いましたが、速い!楽チン!綺麗な仕上がり!!ライターとはわけが違います。
使ったエンボスヒーターはこれ↓
接合部分の補強用の熱収縮チューブやスライダー、各プラグのカバーを先に通しておいて、mmcxプラグの接続をします。
ここでとってもとっても大事なことは、先にプラグなどのカバーを通しておくこと!これを忘れてプラグをつけてしまった時のガッカリ感と言ったら、ハンパありません。すぐに作業が再開できないくらい心を折られますので注意しましょう(笑)
新兵器”Bondic”登場!
と、ここで新兵器登場!接合部分の補強にはBondicを使ってみました。ご存知でしょうか?
Bondicとは
この驚きの接着剤は100%防水・耐熱のツールです。溶剤を使用しない液状の接着剤で、付属の専用UV LEDライトで硬化します。Bondic®は、乾くと透明で永久的に接着します。何でも数秒で接着、組み立て、修復、穴埋めができます。Bondic®は、プラスチック、木、金属、PVC、スチール、ゴム、配線、セラミック、フィギュア、ビニール、ケブラー、ポリプロピレン、皮革など様々なものに使えます。
公式ホームページより
ハンダ付けをしたとこの上からヌリヌリしてLED照射!1・2・3・4秒待って、カチンコチン!確かにしっかり固まります!素晴らしい!けど高いので、あまりたくさんは使いたくありません。その上からスーパー多用途な接着剤でさらに補強しました。
しかし、このBondicって剥がせるのでしょうか??まあ、今の所はがすつもりもないのでかまいませんが。そのうち必要になったら調べてみようかなと。
mmcxイヤホンリケーブルの出来上がり!
そんなこんなで、まずまずのクオリティに仕上がりました。
いかがでしょうか。こちらを知人に渡したところ、音質も含めてご満足いただけた様子。安心安心。断線はなかなかしないと思うのですが、何かトラブルがあった時には真摯に対応させていただく所存です。
リケーブルの自作は高い?安い?
結局、トータル4000円ほどで仕上がっています。このスペックでお店で普通に購入したら10000円程度になるのでしょうか。もちろん職人さんや機械で作っている物とは仕上がりのクオリティには劣る部分があるかもしれません。とはいえ、音質などを考えると納得の値段ではないかと思います。
イヤホンリケーブルなど、オーディオ関連の自作記事はこちらにもあります。合わせてご覧ください。
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