Photoshopを使って、たくさんあるPSDファイルを一気にJPGに変換して保存する方法

たくさんあるPSDデータをJPGデータとして保存するために、一気にまとめて変換できる方法をまとめました。

Photoshopを使って作業します。今回は、Windows10Pro・Photoshop CS6で実行しています。

たくさんあるPSDデータを一気にJPGとして保存する方法

それでは、たくさんあるPSDデータを一気にjpgとして保存する方法です。これにはPhotoshopのアクションという機能を使います。

まずはPhotoshopを開きます。

 

アクションウィンドウが開いたら、アクションの新規作成ボタンをクリックします。

 

新規アクションウィンドウが開いたら、アクション名に任意の名前を付けて「記録」をクリックします。

 

記録が始まると、アクションウィンドウに新しく「先ほど設定したアクション名」の項目ができていて、記録ボタンが赤くなっている事が分かります。

 

それでは、記録を始めていきます。

まずは該当のPSDファイルを開きます。するとアクション画面にも「開く」が追加されます。

 

続けて、「別名を付けて保存」を選択し、jpgファイルとして保存します。

 

すると今度は、アクションウィンドウに「保存」が記録されます。

 

最後に、PSDファイルだけを閉じます。すると、アクションにも「閉じる」が追加されます。

 

ここまで記録出来たら、アクションの記録を停止します。

 

これで、「PSDファイルを開く→jpgとして保存する→閉じる」という一連の動作が記録されたことになります。

 

アクションは一連の操作を記録しておくことができるので、マイクロソフトオフィスのマクロに近いイメージです。
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ドロップレットを作成

アクションが記録出来たら、次にドロップレットを作成します。

そもそもドロップレットとは?

ドロップレットでは、ドロップレットアイコンに画像ファイルやフォルダーをドラッグ&ドロップすると 1 つのアクションを適用することができます。ドロップレットはデスクトップなどのディスク上に作成でき、実行するアクションの内容は自由に設定することができます。

複数のファイルやフォルダーを選択しドロップレットアイコンにドラッグすることで、全ての画像に同じアクションを適用することができるので、大量の画像を処理する際に大変効率的です。

Adobe ドロップレットの作成方法

 

ファイルメニューから、「自動処理」→「ドロップレットを作成」に進みます。

 

ドロップレットを作成します。ドロップレットの設定内容は以下の通りです。

ドロップレットの保存

ドロップレットはexeファイルとして作成されます。exeファイルの保存先を指定します。

実行

セットは作成したアクションが保存してある「初期設定のアクション」、アクションに作成したアクション「jpgで保存する」に設定。「“開く”コマンドを無視」にチェックを入れました。

実行後

実行後に「保存して閉じる」を選択して、「“別名で保存”コマンドを省略」にもチェックを入れました。あとは「OK」を押して設定は完了です。

 

先ほど指定した場所に「exeファイル」が作成されています。

 

作成したドロップレットで変換します

作成したドロップレットでPSDデータをJPGに変換しますが、その前にもう一つ作業があります。

作成したexeファイルは、Windows10の場合、そのまま実行しようとしても「ドロップレットとPhotoshopが通信できません」と表示されてしまい、実行できません。

その為、作成したドロップレットのexeファイルを管理者権限で開く必要があります。今回は大量のPSDデータを一気にJPGに変換して保存するのですが、PSDデータが入っているフォルダごと作成したexeファイルにドラッグアンドドロップします。ですので、ドロップレットのexeファイルを常に「管理者として実行」するように変更しておきます。

作成したexeファイルを右クリックしてプロパティを選択します。

プロパティを開いたら、「互換性」のタブに切り替えます。

 

「互換性」のタブの中に「管理者としてこのプログラムを実行する」という項目があるので、チェックを入れて適用します。

 

これで準備が整いました。あとはPSDデータが入ったフォルダを作成したexeファイルにドラッグアンドドロップすれば、実行されます。

 

一旦Photoshopが立ち上がりますが、その後は放置していても作成したドロップレットの通り、

  1. ファイルを開く
  2. 別名を付けて(同じファイル名でjpg形式にして同じフォルダに)保存
  3. ファイルを閉じる

という作業をフォルダにあるPDFファイルの分だけ勝手に変換していってくれます。

作業が終わると、JPGデータがPSDデータと同じフォルダ内に出来上がっています!

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最後に。

先日、取引先から写真データが大量に届いたのですが、届いたデータがすべてPSDファイルでした。Photoshopは一部の限られたメンバーのパソコンにしかインストールしていないので、画像データを閲覧する多くのメンバーにとって不具合が生じてしまいます。

そこで今回の方法にたどり着きました。「ファイルを開いて→変換して→閉じる」という作業を200回以上繰り返さなければならず、普通にやったら1日がかり(それ以上?)だったところが、ほんの数分で作業が終了しました。もっと早く気づいていればよかったなと思った次第です。

こちらの記事を参考にさせていただきました。どうもありがとうございました。

M-HAND BLOG たったワンアクション! 大量のPSDファイルを一気にJPEG保存する方法!

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