BTOパソコンでも有名な「ドスパラ」が発売しているゲーミングノートパソコンのエントリーモデルGALLERIA GCL1650TGFの実機レビューです。ゲーミングノートパソコンということでグラフィックに「NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti」を搭載しています。10万円未満で、コンパクトなスペースでゲームや動画編集などの作業をしたいという方には、とてもおすすめできるノートパソコンです。
GOODポイント
- シンプルなデザインと高いコストパフォーマンス
- 高いグラフィック性能でゲームも動画編集も快適
BADポイント
- キーボードの配列に慣れが必要
- 毎日持ち運ぶには重い
GALLERIA GCL1650TGFの外観など
まずは外観からです。
真っ黒というよりは少し明るめの黒(黒に近いグレー?)で、ロゴなどもなくとてもシンプルな天板です。ゲーミングノートパソコンっぽさがあまりないので、どこで使っても違和感はありません。外観にゲーミングノートパソコンらしさを求めている場合には物足りないでしょう。
裏面です。大きなすべり止めのゴム足が4か所についていて、安定感があります。また大きな排気口があいていて、排熱処理もしっかりと設計されていることがわかります。
非光沢タイプの液晶は映り込みもほとんどなく、発色が良く綺麗です。ベゼル(画面のフチ)も狭く、15.6インチディスプレイでありながら、全体はコンパクトになっています。
キーボードの配置はやや独特です。特にエンターキーの小ささ、矢印キー周辺のキー配置については、押し間違いをしてしまうことも多いので、慣れるまでは確認しながら入力する必要があります。
バックライト機能付きのキーボードは、暗闇の中で青くカッコよく光ります。もちろんライトのオンオフや光の強さも調整できるので、TPOに合わせて使い分けることができます。
NVIDIA GEFOPCE GTXのロゴシールが、ひときわ輝いて見えます。
GALLERIA GCL1650TGFの入出力ポート
続いて、入出力ポートです。
本体右側面はLAN端子、USB Type-A、マイク端子、ヘッドホン端子です。
本体左側側面は、USB Type-Aが2個、カードスロットとなっています。
背面にもポートが並んでいます。ミニディスプレイポートが2個、HDMI、USB-TypeC、電源です。このあたりは外部出力も想定されたゲーミングノートパソコンパソコンならではの仕様なのでしょう。
GALLERIA GCL1650TGFはバッテリーがゴツイ
GALLERIA GCL1650TGFは電源アダプターが大きいです。電源アダプタの上に自分のiPhoneXをのせてみましたが、それよりもアダプターの方が一回り大きかったです。
厚さはiPhoneXの3倍ぐらいありました。
持ち運ぶにはちょっと大きくて重たいかなとは思います。
GALLERIA GCL1650TGFの2つのモード
GALLERIA GCL1650TGFの電源ボタンの隣にあるボタンはオフィスモードとゲームモードの2つのモードを切り替えるボタンになっています。
通常のオフィスモードでは、そこまで高いパフォーマンスを発揮させずに静かに動いています
マシンパワーを発揮させたいときにはゲームモードに切り替えます。ゲームをするときや動画編集をするときはこのゲームモードにしておくと、最大のパフォーマンスを発揮していくれるでしょう。
GALLERIA GCL1650TGFスペック詳細
今回使用しているGALLERIA GCL1650TGFのスペックについてまとめておきます。
CPU | インテル Core i5-10200H | |
メモリ | 16GB DDR4 SO-DIMM | |
ストレージ | Intel 512GB NVMe SSD | |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti GDDR6 4GB + インテル UHDグラフィックス | |
ディスプレイ | 15.6 インチ 非光沢ワイド リフレッシュレート 60Hz LEDバックライト液晶ディスプレイ(1920×1080) | |
キーボード | 日本語キーボード | |
WEBカメラ | 〇 HD画質 | |
入出力端子 | USB2.0 x1 USB3.2 gen1 Type-A x2, Type-C x1 マイク入力 x1 ヘッドフォン出力 x1 HDMI x1 miniDisplayPort x2 |
|
サイズ | 359.8(幅) × 244.3(奥行き) × 25.8(高さ) mm | |
重さ | 約2.1kg | |
電源・バッテリー | ACアダプター (120W)・バッテリー最長6.5時間 | |
無線LAN | intel Wi-Fi 6 AX201NGW (IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n 2x2 Max2.4Gbps) |
CPU、メモリ、ストレージだけを見れば他のノートパソコンと比較してもそれほど突出しているというわけではありません。最大の強みはグラフィックにNVIDIA GeForce GTX 1650 Tiを搭載していて、ゲームだけでなく画像処理・動画処理などクリエイティブ系の作業にも強みを発揮するというところです。それでいて価格は税込みで10万円未満ですので、コストパフォーマンスの高さがよくわかります。
普段の仕事ではあまりグラフィックボードを搭載しているノートパソコンを使う機会が少ないのですが、今回GALLERIA GCL1650TGFを使ってみて「ノートパソコンでもこれだけ快適に動画編集ができるんだ」と驚きました。
以下はベンチマークテストの結果です。
GALLERIA GCL1650TGFのベンチマークテストの結果
PC MARK10
パソコンの総合的な性能をチェックするためのベンチマークテスト「PCMARK 10」を実行したところ、総合スコアは「4497」でした。
PCMARK 10のスコアの詳細をみると、基本性能を示すEssentialsが7799、ビジネス系アプリのパフォーマンスを示すProductivityが6741と、どちらも快適さの目安となる3000を倍以上超えていましたが、最大の特徴はクリエイティブ系アプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが4697という非常に高い結果になったことだと思います。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の結果では、マルチコアが4214、シングルコアが1065、MP Raitoが3.96となりました。
シングルコア → CPU内の1コアあたりの性能
MP Raito → CPU全体の数値をシングルコア性能で割った数値
ドラゴンクエストX
ドラゴンクエストXのベンチマークテストを実行してみました。解像度フルHD1920×1080、グラフィック設定「最高品質」、フルスクリーンモードでスコアは19613で「すごく快適」となりました。
ファイナルファンタジーXIV
ファイナルファンタジーXIVのベンチマークテストの結果です。1920×1080・高品質でスコアが12027「非常に快適」となりました。
CrystalDiskMark
ストレージの性能を「CrystalDiskMark」でチェックしてみたところ、リード3298.77MB/s、ライト2444.93MB/sとなりました。読み書きともに超超高速です。さすがですね。
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GALLERIA GCL1650TGF実機レビューのまとめ
と言う事で、今回はドスパラのゲーミングノートパソコン「GALLERIA GCL1650TGF」の実機をレビューしました。
CPUは第10世代Corei5、メモリ16GB、NVMeSSD512GBというスペックだけをみれば、他にもたくさんのメーカーから同程度のノートパソコンが販売されていますが、10万円未満でグラフィックにNVIDIA GeForce GTX 1650 Tiを搭載しているノートパソコンというのはほとんどなく、とてもコストパフォーマンスが高くなっています。
ゲームをするときにはもちろんですが、画像や動画を扱う作業をするときには、とても強みを発揮します。
15.6インチ液晶で、重さが2.1kg、大きな電源アダプターということを考えると毎日持ち運んで使うのはちょっと大変かもしれませんが、コンパクトなスペースでクリエイティブな作業をしたいという方には、とてもおすすめできるノートパソコンです。