オーディオファンに人気の高いfinal社から、2024年12月に完全ワイヤレスイヤホンシリーズの最新モデル「ZE3000 SV」が登場しました。final社には、旧モデルの「ZE3000」という完全ワイヤレスイヤホンがあり、そちらも評価の高いイヤホンでしたので、今回も素晴らしい製品になるでしょう。この記事では、「ZE3000 SV」と「ZE3000」の機能を比較しながら、どのように進化したのかを詳しく紹介します。
ZE3000 SVとZE3000の音質の違い
ドライバーユニットの大型化
ZE3000 SVでは、ドライバーユニットが6mmから10mmへと大幅に大型化されました。新開発の「f-Core SV」ドライバーにより、低音域の表現力が向上し、ボーカルの生き生きとした再現が可能になりました。
革新的な音響設計
新モデルでは「f-LINKポート」という新技術が採用されています。これにより、防水性能を維持しつつ、音響空間の圧力を最適化し、有線イヤホンに迫る音質調整を実現しています。
カスタマイズ可能な音質
ZE3000 SVでは専用アプリを通じて7バンドイコライザーによる音質調整が可能になりました。ユーザーの好みに合わせて細かな音質調整ができるようになっています。
ZE3000 SVとZE3000の機能の違い
ノイズキャンセリング機能の搭載
ZE3000 SVには「コンフォートANC」と呼ばれる独自のノイズキャンセリング技術が搭載されました。音質や装着感を損なうことなく、効果的に周囲のノイズを低減します。さらに、「ウィンドカットモード」により風切り音も抑制できるようになりました。
高音質コーデックの対応
新モデルではLDACコーデックに対応し、ハイレゾ音源の再生が可能になりました。これにより、より高品質な音楽再生を楽しむことができます。
接続性の向上
Bluetoothのバージョンが、5.2から5.3へ進化し安定した接続が可能となりました。また、ZE3000 SVではゲーミングモードが搭載され、最大60msの低遅延接続を実現しています。また、マルチポイント接続にも対応し、最大2台のデバイスと同時に接続できるようになりました。
ZE3000 SVとZE3000の使い勝手の違い
バッテリー性能
新モデルでは急速充電に対応し、10分の充電で約1時間の使用が可能になりました。ノイズキャンセリング機能をオンにしても、7時間の連続再生が可能です。
装着感の向上
ZE3000 SVは片耳わずか4gの軽量設計と3点支持構造を採用し、長時間の使用でも快適な装着感を実現しています。
ZE3000 SVとZE3000の違いスペック表
ZE3000とZE3000 SVの主な違いを以下の表にまとめました。
ZE3000 SV | ZE3000 | |
ドライバーユニット | f-Core SV(10mm) | f-Core for Wireless(6mm) |
音響設計 | f-LINKポート | f-LINKダンピング機構 |
ノイズキャンセリング機能 | コンフォートANC搭載 | 非搭載 |
風ノイズ対策 | ウィンドカットモード搭載 | 非搭載 |
Bluetooth | 5.3 | 5.2 |
対応コーデック | SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive | SBC、AAC、LDAC |
連続再生時間 | 最大7時間(ANC ON) ケース込み28時間 |
最大7時間 ケース込み35時間 |
充電時間 | イヤホン:約1.5時間 ケース:約1.5時間 |
イヤホン:約1.5時間 ケース:約2時間 |
急速充電 | 10分充電で約1時間使用可 | 非対応 |
バッテリー容量 | イヤホン:40mAh ケース:400mAh |
イヤホン:35mAh ケース:300mAh |
低遅延接続 | ゲーミングモード搭載(最大60ms) | 非搭載 |
マルチポイント | 最大2台 | 非対応 |
イコライザー調整 | 7バンドイコライザー | 非対応 |
専用アプリ | final CONNECT | なし |
発売年 | 2024年12月 | 2021年 |
価格 | 12,800円 | 15,800円 |
ZE3000 SVとZE3000の違いまとめ
ZE3000 SVは、前モデルの音質重視の特徴を引き継ぎつつ、機能面でも大幅な進化を遂げています。ノイズキャンセリング機能の搭載、高音質コーデックへの対応、接続性の向上など、ユーザーの使用体験を総合的に改善しています。
さらに、価格面でも前モデルより抑えられており、コストパフォーマンスの高さも魅力の一つと言えるでしょう。音質にこだわりつつ、実用性も兼ね備えた完全ワイヤレスイヤホンを求める方にとって、ZE3000 SVは非常に魅力的な選択肢となりそうです。