LENOVO の15.6インチサイズのゲーミングノートパソコン「LEGION 550Pi」の実機レビューです。実際にゲーミングノートパソコンを使ってみると、ゲームをする用途に限らず、全ての処理がサクサクと進み、とても快適に使うことができました。
デスクトップパソコンのように広いスペースを確保する必要がなく、リビングなど家中どこでも持ち運んで使えるのに、一般的なデスクトップパソコンよりも高性能で快適に動作します。これで10万円台から買えると言うのは、コストパフォーマンスは相当高いです。
「デスクトップパソコンを置くだけの広いスペースはないけど、動画編集もできる高性能なパソコンが欲しい」と言うゲーマーでは無い方にもお勧めできるノートパソコンです。
LENOVO LEGION 550Piの特に良いところ2つ
目に優しく美しいディスプレイ
とても綺麗で目にも優しい、LEDバックライト付の15.6型IPS液晶です。非光沢タイプですので、反射や写り込みも少なく、画面に集中することができます。リフレッシュレートも144Hzで残像感なども気になりません。
上の画像は、FinalFnatasyXVベンチマーク中のスクリーンショットですが、ベンチマークをしていてもその美しさに思わず見入ってしまいました。もちろん、ハイスペックですので、ゲームや動画編集にはとても強いです(ベンチマーク結果は記事後半に掲載しています)。
背面にまとめられた端子類
端子類のほとんどは背面にまとめられています。
LANも、HDMIも、USBも、背面にまとまっています。外部ディスプレイに接続したり、有線LANにつなげたりする時にも、全部を背面にまとめることができますし、もちろん無線よりネット接続も安定します。
またゲームだけでなく、動画編集時などに外部ディスプレイにつなげる時にもケーブルがスッキリまとまります。
LENOVO LEGION 550Piのちょっと残念なところ
重たいので持ち運びには向いていない
本体が2.3kgで、バッテリーが約1kg。合わせると3.3kgもの重量になります。本体も大きいですので、外に持ち運んで使う場合は、それなりの覚悟が必要です。
一方で、家の中など限られた範囲であれば移動しながらゲームだけでなく、動画の編集などにも活躍してくれる事は間違いありません。
ファンの音が大きい
高性能CPUと外部グラフィックの組み合わせでは仕方のない事ですが、ゲームや動画編集をしているとファンが大きな音を立てて回り始めます。
ただ、イヤホンやヘッドホンをしていれば全く気になりませんし、重たい処理をしていないときにはほとんどファンも回転しなかったのでとても静かでした。
LENOVO LEGION 550Piスペック詳細
それではあらためて、今回レビューするLENOVO LEGION 550Piのスペック詳細です。
CPU | インテル Core i7-10750H プロセッサー ( 2.60GHz 12MB ) | |
メモリ | 16GB | |
ストレージ | 1TB SSD (PCIe NVMe/M.2) | |
ディスプレイ | LEDバックライト付 15.6型 FHD IPS液晶 (1920×1080ドット、144Hz、約1,677万色) 光沢なし |
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グラフィック | NVIDIA GeForce RTX 2060 | |
キーボード | 84キー(Fnキー+Windowsキーを含む)、JIS配列、ホワイトバックライト・キーボード、マルチタッチパッド、テンキー | |
入出力端子 | HDMI ×1 USB Type-C×1 USB3.0 ×4 イーサネット・コネクター(RJ-45) マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 セキュリティ キーホール |
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サイズ | 幅363.1 x 奥行259.6 x 高さ23.6mm | |
重さ | 約2.3kg | |
カラー | アイアングレー | |
ネットワーク | 100BASE-TX/1000BASE-T Wi-Fi 6対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠) |
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バッテリー | 約11.6時間 重量約920g |
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その他 | harman/kardonステレオスピーカー |
CPU-Zで確認した画像はこちらです。
LENOVO LEGION 550Piの外観など
それではLENOVO LEGION 550Piの外観を確認してみましょう。
中央にLEGIONのシンボルマークがありますが、それ以外は目立つ装飾などはありません。あまりゲーミングノートパソコンっぽくないかと思いきや、、、
電源を入れると、LEGIONのマークが点灯します。なぜかグレンラガンを思い出すのは、きっと私だけでは無いでしょう。
裏面です。吸気口になる穴がたくさんあいています。
吸気口から吸い込み、横に開いている排気口に逃がして、内部の温度上昇を抑える構造になっています。
ディスプレイは横長15.6インチ、リフレッシュレート144Hkで残像も少なく、非光沢タイプで目に優しい液晶です。
ベンチマークソフトを実行しているときの、映像の綺麗さに思わず見惚れてしまいました。
テンキー付きのキーボードです。LENOVOらしい、打鍵感の心地良いキーボードです。ただし、エンターキー周りが窮屈になっていること、テンキーもやや全体がスリムになっているタイプです。
斜めから見たキーボードのアップです。
キーボードにはバックライトを搭載していますので、暗いところでも視認性は高いです。
使い方に合わせて3段階の動作モードが設定されていて、fn+Qキーで簡単に変更することができます。
また、現在がどのモードに設定されているか、電源ボタンのカラーで一目でわかるようになっています。
- 青・・・サイレントモード
- 白・・・バランスモード
- 赤・・・パフォーマンスモード
LENOVO LEGION 550Piの入出力ポート
続いて、入出力ポートです。
本体右側面はUSB Type-A端子のみ。
本体左側側面はUSB Type-A端子とヘッドホンジャック。
その他の端子は本体背面にまとめられています。有線LAN、USB 3.0 Type-C端子×1、USB3.0 Type-A端子×2、HDMI端子、電源コネクタとなっています。
主な端子が本体背面にまとめられていることで、使用時にすっきりとまとめることができますね。
LENOVO LEGION 550Piのサイズと重さ
本体サイズは、
- 横幅363.1mm
- 奥行き259.6mm
- 高さ23.6mm
です。
本体重量が2.3kg、バッテリーが約1kgですので、合わせると3kを超えてしまいます。外部ディスプレイを搭載したゲーミングノートパソコンとしては極端に大きなサイズではありませんが、一般的なビジネスノートパソコンはと比べると、かなり大きくて重たいので、外に持ち出したり、カフェで使ったりを想定している場合はあまりお勧めできません。
充電バッテリーもかなりゴツいです。iPhone6sを上に乗せてみましたが、その大きさはわかるでしょうか?
以下は主なベンチマークテストの結果です。電源を接続し、パフォーマンスモードでテストしています。
LENOVO LEGION 550Piのベンチマークテストの結果
PC MARK10
パソコンの総合的な性能をチェックするためのベンチマークテスト「PCMARK 10」を実行したところ、総合スコアは「4607」でした。
PCMARK 10のスコアの詳細をみると、基本性能を示すEssentialsが8333、ビジネス系アプリのパフォーマンスを示すProductivityが7052,、クリエイティブ系アプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationは4516と、全てにおいて非常に高い結果となりました。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23では、マルチコア6182pts、シングルコア1165pts、MP Raito5.31という結果となりました。
シングルコア → CPU内の1コアあたりの性能
MP Raito → CPU全体の数値をシングルコア性能で割った数値
ドラゴンクエストX ベンチマーク
ドラゴンクエストXのベンチマークテストを実行してみました。解像度フルHD1920×1080、グラフィック設定「最高品質」、フルスクリーンモードでスコアは20232で「すごく快適」となりました。
ファイナルファンタジーXIV ベンチマーク
ファイナルファンタジーXIVのベンチマークテスト結果です。解像度フルHD1920×1080、グラフィック設定「最高品質」モードでスコアは13434で「非常に快適」となりました。
ファイナルファンタジーXV ベンチマーク
今回は、高いスコアがでにくいことでもおなじみ(?)の、ファイナルファンタジーXVのベンチマークもテストしてみました。解像度フルHD1920×1080、グラフィック設定「高品質」モードでスコアは6666で「快適」となりました。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markでストレージ速度を測定してみたところ、read3407.21、write2602.36というとても高い結果となりました。ストレージへのアクセスもとても速いです。
LENOVO LEGION 550Pi実機レビューのまとめ
と言う事で、今回LENOVOのノートパソコン「LENOVO LEGION 550Pi」の実機をレビューしました。
15.6インチサイズでCPUは第10世代のCorei7、外部グラフィックにNVIDIA GeForce RTX 2060を搭載し、さらにディスプレイのリフレッシュレートは144Hz(一般のノートパソコンは60Hzが主流)と、さすがLEGIONです。ハイスペックでパフォーマンスも高いゲーミングノートパソコンで、家中どこでも持ち運んで使うことができます。
一方で、やはり気になるのはその「大きさ」と「重さ」です。本体とバッテリーを合わせて3kg超えは、外への持ち出しはなかなか厳しいものがあります。
とはいえ、家の中であれば場所を選ばずどこでも気軽に使うことができるのは、デスクトップには無い何よりのメリットになりますね。これだけのスペックのノートパソコンが10万円ほどで買えてしまうと言うのは、コストパフォーマンスは相当高いです。