ACCENTUMとMOMENTUM 4の違いをスペック比較。SENNHEISERのANCワイヤレスヘッドホン

SENNHEISERから新しくエントリーモデルとして発売されたノイズキャンセリング搭載ワイヤレスヘッドホン「ACCENTUM Wireless」とハイエンドモデル「MOMENTUM 4 Wireless」の違いについて、スペックで比較しました。

ACCENTUMとMOMENTUM 4

SENNHEISER ACCENTUM Wirelessは、ドイツのオーディオブランドSENNHEISERが手がけるワイヤレスヘッドホンで、3万円を切る価格のエントリーモデルとして2023年10月に発売されました。

ACCENTUM Wirelessは本体重量が222gと軽量で37mmドライバーを搭載したゼンハイザーらしい高音質と最大50時間の連続再生などの特徴があり、スマホなどとBluetooth接続して使用する時に最適化されています。

一方の「MOMENTUM 4 Wireless」はハイエンドモデルとしてオーディオファンを中心に人気のワイヤレスヘッドホンです。

この記事では、「ACCENTUM Wireless」とハイエンドモデル「MOMENTUM 4 Wireless」の違いについて、スペックで比較しました。

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ACCENTUMとMOMENTUM4のスペック比較表

「ACCENTUM Wireless」と「MOMENTUM 4 Wireless」の主なスペックの違いを一覧表でまとめました。

ACCENTUM Wireless MOMENTUM4 Wireless
外観
ドライバーサイズ 37mm 42mm
対応プロファイル A2DP、AVRCP、HFP、HSP、GATT A2DP、AVRCP、HFP
対応コーデック SBC、AAC、aptX、aptX HD、mSBC、CVSD SBC, AAC, aptX, aptX adaptive
周波数範囲 10 Hz ~ 22 kHz 6 Hz〜22 kHz
スピーカー感度 106 dB SPL(1 kHz / 0 dBFS) 106 dB SPL (1 kHz / 0 dB FS)
アクティブノイズキャンセリング ハイブリッドANC ハイブリッドアダプティブANC
周波数応答(マイクロフォン) 50 Hz〜8 kHz 50 Hz〜10 kHz
電池持ち時間(ANCオン) 最大50時間 最大60時間
充電時間 フルチャージに約3時間
10分後に最大5時間再生
フルチャージに約2時間
5分後に最大4時間再生
重量 約222g 約293g
Bluetoothバージョン Bluetooth 5.2 + Class 1 Bluetooth 5.2 + Class 1
有線接続 USB接続 USB接続
3.5mmステレオケーブル接続
同梱物 USB-C充電ケーブル
クイックガイド
専用キャリングケース
3.5mm – 2.5mm オーディオケーブル
USB-C充電ケーブル
クイックガイド
価格(定価) ¥29,800 ¥54,890

 

ACCENTUMとMOMENTUM4の違いのポイント

上記にまとめたスペックによる違いから、主なポイントとなる違いについてまとめます。

外観

本体ヘッドバンド部分(外側)とロゴの素材が違います。ACCENTUM Wirelessはいわゆる一般的な樹脂で、ロゴはブラックで彫り込まれています。MOMENTUM 4 Wirelessはヘッドバンドがファブリック素材、ロゴも立体的なシルバーで、高級感があります。

ハウジング部のデザインもやや変わっています。ACCENTUM Wirelessはシンプルですが、MOMENTUM 4 Wirelessはぐるっと掘り込みのラインが入っています。

ドライバーサイズ

ACCENTUM Wirelessは37mmドライバーで、MOMENTUM 4 Wirelessは42mmドライバーです。大きさの違いだけで変わるわけではありませんが、音質の傾向として、ACCENTUMはオールマイティなジャンルに向いているのに対して、MOMENTUM 4はやや低音重視型なチューニングになっています。

安価なHD450は32mmドライバーです。

対応プロファイル・コーデック

対応コーデックとして、SBC、AAC、aptXについては、ACCENTUM Wireless・MOMENTUM 4 Wirelessどちらにも共通しています。ACCENTUMにだけ「mSBC、CVSD」が追加されていますが、音質的なメリットはありません。

mSBCやCVSDはBluetoothオーディオで使用されるコーデックで、データを効率よく圧縮したり音声データのやり取りをしたりする時に使用されます。高音質としてのメリットはありません。Bluetooth(ワイヤレス)での使い勝手の良さに重きを置いていると考えることができます。

周波数範囲

ACCENTUM Wireless10 Hz〜22 kHzなのに対して、MOMENTUM 4 Wireless6 Hz〜22 kHz。数値上ではレンジが広くなりますが、人間の聴覚上ほどんど影響はないのであまり気にする必要はないでしょう。

ノイズキャンセリング

ACCENTUM Wirelessはハイブリッドノイズキャンセリングなのに対して、MOMENTUM 4 Wirelessはハイブリッドアダプティブノイズキャンセリングを搭載しています。MOMENTUM 4は、周囲の環境に合わせて自動で最適化してくれます。

アダプティブノイズキャンセリングは、外部の騒音環境をリアルタイムに分析し、最適なノイズキャンセリング効果を自動で調整する技術です。周囲の騒音の大きさや特性に応じてキャンセリングの強度を可変させることで、常に快適な静寂空間を提供します。処理能力の高いDSPを搭載した高機能なノイズキャンセリングヘッドホンで採用されています。

電池持ち時間と充電時間

ACCENTUM Wirelessは50時間で、MOMENTUM 4 Wirelessは60時間、どちらも超ロングバッテリーです。急速充電にも対応しているので、そこまで気にしなくても良さそうです。

重量

ACCENTUM Wireless222gとMOMENTUM 4 Wireless293g。約70gの差は比べてみるとズッシリとする重さの違いがあります。ヘッドホンを使用している時というより、外して首に引っ掛けているときにその違いを感じるのではないでしょうか。

操作方法

ACCENTUM Wireless物理ボタンが複数搭載されているのに対して、MOMENTUM 4 Wirelessタッチセンサーでの操作が前提で作られています。また、ACCENTUM Wirelessの有線接続はUSBケーブルのみでステレオケーブルでの有線接続ができません。MOMENTUM 4 WirelessはUSB・3.5mmステレオケーブルどちらにも対応しています。

同梱物

ACCENTUM Wireless残念ながらキャリングケースが付いていませんので、外に持ち運ぶ時は何か代用品を考えなければなりません。MOMENTUM 4 Wirelessにはかっこいい専用のキャリングケースが付いています。また、有線接続用の3.5mmステレオケーブルも付属しています。

もしかしたらACCENTUM Wireless家の中で快適なリスニングをするために設計されたワイヤレスヘッドホンなのかもしれません。

価格

ACCENTUM Wirelessエントリーモデルとはいえ、29,800円と決して安価とは言い難い価格設定ですが、MOMENTUM 4 Wireless54,890円の60%ほどの価格で、ハイエンドに近い製品になっているところは、さずがゼンハイザーと言えるのかもしれません。

ACCENTUMとMOMENTUM4の選び方

ACCENTUM Wirelessはこんな人におすすめ

  • いろんなジャンルの音楽を聴く
  • 少しでも軽いヘッドホンが欲しい
  • 使わない時は首から下げる
  • 予算は3万円まで

MOMENTUM 4 Wirelessはこんな人におすすめ

  • とにかく高音質のヘッドホンが欲しい
  • ノイズキャンセリングも重視したい
  • おしゃれでかっこいいデザインが良い
  • 有線接続もできた方が良い

 

同じくゼンハイザーのワイヤレスヘッドホン「HD450」についてはこちらでレビューしています。

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