LENOVO ThinkPad E15 実機レビュー|赤いトラックポイントが快適なテンキー付きのノートパソコン

赤いポッチ(トラックポイント)が快適なテンキー付きのノートパソコン「ThinkPad E15(20RDS17C00)」の実機レビューです。トラックポイントもテンキーも付いていながら、持ち運びにも対応できる15.6インチタイプのビジネス向けノートパソコンです。

GOODポイント

  • これぞThinkPadな赤いポッチ(トラックポイント付き)
  • 入力しやすいテンキー付きフルサイズキーボード

BADポイント

  • やっぱりビジネス向け。プライベートで使うには遊び心があまり無い

ThinkPad E15スペック詳細

まずは今回のThinkPad E15のスペック詳細です。

 

CPU インテル Core i5-10210U プロセッサー
メモリ 8.0GB DDR4-2666
ストレージ 256GB (PCIe NVMe)
グラフィック CPU内蔵(インテル UHD グラフィックス)
ディスプレイ 15.6″FHD IPS 光沢なし LEDバックライト 1920×1080
キーボード バックライト付き日本語フルサイズキーボード
WEBカメラ 720p HDカメラ(シャッター付き)
入出力端子 USB Type-C 3.1 Gen 1 ×1
USB 3.1 Gen 1 ×2
HDMI ×1
マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック ×1
USB2.0 ×1
イーサネットコネクター(RJ45) ×1
セキュリティロックスロット
サイズ 横368 x 奥行き245 x 高さ18.9mm
重さ 約1.9Kg
指紋センサー
無線LAN インテル Wi-Fi 6 AX201 a/b/g/n/ac/ax
バッテリー 最大連続時間10時間(45Wアダプター)

 

CPU-Zでも確認した結果がこちらです。

 

ThinkPad E15の外観など

それでは外観から確認してみましょう。

見慣れたThinkPadのロゴが入ったブラックのボディ。このデザインを見るとやっぱりビジネスマンなイメージがあります。

ThinkPadの「i」の赤い丸は光りません。

 

裏面です。すべり止めのゴム足は奥(ヒンジ側)はバー状に1本、手前には小さめのゴム足が2つついています。排気口もしっかり確保されています。手前の両サイドにスピーカーになっています。

 

奥のゴム足に少しだけ高さがついています。この高さの訳は後ほど。

 

非光沢タイプの液晶は映り込みもほとんどなく、発色が良く綺麗です。

 

フルサイズの日本語キーボードはデスクトップパソコンのキーボードを使い慣れた人でも、違和感なく馴染む事ができます。テンキーのサイズもしっかり確保されています。中央にそびえる赤いポッチ(トラックポイント)こそ、ThinkPadシリーズですね。

 

斜めから見たキーボードのアップです。タッチパッドにある左と右の独立したクリックボタンも特徴の一つです。

 

電源ボタンは指紋認証を搭載しています。

 

パームレスト右側にThinkPadのロゴマーク。

 

キーボードにはバックライトを搭載しています。

 

ディスプレイはほぼ180度まで開くことができるので、お互いに画面を見ながら打ち合わせをしたりすることもできます。

 

ThinkPad E15の入出力ポート

続いて、入出力ポートです。

本体左側面はUSB Type-C、USB Type-A×2、HDMI、マイク・イヤホンコンボジャックです。

 

本体右側側面は、セキュリティロックスロット、USB Type-A、有線LANです。有線LANは半分カバーがかかっています。

 

背面のゴム足で高さをつけている理由は、LANコネクタを接続した時によくわかります。LANケーブルの端子には通常半分程度カバーが閉まった状態で、LANを差し込む時にカバーが下に下がります。その分のスペースなんですね。

 

ThinkPad E15のサイズと重さ

本体サイズは、

  • 幅368mm
  • 奥行き245mm
  • 高さ18.9mm

です。B4サイズの用紙が257mm×364mmなので、ほとんど同じサイズと考えて良いですね。実際にB4用紙の上に乗せてみましたが、横幅はほんの少しThinkPad E15の方が大きく、奥行きはやや小さい事がわかります。

本体重量は約1.9kgと、テンキーもついたフルサイズキーボードを搭載している15.6インチ液晶モデルのサイズにしては比較的軽量です。持ち運びも十分に可能な範囲内です。(頻繁に持ち運ぶには14インチ以下のサイズが良いですね)

 

セキュリティ対策済のWEBカメラ

搭載しているWEBカメラには、ThinkShutterという「物理シャッター」がついています。通常はシャッターをオン(カメラをオフ)にしておいて、必要な時だけシャッターをオフ(カメラをオン)にしておくことで、セキュリティ対策ができて、もしもの時のWEBカメラの乗っ取りなどにも対応することができます。

 

カメラがオンの状態

 

カメラがオフの状態

 

以下はベンチマークテストの結果です。

ThinkPad E15のベンチマークテストの結果

PC MARK10

パソコンの総合的な性能をチェックするためのベンチマークテスト「PCMARK 10」を実行したところ、総合スコアは「3450」でした。

 

PCMARK 10のスコアの詳細をみると、基本性能を示すEssentialsが7524、ビジネス系アプリのパフォーマンスを示すProductivityが6172と、どちらも快適さの目安となる3000を大幅に超えていました。クリエイティブ系アプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationは2401という結果になり、一般的なインターネット、動画サイト視聴、オフィス文書作成などを想定した使い方では不満がでるようなことはないスコアです。

 

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23の結果では、マルチコアが2234、シングルコアが882、MP Raitoが2.53となりました。

マルチコア → CPU全体の性能
シングルコア → CPU内の1コアあたりの性能
MP Raito → CPU全体の数値をシングルコア性能で割った数値

ドラゴンクエストX ベンチマーク

ドラゴンクエストXのベンチマークテストを実行してみました。解像度フルHD1920×1080、グラフィック設定「標準品質」、フルスクリーンモードでスコアは4131で「普通」となりました。画質を調整すれば軽めのゲームはできるでしょう。

 

CrystalDiskMark

ストレージの性能を「CrystalDiskMark」でチェックしてみたところ、2116.69MB/s、ライト1092.58MB/sとなりました。読み書きともに十分高速です。

 

ThinkPad E15実機レビューのまとめ

と言う事で、今回はレノボ(LENOVO)のノートパソコン「ThinkPad E15」の実機をレビューしました。

CPUに第10世代Corei5、8GBメモリ、256SSDなど、基本性能において普段使っている分には不満を感じるようなことはなく、ストレスなく作業ができます。この性能で実売価格は7〜8万円前後になりますので、十分にコストパフォーマンスは高いと言えると思います。

そして、ThinkPadならではの赤いトラックポイント、テンキー付き日本語フルサイズキーボード、15.6インチ液晶など、使いやすさに一貫したこだわりを感じるThinkPadシリーズ、このThinkPad E15は通常は据置き+たまに持ち運びができるような使い方に向いています。

シックなボディのThinkPadシリーズなら、仕事でも安心して使う事ができるので、普段はテレワークで自宅で使い、たまに会社に持ち込んで使うノートパソコンなんていうのも良いですね。

 

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