イヤホン専門ブランドとして13年の歴史を持つSOUNDPEATSの2023年春に発売された完全ワイヤレスイヤホンのOpera05とOpera03。クラウドファンディング(Makuake)実施時には、じつに9166%達成という脅威の数字を叩き出しました。
SOUNDPEATSのOpera05とOpera03ですが、2つの製品にはどのような違いがあるのでしょうか。この記事では2つの完全ワイヤレスイヤホンの違いについてまとめています。
Opera05とOpera03はSOUNDPEATS社のフラッグシップモデルだけに、見た目にもリッチな仕上がり。素材や塗装にもこだわっていて高級感があります。最も大きな特徴は複数のドライバーを搭載し、高音質を実現していること。サウンドは細かなディティール表現と迫力の良さを巧みに両立されています。
SOUNDPEATS Opera05とOpera03共通の特徴
まずは、SOUNDPEATSの完全ワイヤレスイヤホンOpera05とOpera03の特徴について確認します。どちらのイヤホンも2023年春にクラウドファンディングで発表された最新モデルの完全ワイヤレスイヤホンです。SOUNDPEATSのフラッグシップモデルという位置付けで、高音質と高機能が特徴です。
マルチドライバー搭載
Opera05とOpera03は搭載されているドライバー数は違うものの、いずれも複数ドライバー12mm径のダイナミックドライバー+バランスド・アーマチュアドライバーを搭載したマルチドライバー構成となっています。これにより、広い音域をカバーし、クリアで迫力のあるサウンドを実現しています。
対応コーデック
Opera05とOpera03は、SBC、AAC、LDACの3種類のコーデックに対応。LDACコーデックにも対応しているので、Bluetooth接続でもハイレゾ音質が楽しめます。また、Bluetooth 5.3に対応しており、安定した接続性と低遅延を実現しています。
コーデック | 音質 | 遅延 | 特徴 |
SBC | 標準音質 | 大きい遅延 | 一般的な音質で遅延も大きい |
AAC | SBCより高音質 | やや遅延 | iPhoneで採用されている |
aptX | CDクラスの高音質 | 低遅延 | Androidで採用されている |
aptX Adaptive | 通信状態によってビットレートが可変 最大ではハイレゾ級の音質 |
abt-Xと同等の遅延 | ハイエンドスマホやDAPに搭載されている事が多い |
LDAC | ハイレゾ相当の最高音質 | 大きい遅延 | 最高音質の規格(SONYが開発) |
ANC搭載
ANC(アクティブノイズキャンセリング)機能を搭載しており、周囲のノイズを低減して、音楽に集中することができます。また、外音取り込み機能も搭載しているので、必要に応じて使い分けることができます。
イヤホン本体の形状に工夫が凝らされていてたり、楕円形のノズルを採用されていたりすることで高いフィット感と高性能なアクティブノイズキャンセリング効果を得られます。
防水性能
Opera05とOpera03は、どちらもIPX4の防水性能を備えているため、雨や汗に濡れても安心して使用できます。スポーツ中の使用程度であれば全く問題なく使用できます。
連続再生時間
Opera05とOpera03は、イヤホン単体で7時間、充電ケース併用で33時間もの長時間再生が可能となっています。残念ながら、ワイヤレス充電には非対応となっています。
共通のスペック
Opera05とOpera03は、高音質、高機能で人気がある完全ワイヤレスイヤホンで、基本的なスペック、および筐体デザインは「Opera 05」「Opera 03」ともに同じになっています。
Bluetoothバージョン | 5.3 |
Bluetoothプロトコル | HSP、HFP、A2DP、AVRCP |
Bluetooth対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチポイント | × |
防水性能 | IPX4 |
バッテリー駆動時間 | イヤホン単体7時間 (ANCオフで9時間) |
ケース併用で最大33時間 | |
ケース充電方法 | USB Type-C(有線)のみ |
専用アプリ | あり(iOS、Android) |
Opera05とOpera03のGoodポイント!
- マルチドライバー搭載でクリアな力強い高音質
- LDAC接続&再生が可能でハイレゾ音質
- 高級感あるイヤホン・デザイン
- ケース併用で最大33時間使えるロングバッテリー搭載
Opera05とOpera03のBadポイント…
- マルチポイント非対応
- ケースのワイヤレス充電(Qi充電)非対応
- ケースから取り出しにくい
SOUNDPEATS Opera 05とOpera 03の違い
Opera 05、Opera 03は事実上の同一モデル(同一筐体モデル)ではありますが、大きな違いは3つあります。
違い1:搭載ドライバー数の
1つ目の違いは搭載しているドライバー数です。Opera 05は12mmのダイナミックドライバー+BA型ドライバーを片側2基搭載しているのに対し、Opera03では12mmダイナミックドライバー+BA型ドライバーを片側1基搭載しています。
単純にドライバー数が多ければいいという話ではありませんが、やはり音の解像度や明瞭度、立体感(ライブ感)という意味ではOpera05に軍配が上がります。
違い2:カラーリング
2つ目の違いはカラーリング。Opera05はブラックの本体にゴールドのアクセントがされているのに対して、Opera03はガンメタルグレーにローズゴールドのアクセントが付いています。
どちらも高級感のあるカラーリング(デザイン)ですので、好みで選んでも良いのではないでしょうか。
違い3:価格
そして3つ目の違いは販売価格です。搭載しているドライバー数が多いOpera05は13,999円、Opera03は10,999円と、3,000円の違いがあります。
製品名 | Opera 05 | Opera 03 |
ドライバー | BA型ドライバー×2 12mmダイナミックドライバー |
BA型ドライバー×1 12mmダイナミックドライバー |
カラー | ブラック+ゴールド | ガンメタルグレー+ローズゴールド |
価格(標準価格) | 13,999円 | 10,999円 |
Opera05がお勧めなひと
価格は3,000円ほど高くなりますが、なるべく良い音質で音楽や動画を楽しみたい方や、高級感のあるゴールドパーツが好きな方はOpera05がおすすめです。
Opera03がお勧めなひと
少しでも安く、でもそれなりに良い音質で音楽や動画を楽しみたい方や、ゴールドパーツにこだわりがない方はOpera03がお勧めです。
SOUNDPEATS Opera05とOpera03のスペック表
それでは最後に、SOUNDPEATS Opera05とOpera03の詳細スペックについて確認しておきます。
Opera 05 | Opera 03 | |
ドライバー方式 | BA型ドライバー×2 12mmダイナミックドライバー |
BA型ドライバー×1 12mmダイナミックドライバー |
カラー | ブラック+ゴールド | ガンメタルグレー+ローズゴールド |
Bluetoothプロトコル | HSP、HFP、A2DP、AVRCP | HSP、HFP、A2DP、AVRCP |
対応コーデック | SBC、AAC、LDAC | SBC、AAC、LDAC |
防塵防水性能 | IPX4 | IPX4 |
最大駆動時間 (イヤホン) |
ANC有(無) 7時間(9時間) |
ANC有(無) 7時間(9時間) |
最大持続時間 (ケース込) |
33時間 | 33時間 |
フル充電時間 | 1.5時間 | 1.5時間 |
専用アプリ対応OS | iOS 13.0以降、Android 6.0以降 | iOS 13.0以降、Android 6.0以降 |
購入先 | Amazon | Amazon |
Opera05とOpera03の同梱物
・イヤホン本体
・イヤーチップ×3ペア(S・M・Lサイズ各1ペア)
・充電ケース
・USB-A to C 充電ケーブル
・取扱説明書
・アプリ説明書
対応コーデックについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事で解説していますのでご覧ください。
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参考リンク:Makuake