1万円未満で購入できるコスパの高い中華イヤホン|TFZ EXCLUSIVE3を今更だけど主観でレビュー

近年、中華イヤホンが存在感を見せています。何と言ってもその特徴はコスパでしょう。安くてそれなりに良いイヤホンを次々と発売しています。

今回紹介する機種は、そんな中華イヤホンTFZのEXCLUSIVE3です。EXCLUSIVEシリーズは何種類かありますが、1万円未満で購入できるので、比較的安価の部類になるでしょうか。

このEXCLUSIVE3、わたしは最近手に入れたのですが、もともとの発売は2年前で、今では製造が終了してしまっています。今さらこの機種をレビューしたところで読んでいただける機会がない気もしますが、レビューしてみます。

 

TFZ EXCLUSIVE3を開封

外箱の素材は紙ですが、長方形で高級感のあるパッケージになっています。

 

上3分の1がイヤホンスペースで、下3分の2は付属品の箱になっています。

 

イヤホン以外の付属品はこちら。合皮(?)のような質感のイヤホンケースとなる巾着袋とイヤーピースが数種類入っています。

 

このTFZ EXCLUSIVE3ですが、イヤホンのハウジングの耳側が左右で色分けされています。

 

ただ、このイヤホンの色分けは、オーディオ関連の製品のいわゆる暗黙の了解であろう「左が白・右が赤」というルールと逆なんです。「左が赤・右が青」という色分けがされています。まあ、左右の区別がしやすいのでまったく問題ないのですが、どことなく感じる違和感はぬぐいされません。。。

 

TFZ EXCLUSIVE3の装着感は良好

ハウジング本体はとても小さいので、イヤーピースがきちんと合えば、耳への装着感は良好です。

 

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TFZ EXCLUSIVE3の音はどうか

肝心の音質について、製品ホームページに記載されている特徴と照らし合わせながらレビューしてみます。

 

EXCLUSIVEシリーズは最新の音響技術と素材技術を使用したTFZの新しいハイファイオーディオ製品です。
TFZの特徴であるダブルマグネティックサーキット(デュアル磁気回路)とグラフェンドライバは解像度と音場の品質を向上させ驚くほどの原音再生能力を発揮します。
繊細で明確な高域、穏やかなで甘い歌声、弾力のある低音と全帯域に渡り高品質な音を提供します。

 

このTFZ EXCLUSIVE3は9mmのダブルマグネティックサーキットグラフェンドライバ(ダイナミックドライバ)一基のみ搭載されています。ところが、このダブルマグネティックサーキットグラフェンドライバというドライバは、いわゆる一般的なダイナミックともバランスドアーマチュアとも違った鳴り方をしています。

ダイナミックのように「ズシン」としっかりと響く低音もありますが、高域の解像度も高めで色々な音がバランスよくなっています。全体としては、「ドンシャリ」タイプです。

 

TFZの特徴であるダブルマグネティックサーキット(デュアル磁気回路)とはコイルとチャンバーを2つ設けることにより超高域/高域、中域/低域とそれぞれ担当する音域を分けダイナミックドライバでありながらハイブリッドのようなレンジの広さと音の分離感を獲得しています。

 

グラフェンは振動板として非常に優れた素材で音の伝播速度が速い、剛性が高い、軽い等が特徴として挙げられます。特に高域特性に優れ、歪みの少ない透明感のある音を提供します。

 

TFZ EXCLUSIVE3 伊藤屋国際

 

 

TFZ EXCLUSIVE3の音ついての主観

このTFZ EXCLUSIVE3の音の傾向として個人的に強く感じたことは

  • 音が金属的
  • 耳元で加工されている感

という2つをあげておきます。

 

1つ目は、ハウジングにステンレスが使われているということが大きく影響しているのかもしれませんが、音が金属っぽいというか、冷たいというか、うまく伝えられないのですが、無機質な感じです。

打ち込み中心のテクノ系の音楽とはもしかしたら相性がいいのかもとは思います。ただ、私はあまりそのジャンルの音楽をあまり聞かないのですが。。。

 

2つ目は、ダブルマグネティックサーキットグラフェンドライバの特徴なのでしょう。なんとなく耳元で音が加工されているような印象を受けるのです。イコライジングといか、コンプレッサーがかったというか。

音が良く聞こえるように加工されてるような感覚です。「”生”楽器感が無い」といえば伝わるでしょうか?

 

私は、なるべくダイレクトに音を聞きたいと思っているので、変にイヤホンで加工をして欲しく無いという考えがあります。

聴くジャンルにもよるとは思いますが、私の個人的な感想として、このイヤホンTFZ EXCLUSIVE3についての総評としては「あまりタイプでは無い」です。

 

TFZ EXCLUSIVE3を波形で見る

おまけに、TFZ EXCLUSIVE3の波形を計測してみました。

 

同じくコスパの高い中華イヤホンKZ ZS10の波形と比較してみましょう。

 

TFZ EXCLUSIVE3の方が中音〜高音域にかけての山形が大きいです。そして、高音が滑らかにバランスよく響いていると考えることができそうです。

こうして比較してみると、KZ ZS10の高音が雑な印象を受けたのも納得できます。

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【結論】このTFZ EXCLUSIVE3は、1万円以下で買えるイヤホンの中では、やはりコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。個人の好き嫌いによりますが、きっとこのタイプの音がすごく気にいる人もいると思います。

EXCLUSEVE3は今は販売していないようですが、TFZのイヤホンはいくつかの種類がありますので、よかったら下記よりどうぞ。

 

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