今まで普通に使えていたはずのUSBメモリで、ある日突然「アクセスできません」と表示されてパソコンで認識しなくなってしまいました。中には大事なデータが入っていてデータを取り出したいのですが、そのままではどうすることもできません。
「フォーマットしますか?」とメッセージが出るのですが、フォーマットしてしまったらデータが全部なくなってしまうので、それも困ります。
そんな時にデータ復元ソフト「MiniTool Power Data Recovery」を使用してみたところ、いとも簡単にデータを救出することができましたので、紹介したいと思います。
MiniTool Power Data Recoveryとは?
そもそも、今回紹介する「MiniTool Power Data Recovery」とはどんなソフトなのでしょうか。
「MiniTool Power Data Recovery」はWindows用のデータ復元ソフトで、写真、ビデオ、音声、マイクロソフトオフィスなど、100種類以上のデータに対応しています。しかも基本無料で使用することができます。
MiniToolはカナダと香港に拠点を置く、ディスクやパーティション管理・データバックアップ・データ復元ソフトウェアの研究開発に特化したソフトをリリースしているメーカーです。リリースしているソフトウェア製品の世界累計ダウンロード数は4千万を超えているとのことです。
「MiniTool Power Data Recovery」は、基本無料ではありますが、無料版では復元できるデータ量が1GBまでという制限があります。その他にも有料版を使ったほうが便利ですが、よっぽど大きなデータでない限り、無料版で十分に対応できるのではと思います。
MiniTool Power Data Recoveryのインストール方法
それではMiniTool Power Data Recoveryをパソコンにダウンロード&インストールしていきます。先ほどもお伝えした通り、1GBのデータ復元までは無料で使用できるソフトです。まずは無料版を使ってみて、有料版ならではの機能が必要になれば、アップグレード版の購入を検討されると良いかと思います。
すると、このようなインストーラがダウンロードされますので、ダブルクリックで実行します。
私の使っているパソコンでは「現在、SmartScreenを使用できません」というメッセージが表示されましたが、そのまま「実行」ボタンをクリックして進めていきました。
インストーラーが起動したら、「今すぐインストール」へ進みます。その際、ウィンドウ右下に表示されている「カスタムインストール」というメニューをクリックすると、インストール場所の変更などをすることができます。特にこだわりがなければ初期設定のままで問題ありません。私はなんとなく「カスタマーエクスペリエンス向上プログラムへの参加に同意する」のチェックは外してインストールしました。
紛失したデータが含まれているドライブ(ディスク)にはインストールしないようにとのことですので、注意しましょう。
その後、自動的にダウンロードとインストールが進んでいきます。
インストールが完了すると、勝手にインターネットブラウザが開いて、MiniTool Power Data Recoveryのページが開きます。そのままページ内容を確認してみてもいいですし、特に気にせずこのままページを閉じてしまっても大丈夫です。
以上でインストールは完了です。「今すぐ開始」ボタンをクリックすればMiniTool Power Data Recoveryが起動します。
初期設定のままインストールすると、デスクトップにショートカットが追加されていました。
MiniTool Power Data Recoveryを使ってデータを救出する方法
それではMiniTool Power Data Recoveryを使ってUSBメモリのデータを救出する方法です。特別難しい操作は一切ありません。
MiniTool Power Data Recoveryを起動するとこんな画面が表示されます。
今回のケースでいうと、(D:不明)というディスクが認識しなくなってしまったUSBメモリに該当するので、その上にマウスを乗せるとスキャンと表示されるのでクリックします。
すると早速、対象のディスクのスキャンが始まって、ファイルが徐々に見えてくる様子がよくわかります。
そしてスキャンが完了した画面がこちらです。16GBのUSBメモリなのですが、マイクロソフトオフィスを中心として、PDFファイル、画像や動画ファイルなど、USBメモリの容量以上(33.93GB)のファイルを検知することができました。
恐らく、中には復旧できない一時ファイルなども含まれているとは思いますが、これだけのファイルが検知されるのはすごいですね。もしかしたら間違って上書き保存してしまったファイルの前のバージョンの復元などにも使えるのかもしれません。
あとは復旧したいファイルを選択して、「保存」ボタンをクリックして進めます。
復旧するファイルを保存する場所を選択します。もしも新しいフォルダーを作って保存したいときは、右下の「手動でパスを入力します。」に進みます。
MiniTool Power Data Recoveryのまとめ
ということで、Windows用のデータ復元ソフト「MiniTool Power Data Recovery」を使って、認識しなくなってしまったUSBメモリからデータを取り出す方法を紹介しました。今回はマイクロソフトオフィスのファイルを中心に復元しましたが、画像などその他のファイルもちゃんと復元されていました。
この「MiniTool Power Data Recovery」は、データ量が1GBまでは無料で使用できるという大きな特徴があります。認識しないUSBからもデータを取り出すことができましたので、そのほかのメディア(ハードディスクやSDカード)でも同じように復元できることでしょう。
そして「MiniTool Power Data Recovery」のもう一つの特徴が「操作の簡単さ」です。
- スキャンして
- 復元したいデータの中身を確認して
- データを保存
という3ステップだけで、いとも簡単にデータを復元することができました。
もし、私と同じように認識されないUSBなどが手元にあって困っている人がいましたら、一度試してみてはいかがでしょうか。「MiniTool Power Data Recovery」は以下のリンクよりダウンロードできます。
「MiniTool Power Data Recovery公式サイト」