Windowsで複数のフォルダをまとめて作りたいとき、普通にフォルダを一つずつ作って名前を変更して…という操作をしてもいいのですが、もっと簡単で早く作成する方法があります。
例えば2023年の各月の名前でフォルダを作りたいときなどに便利な裏技を2種類紹介します。この操作を知っていれば、作業時間を大幅に短縮できます。
1.コマンド操作で複数のフォルダを一気に作る
一つ目は、コマンドプロンプトの操作で複数のフォルダを一気に作る方法です。
複数のフォルダを作成したいフォルダ(場所)まで移動します。そこでエクスプローラーのアドレスバーに表示されている内容を一旦全部消して、半角英数で”cmd”と入力しエンターキーを押します。
すると、そのフォルダ上でコマンドプロンプトを立ち上げることができます。
コマンドプロンプトが立ち上がったら、まずはじめに半角英数で、
md
(Make Directoryの略)と入力します。
続けて、作成したいフォルダの名前を半角スペースを開けながら入力していきます。
この画像の例でいくと、「フォルダ作成」というフォルダの中に「2023.01」「2023.02」「2023.03」…「2023.12」と12個のフォルダを作成しています。
作成するフォルダ分の名前を入れ終わったら、エンターキーを押します。間違いなく入力されていると、コマンドが新しい行に移動します。
それと同時に該当のフォルダに指定したフォルダが全部作成されています。
コマンドで階層も作ることができる
フォルダの中に階層を作ることも可能です。
先ほどと同じ容量で、コマンドプロンプトを立ち上げ、先頭に”md”を入力します。
次に半角スペースを開けて作成したいフォルダの名前を入力します。さらに続けて半角スペースを開けて「作成したいフォルダ名¥子フォルダ名」と入力していきます。
この画像の例ですと、下記の様なフォルダ構成になります。
フォルダ作成
|
|_2022年
| |
| |_見積書
| |
| |_請求書
|
|_2023年
2.エクセルを使って複数のフォルダを一気に作る
2つ目の方法はマイクロソフトエクセルを使用します。まずは前提条件として、エクスプローラーのファイル名の拡張子は表示する設定にしておきます。
フォルダーオプションを開いて、表示タブの中にある詳細設定の項目「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外します。
次に、(フォルダ上を右クリックして)新しいワークシートを作成します。
作成したエクセルを開いて、A列に先ほどのコマンドを同じ様に”md”を入力し、B列に作成したいフォルダ名を並べて記入します。
この状態まで作成できたら、このワークシートをCSV(カンマ区切り)形式で保存します。
作成するときに、下記の様なメッセージが出るかと思いますが、「はい」を押してファイルを作成します。
これで新しくCSVファイルができました。エクセル(xlsx)ファイルとCSVファイルの二つができていると思います。
そしたら今度は、先ほど作成したCSVファイルを右クリックして名前の変更を行います。このとき、ファイルの名前は変更する必要はなく、大事なことは拡張子を.csvから.batに変更することです。
名前を変更しようとすると「拡張子を変更すると、ファイルが使えなくなる可能性があります。変更しますか?」というメッセージが表示されますが、そのまま「はい」を押しファイル名を変更します。
すると、cvsファイルがbatファイルに変更されました。
そうしましたら、今作成した「.bat」ファイルをダブルクリック(またはエンターキー)して起動します。
すると一瞬、コマンドプロンプトの画面が表示されて、またすぐに消えます。その後、先ほどのフォルダを見ると、指定したフォルダが作成されています。
さきほど作ったエクセルファイルとbatファイルはもう使用しませんので、誤操作防止のために削除しておきましょう。
エクセルでも子フォルダを作成できる
先ほどのコマンドと同じ様に、エクセルでも子フォルダで階層を作ることができます。先ほどと同じ要領でエクセルファイルを作成し、A列には「md」B列には作成するフォルダ名を、次の行には「フォルダ名¥子フォルダ名」と指定していきます。
さきほどと同じ様に、csvファイルとして作成して保存し、ファイル名の変更からbatファイルを作成し、実行します。すると先ほどと同じ階層にフォルダが作成されていることが確認できます。
今回紹介するWindowsの裏技?テクニックは以上です。