また、Windows10になってから、Windows7まで標準だったフォトビューワーがなくなり、かわりに「フォト」というソフトが標準機能になりました。
この「フォト」、編集もできたりして便利ではあるのですが、「写真を拡大表示して見たい」という場合には、立ち上がりが遅くイライラします。
ただ、Windows10には簡単に写真をプレビュー表示する方法がありますので、今回はフォルダ上で簡単にプレビュー表示する方法をお伝えします。
また合わせて、Windows7で使っていたフォトビューワーをWindows10でも使えるようにする方法も紹介したいと思います。
写真のプレビュー表示方法
まずは写真をプレビュー表示する方法です。フォルダ上で簡単に表示できるので中身を確認したいときに便利です。
フォルダー上でプレビュー表示させる
まず一番簡単な方法は、フォルダー上でプレビュー表示させることです。通常はアイコンが画像の縮小版プレビューになっているかと思いますので、このまま表示を拡大してみて下さい。
拡大表示するには、フォルダーメニューの表示の中に「レイアウト」という項目がありますので、任意のサイズに変更可能です。
プレビューが表示されない場合
もし、下記のようにアイコンがプレビューになっていない場合は、「常にアイコンを表示し、縮小版は表示しない」のチェックが外れているかどうか確認してください。
設定の確認方法は下記の通りです。フォルダの左上メニュー「ファイル」を開き、「フォルダーと検索のオプション変更」をクリックします。
フォルダーオプションが表示されたら、中段の「詳細設定」の項目を下にスライドさせていきます。
下の方に「常にアイコンを表示し、縮小版は表示しない」という項目がありますので、チェックを外して、下の適用ボタンを押してから、「OK」します。
これで、アイコンがプレビュー表示になります。
しかし、この方法では、他のすべてのフォルダサイズが大きくなってしまいますし、そこまで大きく表示できないので、あまり良い方法とは言えないかもしれません。
ですので、次の方法でプレビューを確認してみましょう。
フォルダでプレビューウィンドウを有効にする
フォルダーには、プレビューを大きく表示する「プレビューウィンドウ」という機能が付いていますので、この機能を有効にしましょう。
フォルダーメニューの「表示」の中に、プレビューウィンドウという項目があるので、クリックして有効にしましょう。
プレビューウィンドウが表示された状態。アイコンのサイズでプレビューするよりも大きく表示することができます。
このプレビューはサイズを変更することもできます。この方法で、だいたいは確認できるのではないでしょうか。
ショートカットキーを覚えておくと便利!
しかし、この方法も写真以外のファイルもプレビュー表示されてしまいます。すべてプレビューが必要なファイルというわけではないと思いますので、写真を見るときなど、必要な時だけプレビュー表示するように、ショートカットキー操作でサクッと切り替えられるように、この機会に覚えてしまいましょう。
Alt + P を同時押し
これで、プレビューのオンとオフを一瞬にして切り替えられますので、必要に応じて切り替えながら使ってください。
Macのようにスペースキーでプレビュー表示する方法
Macを使っている方だと当たり前の機能ですが、スペースキーを押すと写真や音楽、映像などをプレビュー表示することができます。
Windows10でもそれと同じことができるようになるフリーソフトがあります。
それが「QuickLook」です。
Microsoftストアからダウンロードできますので、インストールしてください。そうすると、写真や映像、音楽、テキストなどのファイルを拡大プレビューして表示することができます。
フォトビューワーを復活させる方法
それでは、ここからWindows7で使っていたフォトビューワーをWindows10でも使えるようにする方法です。
自分でレジストリを変更する方法
ちょっと面倒ですが、操作自体は難しくありませんので一つづつ確認しながら進めてください。
「Windowsキー+Rキーの同時押し」またはWindowsスタートメニューの右クリックで「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを表示して「regedit」と入力、レジストリエディタを開きます。
レジストリエディタで、下記の階層をたどっていきます。
HKEY_CLASSES_ROOT
Appllications
photoviewer.dll
photoviewer.dllの下に「shell」があります。「shell」を右クリックして「shell」の下に新しいキーを追加します。
新しいキー#1が出来たら、名前を「open」に変更します。
「open」をクリック、右側のウィンドウで右クリックして新しい値を作成し、下記の通り設定します。
名前 → MuiVerb
データ → @photoviewer.dll,-3043
値が追加されました。
続けて、先ほど作成した「open」を右クリックして、新しくキーを追加します。
新しいキー#1が出来たら、キーの名前を「commnad」に変更します。
「commnad」クリック、右側のウィンドウに(既定)という値が入っていますので、それをダブルクリックして値のデータを変更します。
%SystemRoot%\System32\rundll32.exe "%ProgramFiles%\Windows Photo Viewer\PhotoViewer.dll", ImageView_Fullscreen %1
データを入力したら、OKを押します。
値のデータが変更されました。
再度「open」を右クリックして、新規キーを追加し、名前を「DropTarget」とします。
今作成した「DropTarget」に新しい値を追加します。右側のウィンドウで右クリックして、新しい値を作ります。
新しくできた値を下記の通り設定します。
名前 → CLSID
データ → {FFE2A43C-56B9-4bf5-9A79-CC6D4285608A}
新しい値が追加されました。
以上でレジストリの作業は終了です。レジストリエディタを閉じてください。
Windowsフォトビューワーの使い方
これで、今までのwindowsフォトビューワーが使えるようになりました。実際に使うときは、
画像ファイルを右クリック
↓
プログラムから開く
↓
別のプログラムを選択
と進んでいくと、念願の「Windowsフォトビューワー」が選択できるようになっています。
ちなみに、Windowsフォトビューワーで開く時に、「常にこのアプリを使って.jpgファイルを開く」にチェックを入れておけば、次回からはjpgファイルをダブルクリックすると、Windowsフォトビューワーが起動します。
以上で、一連の操作は完了です。この作業が結構面倒なので、もっと簡単にできる方法も紹介しておきます。
コマンドプロンプトで実行する方法
コマンドプロンプトから、上記と同じ操作を実行するコマンドを書きました。
使用方法
コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。
windowsスタートメニュー → windowsシステムツール → コマンドプロンプト(右クリック)→ その他 → 管理者として実行
下記のリンクを開くと、コードを記載したテキストが表示されます。(または右クリックで「リンク先を名前を付けて保存」してダウンロードしてください)
このコードを全選択してコピーし、コマンドプロンプトにペースト、実行してください。
「この操作を正しく終了しました。」と表示されて完了です。
ダブルクリックで実行できるファイル
上記と同じ操作をダブルクリック一回で完了できるファイルも作りました。
下記の圧縮ファイルをダウンロードして、右クリックから「すべてを展開」してください。
中には「windowsphotoviewer.reg」というファイルが一つだけ入っています。これをダブルクリックで実行してください。
実行すると警告メッセージがでますので、確認の上「はい」で進めてください。
ほどなく下記のような画面が表示されて、作業は完了です。「OK」で終了してください。
フリーソフトもあります
Restore Windows Photo Viewer to Windows 10というフリーソフトを使うと、同じことができるようです。
このフリーソフトの使い方に関しては、下記のサイトさんで解説されていますので、こちらをご覧いただいた方が良いかなと思います。
今回は以上です。参考になりましたら幸いです。