少し前に、仕事のストレス発散で思わず衝動買いしてしまったのがqdc neptuneのブルートゥース版になる、qdc neptune BTXです。しばらく使っていて感じたことをレビューをしてみたいと思います。
マイカをあしらった美しい筐体
マイカと聞いて、ギャングパレードのキャン・GP・マイカを連想してしまいましたが、全然関係ありません(当たり前)。
マイカは日本語では雲母と呼ばれる鉱物の一種です。そのマイカをプレート部に使用していることがこのqdc neptuneの特徴で、とても美しいのと同時に、全く同じ模様は二つと無いということも特徴です。
ですので、qdc neptuneは所有感がとても高く、自己満足に浸れるイヤホンです。そんなイヤホンが3万円代で購入できるのです。決して安くは無いですが。。。
qdc neptuneは耳にフォットするデザイン
過去にいくつかのイヤホンを試してきましたが、なかなか私の耳にフィットするイヤホンには巡り会えません。しかし、このqdc neptuneは絶妙はハウジングの形状をしていて、私の耳にも見事にフィットしました。さすが1000種類以上の耳型から統計解析したというだけのことはあると感じました。
dcのユニバーサルイヤホンはフィット感が非常に良いと多くの方々から高い評価を頂きますが、これは私たちがカスタムIEMのメーカーとして1000種類以上の異なる耳型を統計解析し導き出した、qdcオリジナルの筐体形状を採用していることにあります。イヤホンのフィット感が与える音質への影響は大きいと私たちは考えています為、異なる耳の形を持つ多くの方が日常的に使用することを踏まえて、ユニバーサルイヤホンの筐体形状には非常にこだわっています。
ちなみに、イヤーピースも全部で7種類付いてきますが、私の耳の場合、右耳はMサイズ、左耳はLサイズでいい感じにフィットしました。
ダブルフランジのイヤーピースも付いてきましたが、そちらのフィット感は残念ながイマイチでした。
qdc neptuneはBAドライバー1基とは思えない音
このqdc neptune はブルートゥース版もワイヤード版もイヤホンの作りは同じで、BA(バランスドアーマチュア)型ドライバーを1基のみ搭載しています。最近は中華イヤホンで安価で多ドライバーイヤホンも購入できるようになってきましたが、あえて1基のみというとことが逆にこだわりとのこと。
私たちが手掛けたNEPTUNE(ネプチューン)は、BA型ドライバーをたったの「1基」だけ搭載させた非常にシンプルな設計を持ちますが、この1基のBA型ドライバーで「低域、中域、高域」全ての周波数帯域を再生させる為、先にお伝えしたような「異なるドライバーからの異なる周波数成分の干渉を受けるリスク」を構造的に避けられ、非常に自然な周波数特性を作り出すことが可能となります。加えて、製品価格も抑えることができ、多くの人にとってより手が届きやすい選択肢の一つになってくれるでしょう。
正直、まだエージングがしっかり終わっていない状態だと思うで、完全にパフォーマンスが発揮できていないのかもしれません。音に関しては、多くのレビューが出ているので、詳細はそちらにお任せしますが、確かに全体がよくバランスが取れた音です。
BA1基とは思えないほど低音がしっかりと出ています。しかしながら、BA型ならではの高音の綺麗さなどは損なわれていません。さすがです。
今回購入したのは、ブルートゥース版です。操作も簡単ですし、Bluetooth5.0ですので接続も特に問題ありません。apt-xにも対応しているので、それなりに高音質ではあります。
実際に聴き比べたわけではありませんが、やはりブルートゥース版の方が、ワイヤード版に比べると若干音質としては、どうしてもクオリティが下がってしまうのは致し方ありません。とは言っても、ケーブルから解放される自由は、一度味わうとワイヤードの邪魔くささを拭い去れません。
便利さをとるならブルートゥース、音質を重視するならワイヤードと選択できるので、どちらでも個人の優先したい方を優先すればいいですね。
というか、やっぱり筐体の美しさが所有感を満たしてくれます。
このqdc neptuneは、BA1基ということで、低音重視の方や解像度の高さを求める方には正直お勧めできません。しかし、全体をバランスよく聞きたいという方や、なかなか自分の耳にフィットするイヤホンに出会えていないという方にはお勧めできる、とても良いイヤホンです。
ワイヤード版はこちら
ブルートゥース版はこちら
ブルートゥースケーブルだけの購入も可能です