噂の中華イヤホンKZ ZS10はそんなに凄いの?波形と合わせて超主観でレビューします

発売されてからは1年半ほど経っていますが(発売は2018年3月頃?)、Amazonレビューや口コミサイトを見ていてもかなり絶賛されているコスパの高い多ドライバイヤホン「KZ ZS10」ですが、使い始めてから3ヶ月ほど経ちましたので、超主観で感想を書いてみたいと思います。

 

KZ ZS10のコスパは確かにすごい!

この価格(2019年8月時点で4500円+税)で、ダイナミック型ドライバー1基+バランスド・アーマチュア型ドライバー4基を搭載するという時点でコストパフォーマンスの高さはすでに証明済みでしょう。

 

 

結論から言いますと、確かに超ハイコスパ!ですが、前評判で期待値が高すぎたのか、思っていたのと音質は違っていました。

 

KZ ZS10の音は値段を考えたら超凄い

100~200時間のエージングをすると音が劇的に良くなるというような説明書きがされています。一応相応のエージングは行った状態での感想としては、確かに購入当初よりは音が全体に明瞭になった気がします。

 

 

個人的な感想をまとめてみますと、

 

  • いわゆるドンシャリ型
  • エアー感はあまりない
  • 中高音がよく鳴るのでボーカルものには向いているかも
  • 高音がちょっと雑(あまり綺麗ではない)

 

です。

 

低音に関しては、ダイナミックドライバーの性能なのかわかりませんが、あまり気持ちのいい低音ではありません。気持ちよく鳴ってほしい低い音に深みがないというか、タイトすぎるというか。

中低音の響きが弱いのでその影響があるのではと思います。全体のバランスが「高音より」だからでしょうか。なので、女性ボーカルのもを聞く時には結構いい仕事をしてくれます。

ところが、ハイハットの鳴りであったり、またはLiSAなどのハイトーンの女性ボーカルだと、ちょっと音が雑、というか、表現の限界を超えているような感じです。

 

本当は、バランスケーブルなどにリケーブルするとかなりの効果が期待できるようなのですが、今のところはそこまでやる気になっていません。。。^^;

 

総じて、5ドライバを搭載していますので、決して悪いわけはなく、むしろこの価格帯のイヤホンと比べたらはるかに解像度は高く、音楽を楽しく聞くことができることは間違いありません。

 

KZ ZS10とUMPro30の波形を比べてみました

せっかくなので、先日作った周波数計測キットを使って、計測してみました。

 

使った道具と計測方法はこちら

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で、実際に測定した結果がこちら(素人の測定です。少しノイズものってしまっているかもしれませんので、軽い気持ちでお願いします^^;)

KZ ZS10

 

UMPRo30

それぞれの波形の赤いラインをご覧下さい。

一番の特徴は100Hzあたりから2KHzあたりの中低音から中高音あたりの盛り上がり方が全然違います。KZ ZS10はすっと平坦なのに対して、UMPRO30は山なりになっています。

実際に聞いてみてもUMPro30は、中低音がブンブンとなっていて、ベースラインなどが気持ちいいです。KZ ZS10はバスドラはドスドスと鳴るのですが、ベースはあまり主張しません。

また、10KHzあたりの高音に関しては、 UMPRO30の方が綺麗に鳴らしているようですが、実際に聞いた感想としては、高音はKZZS10の方が良く聞き取れます。先ほどあげた中低音とのバランスの違いの影響も少なくないでしょう。

あとは、中高音のあたりがKZZS10はドライバの効果でいろいろな音が鳴っていることが波形にも表れています。

 

KZ ZS10は私の耳にはフィットしない

この超ハイコスパな中華イヤホンKZ ZS10ですが、実は私の耳にはいまひとつフィットしません。ハウジングが大きいということが要因か、形状の問題か、ハウジングとステムのバランスなのか、うまく耳にフィットしません。

また、ハウジングの大きさがネックになって、長時間の使用は耳が痛くなってしまいます。。。イヤホンをつけた状態で写真を撮って確認してみたところ、ハウジングの一部が耳に当たっている箇所(黄色の丸をつけたところ)が耳にあたって、シワがよっている状態でした。ここが痛くなるんですね。。。

 

 

 

イヤーピースも手持ちのものをいくつか(ソニー、final、スピンフィットなど)付け替えてみましたが、結局このイヤホンの場合は「純正のイヤーピースLサイズが一番しっくりくる」という結論になりました。

このKZ ZS10は安いイヤホンからのステップアップには値段的にも性能的にも素晴らしいと思います。この値段でこれだけの音が楽しめるのでしたら、十分に買う価値はあると思います。ちゃんと耳にフィットすればきっと楽しいと思います。

 

 

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