耳の穴の中に入れるカナル型と違ってインナーイヤー型イヤホンは、耳の穴の浅い位置に軽く入れるだけなので、どうしても外れやすい性質があります。たとえば、AirPods(Proでは無い方)がインナーイヤー型イヤホンになります。
密閉感がそれほど強くなく、耳への負担を軽減することができるというメリットがある一方で、隙間が出来てしまってフィットしにくかったり、激しく動けば落ちたりしまうこともあります。
そこで、この記事ではインナーイヤー型イヤホンが耳に合わなくて落ちそうになってしまう時に解決できる(可能性がある)対処法を2つ紹介します。インナーイヤー型イヤホンが耳に合わなくて落っこちそうという場合には、試してみてはいかがでしょうか。
方法1:スタビライザーを使う
カナル型イヤホンで装着感を調整する時には「イヤーピース」を使用しますので、カナル型イヤホンには3種類から多ければ10種類ほどのイヤーピースが付属しています。また、イヤーピースだけでも数えられないほどの種類が販売されています。
インナーイヤー型には製品には調整用のパーツなどは付属していませんが、別売りでイヤホンの耳に装着する部分に「スタビライザー」という製品があります。
スタビライザーとはイヤホンの装着部分に取り付けるアダプターのようなもので、シリコン素材などでできています。スタビライザーを取り付けることで、イヤホンの装着感が高まり、格段に落ちにくくなります。
また、スタビライザーを使用することでイヤホン本体の重量を分散させる効果があります。通常のインナーイヤー型イヤホンでは、重量が耳孔に集中しがちですが、スタビライザーを使用することで、その圧力を耳の外部構造全体に分散させることができます。結果として、長時間の使用でも耳が痛くなりにくく、快適に音楽や通話を楽しむことができます。
さらに、スタビライザーによってイヤホンが適切な位置にフィットすることで外部のノイズを効果的に遮断し、音漏れを防ぐことができると同時に、より明瞭な高音域と豊かな低音域を楽しむことができます。イヤホンの位置が安定することで、動きによる音質の変化も最小限に抑えられます。これは特に、バスや電車での移動中や運動中に音楽を聴く際に重要です。
方法2:耳掛けフックを使用する
イヤホンに取り付けるための耳掛けタイプのアダプターが販売されています。有線イヤホンでは「シュア掛け」と呼ばれることもある耳掛けスタイルになり、耳の上から引っ掛けてぶら下げるような形になるので、イヤホンと耳との密閉感を変えることなく、イヤホンが落ちにくくなるのが特徴です。
耳掛け用フックが耳の形状に沿って固定されるため、通常のイヤホンに比べて格段に安定性が高まります。ジョギングやジム通いなどの運動時はもちろん、日常生活での急な動きにも対応できます。アクティブな活動をる人や仕事中にイヤホンを使用する人にとって大きな利点となります。
また、耳掛けタイプは耳の形状を考慮して設計されているため、耳への圧迫が分散されます。そのため、長時間の使用でも耳が痛くなりにくく、疲れを感じにくくなるのも特徴です。特に、耳の小さな方や耳の形状が通常のイヤホンに合わない方にとっては、快適に使用できるオプションとなります。また、重量も耳全体で支えるため、耳孔への負担が軽減されます。
ただし、メガネをかけている方にとってはフレームとの干渉が、マスクをしている場合は耳ゴムの引っかかりが気になる場合もあるので注意してください。