イヤホンのリケーブルを自作しているのですが、ケーブルを覆う(保護する)素材でピンとくるものにたどり着くまでに随分苦労しました(今でもより良い素材を求めていますが)。
これまでに何回も、つけて・はがして・つけて・はがしてをやりました。はがしにくい素材の時には線材を切ってしまうなんていうアクシデントにも見舞われました(T . T)。試行錯誤を繰り返し、ようやくなんとなくの方向性が決まってきましたので、今までに使った熱収縮チューブの特徴をまとめてみようと思います。
どなたかの参考になればうれしいです。
試した熱収縮チューブ
今回はイヤホンケーブル全体(プラグから分岐まで、分岐からイヤホンまで)を覆うのにふさわしいチューブに限って、使用感をまとめています。
今回比較するのは次の3つ。
- 住友電工スミチューブV
- ELPA熱収縮チューブ
- オーム電機熱収縮チューブ
使用条件などは以下のとおりです。
- 使ったチューブの径は3mm / 2mm / 1.5mmの3種類です。それ以外に関してはわかりません。
- イヤホンの線材はオヤイデ電機で購入した「銀メッキOFC4本」の組み合わせ、「銀メッキOFC・4N純銀より線2本ずつの4本」の組み合わせのいずれかで検証しています。
- 熱収縮チューブの収縮には、エンボスヒーターを使いました。最初はライターでやっていましたが、限界を感じてエンボスヒーターを購入しました。ヒートガンじゃなくても、今回の用途では十分だと思います。
↓使ったエンボスヒーターはこちら
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住友電工/スミチューブV
【主な特徴】
- 透明度が高い
- 固くはない
このチューブの特徴は何と言っても、透明度の高さだと思います。本当に透明です。しかも覆うとチューブの光沢で、銀線などを使っているとより綺麗に見えるようになります。
スミチューブにも何種類かあって「v」が透明度が高いようですが、意外と売っている店がありません。私はオヤイデ電気で購入しました。
固さとしても、極端に固くはなく、柔らかすぎすで、さらにすべすべで手触りがよく、人気の理由がよくわかります。個人的には、それでも「もう少し柔らかさが欲しいなー」と思いました。
ELPA/熱収縮チューブ
【主な特徴】
- パックで切り売り。入手しやすい
- 固い
比較的どこでも売っているようで、他の2つより入手しやすいと思います。ハンズにも普通に売ってましたね。他の2つは専門店か通販でしか見かけませんでした。
使った感想としては、とりあえず固い。結構固い。収縮前のパッと見の時は、「使えそうかな」と思っていたのですが、実際は今回の用途には合わないことがわかりました。もしかしたら、スライダーとしては使えるのかもしれませんが、まだ試していません。
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オーム電機/熱収縮チューブ
【主な特徴】
- 薄くて柔らかい
- 透明だけど少し霞んでいる
これは結構柔らかい。そして、なんとなくしっとりしています。ベタつくのとは違うんですが。ただし、柔らかいので線材を通すのには苦労します。。。
2〜3mmは、透明とは言えちょっと霞んでいます。なのでケーブル全体が霞んでしまい、あまり綺麗に見えなくなってしまいます。
1.5mmもちょっと霞んでいますが限りなく透明に近いです。しかし、何個か購入しましたが、どうやら品質にバラツキがあり、物によって透明度が違うみたいです。とは言っても、とっても薄いので収縮させててしまえば気にならない程度だとは思います。
1.5mmが気に入りました。イヤホンから分岐までは、これが現時点でのベストチョイスです。ただし、何度も言いますが柔らかいので、ケーブルを通すのが大変です!
結局、どの熱収縮チューブが良いの?
イヤホンから分岐まででケーブル2本だったら「オーム電機の1.5mm」が、現時点での個人的ベストチョイスです。
プラグから分岐までは編み方にもよって変わりますが、ネジネジスタイルだったら「スミチューブVの2mm」が使えるので、それがベストチョイスです。
4つ編みにすると2mmが通らないので3mmになってしまい、取り回しがあまり良くなくなってしまいます。なので4つ編みにした時は、保護チューブをつけないことにしています。
無理に保護チューブをつけなくても問題ないのではないかと思っています。ほぼ毎日の通勤(片道約1時間)に使っていますが、切れたりしたことはありません。
その他の熱収縮チューブについては、また機会があればまとめてみたいと思います。
2018.02追記
これらのアイテムを使ってリケーブルを作る際のポイントをまとめてみましたので、こちらもぜひご覧ください。
イヤホンリケーブルなど、オーディオ関連の自作記事はこちらにもあります。合わせてご覧ください。
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