JBL Tour Pro2をレビュー。スマートタッチディスプレイとノイズキャンセリング搭載の完全ワイヤレスイヤホン

充電ケースにスマートタッチディスプレイを搭載し、見た目にガジェット好きの心をくすぐるノイズキャンセリングも搭載の完全ワイヤレスイヤホン「JBL Tour Pro 2」のレビューです。その充電ケースの見た目のインパクトだけではなく、イヤホン本体のデザインや形状もAirPodsProにも似ていて、装着感も良好。さらに高性能なアクティブノイズキャンセリング機能も搭載しています。

価格は33,000円と比較的高価な部類に含まれますが、コーデックにはSBCとAAC、さらには新世代のLC3にも対応していて、自分なりのサウンド体験を探求できるアプリとの連携など、JBLらしいハイエンドサウンドは良い音で音楽を楽しみたいというアイフォンユーザーに最もおすすめできる完全ワイヤレスイヤホンの一つになっています

JBL Tour Pro2のスペック一覧表

まずは、JBL Tour Pro2のスペックを一覧表にまとめました。

JBL Tour Pro2
ドライバーサイズ 10mm
対応コーデック SBC,AAC,LC3
Bluetoorh Ver. 5.3
連続再生時間 イヤホン8時間
ケース併用40時間
重量 充電ケース73g
イヤホン6.1g
ノイズキャンセリング ​外音取り込み機能付きハイブリッドノイズキャンセリング
防水性能 IPX5
マイク 高品位6マイク
価格 ¥33,000
付属品 イヤーピース3種類、USBケーブル
購入先 Amazon

それでは、JBL Tour Pro 2の特徴について、順番に確認していきます。

JBL Tour Pro 2の特徴

JBL Tour Pro 2は「完成された装着性と新次元の絶対音質を実現すること」というコンセプトのもとで設定開発されました。それでは実際にその特徴を確認していきます。

JBL Tour Pro 2はスマートタッチディスプレイ搭載

まずやはり目につくのは、JBL Tour Pro 2の充電ケースにスマートタッチディスプレイを搭載しているところです。見た目のインパクトがガジェット好きの心をくすぐるデザインです。このスマートタッチディスプレイは、よくあるバッテリー残量を表示するだけのようなものではなく、さまざまな機能を搭載しています。

スマホを開かずアプリの機能を充電ケースから直接操作できるので、ボリューム調整したり、イコライザー設定をしたり、外音取り込み機能のオンオフの切り替えなどができます。

JBL Tour Pro 2コンパクトで軽く装着性が良い

JBL Tour Pro 2はイヤホン本体がコンパクトに作られていて、小さな耳でも密着して使用することができます。さらに従来モデルから30%も軽量化しています。AirPodsProと同じようなスリムスティック型の扱いやすさ、カナル型の高い遮音性という長所を組み合わせたハイブリット形状になっています。

JBL Tour Pro 2はノイズキャンセリング機能も高性能

JBL Tour Pro 2にとうさいされいてるアクティブノイズキャンセリング機能も高性能です。ヤホンの内側と外側のマイクを使ってノイズを検知するハイブリット方式で、周囲の環境ノイズに合わせてリアルタイム補正をかけています。その結果、特に従来モデル比で最大12db(約4倍)も消音性能がアップしています。

実際に電車内でノイズキャンセリング機能の効き具合を試してみると、高域・低域を完全に消し去るというよりは、むしろ中音域をうまく抑え込み、騒音の尖りや不快感を抑えるようになっているようでした。

イヤホンに同梱されている「だ円形のイヤーチップ」が、外耳道にフィットするように開発されていて、快適な密閉状態を作ることができるので、遮音性が高く、ノイズキャンセリング効果をさらに高める役割があります。

JBL Tour Pro 2は個人の耳に合わせて音質を最適化する

JBL Tour Pro 2では、最適なフィット感をチェック(密閉度のチェック)、外耳道のテスト(ノイズキャンセリングの最適化)、さらに独自のPresoni-Fiを実行します。これは、テスト音を流して左右の耳で個別に周波数帯域の聞こえ具合を確認する聴力検査のようにしてサウンドをそれぞれ使用者に合わせて最適化。

実際に実行してみると、わずかではありますが確実に補正がかかり個人に最適化されている感覚があります。クリアな音質になり、臨場感が高まるような効果がありました。

JBL Tour Pro 2はIPX5の防水性能

JBL Tour Pro 2の防水性能はIPX5。スポーツ中の汗や、突然の雨でも気にする事なく使用できます。以下はIPX等級と防水性能の対応表です。IPX5であれば「水の噴流による有害な影響がない」としっかりと明記されているので安心です。

IPX等級 防水性能
IPX0 防水性能なし
IPX1 水の飛沫による有害な影響がない
IPX2 あらゆる方向からの水の飛沫による有害な影響がない
IPX3 あらゆる方向からの水の飛沫による有害な影響がない
IPX4 あらゆる方向からの水の飛沫による有害な影響がない
IPX5 水の噴流による有害な影響がない
IPX6 あらゆる方向からの高圧の水の噴流による有害な影響がない
IPX7 水中に沈めても有害な影響がない(水深1メートルで30分以内)
IPX8 水中に沈めても有害な影響がない(水深3メートル以上)

JBL Tour Pro 2の連続再生時間は10時間

JBL Tour Pro 2の連続再生時間は、ノイズキャンセリング機能をオフの状態で、イヤホン単体で10時間。ノイズキャンセリング機能をオンでも8時間の連続再生が可能です。

JBL Tour Pro 2はマルチポイントにも対応

マルチポイントとは、1台のイヤフォンを2台のスマートフォンにペアリングして両方同時に着信を待ち受けるといった使い方ができる機能の事です。

通常のワイヤレスイヤホンでは1台の親機(スマホ、パソコンなど)のみが登録可能で、別の親機を接続するにはペアリング操作をやり直さなければなりません。

しかし、JBL Tour Pro 2はマルチポイント対応の機器では、あらかじめ複数の親機を登録しておくことができるので、スマホやパソコンなど複数の機器と接続しておくことができ、簡単に切り替えることができます。

JBL Tour Pro 2はワイヤレス充電にも対応

JBL Tour Pro 2はワイヤレス充電に対応しているので、充電のたびにケーブルを繋げる必要がありません。ただし充電アダプタは同梱されていないので、別途購入する必要があります。

JBL Tour Pro 2の音質レビュー

JBL Tour Pro 2はハイエンドモデルとして音質の高さにも特徴があります。一番の特徴は「音質」JBL最高峰のサウンドを実現するために、PEN(ポリエチレンフタレート)にDLCコーティングを施した振動版を初めて採用しているところです。より薄くて高品質のNeFeB(ネオジム)マグネットを採用したことも高音質を生み出す要因の一つになっています。

音の傾向としては、全体としてフラット志向ではありますが、質感が良く、ピアノの余韻の表現、繊細なシンバルやハンドクラップの再現、聞こえてくるクリアな歓声など、集中すればするほど音楽が細部にまでこだわって作られていることが良くわかります。

低音については、クリーンで深みのあるベースを再現しながら、ボリューム感と情報量があるタイプがら、中高域との音の分離が良いです。音の定位がしっかりしているので、バランスがとれ音場が広く感じます。

今まで安価なイヤホンを使ってきた方であれば、その質感の違いをより楽しむことができるでしょう。

最適な音質で楽しむには、装着感を高めることも大事です。イヤホン本体を耳に入れた後に、軽く回してピッタリと固定できるポイントを探すことも忘れずに行うようにしてください。

搭載ドライバーの特徴

ドライバー口径は10mmで従来のフラグシップ機よりもサイズアップ。アコースティックチャンバー設計とイコライザーも新たにチューニング。周波数特性カーブを見直し、中高域の表現力をさらに向上させています。

また、高音質表現を高めるために、振動板の素材にDLCを採用することで、歪みを軽減、よりクリアで自然なサウンドになるような調整がされています。

DLCとは、(Diamond Like Carbon)コーティングを施した振動板。ダイヤモンドと黒鉛との中間的な物性を持つ、非晶質の硬質炭素膜を振動板に被せることで高域特性を向上させる効果がある。

対応コーデック

JBL Tour Pro 2の対応コーデックはSBC,AAC、そして次世代Bluetooth LE Audioの新コーデック「LC3」となっています。aptXやLDACには対応していないのは少し寂しいですが、iPhoneで使うことを考えればAACに対応していれば問題ありません。

LC3 (Low Complexity Communication Codec)は、Bluetooth 5.2で導入された LE Audioのコーデックとして採用され、SBCに対して同じビットレートではより低遅延・高品質・低消費電力となっており、半分のビットレートで同程度の品質を実現できると言われている。(引用元:Wikipedia

iPhone(iOS)は、Bluetoothで利用できるオーディオコーデックとして「AAC」と「SBC」をサポートしています。最初にAACを試し失敗した場合はSBCという順に接続を試すため、AACとSBCの両方をサポートするBluetoothオーディオ機器の場合、基本的にAACで接続されます。

だから製品のスペック表にAACとSBC両方の記載があればAACで、特に記載がなければ(すべてのBluetoothオーディオ機器が対応必須とされる)SBCで接続されていると推測できます。(引用元:PhileWeb

イコライザー機能

JBL Tour Pro 2のイコライザーでは、JAZZ・VOCAL・BASS・CLUB。STUDIOが選択できます。また、JBL空間サウンドという残響音をコントロールする技術が搭載されていますが、音場が広がり、立体感のあるサウンドになります。

音楽を聴くときは「ミュージック」の設定、映画や動画に最適化される「ムービー」の設定、FPS・TPSゲームの足音の定位をはっきりさせる「ゲーム」の設定など、それぞれのシーンに合わせて使い分けることもできます。

これらの音変は、スマホアプリだけでなく充電ケースのスマートタッチディスプレイからも操作できるのが最大のポイント。スマホで動画視聴やゲームプレイを妨げず、手元でサウンドモードを切り替えられるのです。

JBL Tour Pro 2の口コミ

JBL Tour Pro 2を使っている方々の口コミについて確認してみました。

JBL Tour Pro 2の良い口コミ

まずはJBL Tour Pro 2を使っている方の中から、良い口コミをいくつかピックアップします。

世界初の液晶付イヤホンケースということもあり、男心をくすぐる機能が付いていて最高
ノイキャン、音量調整とかイヤホンケースだけでも操作できるのはいいよね
そんでもってイヤホンを捜索してくれる機能はありがたい

この値段でこの音質。素晴らしいですね。
繊細な音ではないですが全音域とも元気があってよろしいです。最近、またiPhoneに変えたのでAirPodsプロの第二世代を買ってみたのですが、私はノイキャン以外は音質やらすべて操作性も含めてこちらがいいと感じました。

電車やショッピングモールなど、人の声で騒がしい場所ではノイズキャンセリングが凄いと感じました。
音質についても良好で、イコライザーも細かく変えれていいと思いました。

・WH-1000XM4とは比べ物にならないレベルのノイキャン性能(今は慣れたが性能が強すぎて最初は酔った)
・マルチ接続対応で一々デバイスを切り替える必要がなく快適
・ケースの画面を好きな画像の壁紙が設定できる
といった感じで非常に満足

イコライザー設定でBASSを最大にしたら中低音、高音共に良かったです!BASSが大好きな方特にオススメ!

液晶もかっこよく、ケース、イヤホンのバッテリー状況が分かるので使いやすく、充電切れで使えない。という事は100%ありません。

迫力のある低音で聞いていてテンションが上がります。自分は、低音も高音もどちらも欲しかったのですが、アプリのイコライザーでいろいろと調整した結果、無事に欲しかった音にたどり着きました。

ワイヤレスイヤホン否定派だったのですが、音質が良すぎて驚きました。EQ無しで全く問題ないです。

とにかくとても軽い!!
使用していることをたまに忘れることがあります!!

JBL Tour Pro 2を使っているかたの多くは、音質の良さを特に挙げている方が多いです。また装着感の良さもポイントが高いです。さらにノイズキャンセリング機能の強さも評価が高いです。

JBL Tour Pro 2のネガティブな口コミ

一方で、JBL Tour Pro 2を使っているけれども気に入らないところがあるという口コミも見られます。

ワイヤレス充電はしない方がいいです。100%に達してなくても途中で充電が切れたりする

歩く分には問題ないですが、ジョギングだと落としそうです

話題のケースですが私はそんなに使わないです。操作性もよく面白いと思いますが。

ケース側についているタッチ画面はあまり必要としないのが現状。

ケースからイヤホンが取り出しずらいことです。耳に装着する向きと、左右逆になっているので、そこが不満ですね。

ディスプレイは便利なんですが設定を変える時に何度も画面をスライドする必要があるのでチョット手間。

JBL Tour Pro 2の大きな話題となっている充電ケースのディスプレイの使い勝手が思ったほど良くないという声が意外と多かったです。タッチがなくても良いという人や、ケースからイヤホン本体を取り出しにくいなんていう声もありました。

ただ、音質について「悪い」と言っている人はほとんどいなかったことも特徴で、逆に言えば「音質の良さ」については誰もが認める折り紙付きとも言えるのではないでしょうか。

参考:Amazon

JBL Tour Pro 2のまとめ

充電ケースにスマートタッチディスプレイ搭載し、見た目にガジェット好きの心をくすぐる完全ワイヤレスイヤホン「JBL Tour Pro 2」をレビューしました。

その充電ケースの見た目のインパクトだけではなく、Tour Pro 2は新開発の10mm径ダイナミックドライバーと、新たに搭載された「JBL Pure Bass Sound」技術により、クリアで力強い音質を実現しています。

また、新形状のイヤーピースが採用され、耳へのフィット感が向上したことで、長時間つけていても痛くなりにくくなっています。さらに、イヤホン本体は旧モデルよりも30%も軽量化されているので、長時間使用しても疲れにくくなっています。

価格は33,000円と比較的高価な部類に含まれますが、JBLらしいハイエンドサウンドになっていて、自分なりのサウンド体験を探求できるアプリと連携できます。また、イヤホン本体のデザインや形状もAirPodsProにも似ていて、装着感も良好。アクティブノイズキャンセリング機能も搭載し、Tour Pro 2は音質・装着感・機能性など、すべての面で優れたイヤホンで、良い音で音楽を楽しみたいというアイフォンユーザーに最もおすすめできる完全ワイヤレスイヤホンの一つになっています

  • 音質にこだわる方
  • 長時間装着しても痛くなりにくいイヤホンをお探しの方
  • 機能性の高いイヤホンをお探しの方

上記のような項目にピンときた方にとってTour Pro 2は、ぴったりのイヤホンです。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

そのほかのJBL製の完全ワイヤレスイヤホンについては、こちらでお薦め順に12選を紹介しています。よかったら合わせて参考にしてください。

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参考サイト:JBL製品ページ

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