iMac(21.5-inch, Late 2013, A1418)のハードディスクとメモリ交換とOSの再インストール方法

iMac(21.5-inch, Late 2013, A1418)のハードディスクとメモリを交換しました。その時の手順を記録しておきます。

上の写真の様にかなりバラす必要があって、それなりに大変です。保証もきかなくなりますので、自己責任にてお願いいたします。

ディスプレイを外す

まずは、巨大なディスプレイを本体から剥がします。

購入した工具を使って、ディスプレイを剥がして行きますが、実はこの工程が一番大変だったりします。

小さいピザカッターのような工具をディスプレイと本体の隙間に差し込んで、優しくグリグリと回しながら、本体とディスプレイを接着している両面テープを剥がしていきます。

一気に深くまで差し込むと、中のパーツを壊してしまうので、丁寧に根気よく少しずつすすめていきます。

だんだん中の両面テープが剥がれてきました。

そして左右と上のテープが剥がれたら、そっと持ち上げます。この時は、まだディスプレイ底面のテープがついたままの状態です。少しずつ開けていくと、ケーブルコネクタが2本接続されていますので、手でディスプレイを抑えたまま、もう片方の手でケーブルを外します。

手前のケーブルは、左右にキコキコとずらしながらそっと抜きます。

奥のケーブルは、フックのようなレバーで固定されているので、そのレバーを持ち上げて固定を外せば、簡単に外れます。

ディスプレイをそっと90度位まであけたら、最後にディスプレイ底面の両面テープを剥がして行きます。

端の方に、テープがビロンと剥がれているところがあったので、そこから手でビリビリと引っ張って剥がしました。

ハードディスクを外す

次にハードディスクを外します。

ネジは4箇所です。固定しているネジはサイズが違います。どこにどのネジを使うのか忘れないように気を付けてください。

ハードディスクはゴムのクッションで覆われています。このゴムも後で使用します。

メモリを外す

基本は、ロジックボードを全部外してメモリを外すのですが、どうやらロジックボードを外さなくても出来るらしいです。

どちらにしても、とりあえず真ん中のファンとウェブカメラのケーブルは外します。ファンはネジ3箇所です。

ロジックボードとのケーブルも外します。

メモリはロジックボードの裏側に接続されていますが、ネジを2箇所とコネクタを1箇所外した状態で、ロジックボードをそっと持ち上げて、隙間に指を入れて外しました。

銀色のレバーを下げれば、メモリを外すのはそんなに難しくはありませんでした。

ネジの位置がわからなくならないように、パーツと並べておきます。特にディスプレイには傷がつかないように、バスタオルの上に乗せておきました。

本体の掃除をする

続けて新しいパーツをつけたいところですが、その前に本体内部の掃除をしていきます。

まずは、残っている両面テープを本体側も、ディスプレイ側も全部きれいに剥がします。それほどベタベタと残ることも無く、きれいに剥がす事ができました。

剥がした両面テープの残骸。

続けてて、本体のホコリ掃除をします。ファンにはほこがみっちりついています。

ロジックボードにもホコリが。なので、全体をエアダスターで掃除していきました。

部屋の中でやると、ホコリが舞い散って大変なことになるので気を付けて下さい。

メモリを取り付ける

掃除が終わったら、メモリを取り付けます。ロジックボードを外さずに取り付けようとしたので、狭い隙間に指を入れて何とかはめ込んでいきます。

メモリスロットの溝の位置を確認して、周りのパーツでメモリを傷つけてしまわないように、慎重に差し込みました。

SSDを取り付ける

次に、ファンとSSDを取り付けます。順番はどっちが先でも問題ありませんが、SSDを先につけてから、ファンをつけた方が、作業はしやすいと思います。先ほど外したコネクタ2本も忘れずに取り付けてください。

ハードディスクはゴムのクッションで保護されて固定していましたので、そのゴムもそのまま使いました。

ディスプレイを接続して起動確認

ディスプレイを両面テープで貼り付ける前に、一旦起動確認をしておこうと考えて、とりあえずディスプレイの接続ケーブル2本をつなげて、本体は横に寝かせたままディスプレイは仮置しておきます。

電源ケーブルをつなげて電源オンしてみたところ、数秒の静寂があって「あれ?」と思った次の瞬間、

ジャーン

Macのあの起動音が鳴り、リンゴマークが出てきました。インターネット選択の画面になったので、これでとりあえずは大丈夫そうです。

OS Xの再インストール

ここで一度電源を落としてディスプレイを両面テープでしっかり貼り付けても良いと思うのですが、途中で何か起きてしまったら、またディスプレイを剥がしてやり直さなければなりません。

予備のテープもなかったので、このままの流れでOS Xの再インストールまで進めてしまいます。

インターネットに接続し、メッセージに沿って進めていきます。OS Xユーティリティの画面になったら、ディスクユーティリティに進みます。

ディスクユーティリティで、新しいSSDをMacOS用にフォーマットして、使えるようになします。

そして、OS Xユーティリティの画面に戻り、OS Xを再インストールしていきます。

そして、途中特に支障もなく、インストールが完了。無事にOSが起動しました。

メモリもちゃんと16GBで認識されているので問題なさそうです。

ディスプレイを両面テープでとめる

さて、それでは後回しにしていた液晶ディスプレイの貼り付けを行います。今回は購入した工具とセットになっていた専用の両面テープを使います。

もともとついていた両面テープは、後が残らない様にあらかじめきれいに剥がしておきます
両面テープをそれぞれ本体側の場所に合わせて貼り付けておきます。それぞれの場所に合わせて成形されています。

そうしたら、両面テープの剥離紙を剥がして、ディスプレイをずれないように慎重に乗せてテープでとめていきます。

くれぐれも、ディスプレイのコネクタ2本を接続するのを忘れないように気を付けてください

少し厚みのある細めの両面テープだったら何でも大丈夫そうです。

生まれ変わったiMacは快適

今回作業したiMacは、知人から安く譲ってもらいました。

元々のスペックは、

  • CPU Corei5
  • NVIDIA GeForce GT 750Mグラフィックプロセッサ
  • メモリ 8GB
  • HDD 1TB

でしたので、

  • メモリ 16GB
  • SSD 480GB

に交換しました。

メモリとハードディスクを交換する事で、サクサクキビキビと動くiMacへと生まれ変わりました。これでまだまだ現役でしばらくは使っていく事ができそうです。

使った工具などのまとめ

最後に、今回使った工具、SSD、メモリなどをまとめておきます。

液晶ディスプレイを剥がすときにはこれを使いました。専用の両面テープもセットになっているので、貼り付ける時も簡単です。

 

ハードディスクの取り外しにはトルクスドライバーが必要です。「T10」と「T8」を使います。こんなセットをひとつ持っていると何かと便利ですね。

 

ディスプレイを剝がずと、内部には結構埃がたまっていますので、エアダスターで吹き飛ばしましょう。

 

メモリはシリコンパワーの8GB2枚セット。シリコンパワーではなくても大丈夫ですが、「DDR3L 1600」「PC3L-12800」と「L」が付く低電圧版を選ぶ様にしてください。

 

SSDは、昔買って使っていなかったPalitのSSD(480GB)を使いました。現在は同じ製品は入手しにくいですので、SATA接続のSSDであればどれでも大丈夫だと思います。

参考動画

iMacのハードディスク、メモリ交換作業については、こちらの動画を参考にさせていただきました。

こちらは音声での解説つきでとてもわかりやすいです。

こちらは、ロジックボードを外さずに、メモリ交換をしています。

 

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