除湿器を選ぶとき、シャープの「CV-S71-W」と「CV-SH150-W」で悩んでいる方は多いのではないでしょうか。どちらも人気モデルで似たようなスペックに見えるため、決断が難しいですよね。
しかし実は、この2つのモデルには明確な違いがあります。この記事では、両者の性能や機能の差をわかりやすく比較し、自分に合ったモデルを選ぶための情報をまとめています。
大きな違いは以下の5点です。
- 除湿能力(対応畳数)の違い
- タンク容量の違い
- 本体サイズと重量の差
- 衣類乾燥スピードの違い
- 価格帯の違い
シャープ除湿器 CV-S71-WとCV-SH150-Wの違いを比較
まずは「CV-S71-W」と「CV-SH150-W」の主なスペックや仕様の違いを表にまとめてみました。これを見るだけでも、用途や部屋の広さによって選ぶべきモデルが見えてきます。
比較項目 | CV-S71-W | CV-SH150-W |
---|---|---|
除湿方式 | コンプレッサー方式 | コンプレッサー方式 |
除湿可能面積の目安 | 木造8畳、プレハブ12畳、鉄筋16畳 | 木造19畳、プレハブ25畳、鉄筋38畳 |
除湿能力(1日) | 約6.3L(50Hz)/ 7.1L(60Hz) | 約13.5L(50Hz)/ 15L(60Hz) |
タンク容量 | 約2.5L | 約4.5L |
本体サイズ | 高さ480×幅303×奥行203mm | 高さ645×幅359×奥行248mm |
重量 | 約9.0kg | 約15.5kg |
衣類乾燥時間の目安 | 約180分 | 約120分 |
運転音 | 36~38dB(静音~強) | 38~40dB(静音~強) |
価格帯(目安) | 約25,000円前後 | 約45,000円前後 |
CV-S71-WとCV-SH150-Wの主な違いは以下の通りです。
- 除湿能力と対応畳数に大きな差がある
- タンク容量が違うため排水頻度に影響
- 本体サイズ・重さに大きな差
- 衣類乾燥スピードが異なる
- 価格が約2万円違う
除湿能力と対応畳数の違い
CV-SH150-Wは除湿能力が非常に高く、最大で15L/日もの水分を除去できます。対応する部屋の広さも38畳と、リビングや広めの部屋での使用に向いています。一方、CV-S71-Wは最大7.1L/日で、16畳までの鉄筋住宅が目安です。ワンルームや寝室など比較的小さな部屋にはCV-S71-Wで十分でしょう。
広い部屋や梅雨時の強い湿気対策をしたいならCV-SH150-W、小さな部屋や軽い除湿ならCV-S71-Wと使い分けるのがベストです。
タンク容量の違い
CV-SH150-Wは約4.5Lの大容量タンクを搭載しており、長時間の連続運転に向いています。頻繁な水の処理が不要なので、仕事や外出が多い人にも安心です。対してCV-S71-Wのタンク容量は約2.5Lと小さめ。短時間の除湿や寝る前の使用には問題ありませんが、1日中運転する場合は何度か排水が必要になります。
本体サイズと重量の違い
CV-SH150-Wはサイズも重量も大きく、15.5kgとかなり重めです。頻繁に移動させるのは少し大変かもしれません。対してCV-S71-Wは約9kgと軽量でコンパクト。取っ手付きで持ち運びやすく、部屋間の移動もスムーズです。
軽くて小さい除湿器を求めるならCV-S71-Wが向いています。大きくてもしっかり除湿したいならCV-SH150-Wですね。
衣類乾燥スピードの違い
衣類乾燥にかかる時間にも違いがあります。CV-SH150-Wはパワフル除湿により、約120分で衣類を乾燥できます。一方CV-S71-Wは約180分と少し時間がかかります。洗濯物の量が多い家庭や急ぎで乾かしたい人には、CV-SH150-Wの方が便利です。
洗濯物の乾きが遅くて困っている家庭には、CV-SH150-Wが頼れる一台になります。
価格の違い
CV-SH150-Wは高性能なぶん価格も高めで、約45,000円前後です。一方CV-S71-Wは手頃で、2万円台から購入可能です。予算を重視するか、性能を重視するかで選び方は変わります。
コスパ重視ならCV-S71-W、性能重視ならCV-SH150-Wと、明確な住み分けができます。
CV-S71-WとCV-SH150-Wの共通点
両モデルの違いは多くありますが、実は共通している便利な機能も多数搭載されています。基本的な性能や機能面での安心感があるため、どちらを選んでも快適な除湿生活が送れます。
共通している主なポイントは以下の5つです。
- シャープ独自のプラズマクラスター搭載
- コンプレッサー方式で省エネ性能が高い
- 衣類乾燥モードを搭載
- 湿度センサーで自動運転が可能
- 満水自動停止機能付きで安心
プラズマクラスター搭載で空気もきれいに
CV-S71-WもCV-SH150-Wも、シャープの代名詞ともいえる「プラズマクラスター」を搭載しています。これにより、除湿しながら空気中のカビ菌やニオイ、ウイルスなどを抑制してくれるのが大きな特長です。
ただ除湿するだけでなく、空気清浄的な効果もあるため、部屋干しのニオイが気になる人にもおすすめです。特に洗濯物を部屋に干す家庭では、空気がスッキリ感じられると評判です。空間そのものの快適さを求める人にとって、嬉しい共通機能です。
コンプレッサー方式で電気代を節約
どちらも「コンプレッサー式」の除湿方式を採用しています。これは冷却器で空気中の水分を凝縮して取り除く仕組みで、電気代が比較的安く済むのが魅力です。特に気温が高い夏場には効率よく動作し、パワフルかつ経済的に除湿できます。
デシカント方式と比べると冬の性能はやや劣りますが、電気代を抑えたい人にはコンプレッサー式が断然おすすめです。どちらのモデルもこの方式なので、維持費を気にする方でも安心して使えます。
衣類乾燥モードで部屋干しも快適
梅雨や花粉の季節など、外に洗濯物が干せないときには「衣類乾燥モード」が大活躍します。CV-S71-WとCV-SH150-Wの両方にこの機能が搭載されており、部屋干し特有の生乾き臭も抑えてくれます。
シャープの除湿器は、乾燥効率に優れていて洗濯物がカラッと仕上がると好評です。時短だけでなく、清潔な仕上がりになる点も嬉しいところですね。共通してこの機能があることで、どちらを選んでも部屋干し派には頼れる存在になります。
湿度センサーで自動で快適な湿度に調整
湿度センサーを内蔵しているので、設定した湿度に応じて自動で運転を調整してくれます。これにより、無駄な運転を防ぎ、省エネにもつながります。また湿度を一定に保つことで、カビやダニの発生リスクを抑え、快適で健康的な室内環境を実現できます。
高性能な湿度センサーが共通して搭載されているのは、手間をかけたくない人にはありがたいポイントです。
満水自動停止機能で安心して使える
水タンクが満水になると自動で運転が停止する「満水自動停止機能」も、両モデルに共通しています。これにより、水があふれて床が濡れてしまうような心配がなく、小さなお子さんがいる家庭や、寝ている間にも安心して使える設計になっています。
忙しい毎日の中でも安心して使える設計は、ユーザー目線に立った配慮が感じられます。安全性と手間の少なさを重視したい人にも、この共通機能は魅力的です。
CV-S71-WとCV-SH150-Wの機能や特徴
ここでは、CV-S71-WとCV-SH150-Wそれぞれのモデルに搭載されている機能や特徴を詳しく紹介していきます。基本的な部分は共通していますが、細かな部分にそれぞれの個性があります。用途に応じた選び方をするためにも、しっかりチェックしておきましょう。
コンプレッサー方式によるパワフル除湿
両モデルとも「コンプレッサー方式」を採用しています。この方式は、空気を冷却して水分を取り除く仕組みで、特に夏場の高温多湿な季節に強いです。電気代が安く、長時間運転しても経済的なのが大きなメリットです。
CV-SH150-Wの方が除湿能力が高く、広い部屋でも短時間で快適な湿度にしてくれます。一方CV-S71-Wも16畳程度までの部屋であればしっかり除湿できます。除湿方式が共通していることで、どちらを選んでもエネルギー効率に優れているのが安心ですね。
プラズマクラスターで空気をきれいに
シャープの特徴でもある「プラズマクラスター」が搭載されているのも、この2機種の大きな魅力です。空気中のカビ菌、ニオイ、ウイルスなどを抑えてくれるので、除湿だけでなく空気環境の改善にも効果があります。
特に部屋干しをする家庭や、ペットを飼っている方、アレルギーが気になる方には非常に頼りになる機能です。プラズマクラスターのおかげで、空間全体がスッキリとした清潔感のある空気に保たれます。
衣類乾燥に特化したモード搭載
どちらのモデルにも「衣類乾燥モード」があり、洗濯物を効率よく乾かせるのがポイントです。CV-SH150-Wは除湿能力が高いため、乾燥時間も短く、約120分程度で完了します。CV-S71-Wは約180分とやや時間はかかりますが、少量の洗濯物や就寝前の乾燥には問題ないレベルです。
雨の日や花粉の時期に洗濯物を室内干しする方にとって、除湿器に衣類乾燥機能があるのは大きなメリットです。効率的に乾かすことで、生乾き臭を防ぐことができます。
自動運転と湿度センサーで手間いらず
CV-S71-WとCV-SH150-Wはどちらも高精度な湿度センサーを搭載しており、設定した湿度に応じて運転を自動調整します。これにより、ムダな電力消費を抑えるだけでなく、快適な湿度をキープできます。
自動運転は非常に便利で、一度設定すればこまめな操作が不要です。常に適切な湿度に保ちたいけど、手動での操作が面倒な方にとっては、とてもありがたい機能です。
タイマー機能やチャイルドロックで使いやすい設計
両機種にはタイマー機能やチャイルドロック機能も備わっています。就寝時に自動で停止させたい場合や、小さなお子さんがいる家庭でも安心して使えるように設計されています。
特にタイマー機能は就寝時や外出時の使い方に重宝されており、生活に合わせた使い方がしやすくなっています。
メリットとデメリット
どちらのモデルも優れた除湿器ですが、やはりメリットだけでなくデメリットも存在します。ここでは「CV-S71-W」と「CV-SH150-W」それぞれの良い点・気になる点を整理し、購入前にチェックしておきたいポイントをお伝えします。
CV-S71-Wのメリットとデメリット
メリット
CV-S71-Wの最大の魅力は、コンパクトで軽量な設計と価格の手頃さです。9kgと軽く、女性でも持ち運びやすく、どこでも使いやすいのが特長です。サイズも小さめで邪魔になりにくく、1人暮らしや寝室など狭い空間でも活躍します。また、プラズマクラスターや衣類乾燥モードなどの基本機能も備わっており、2万円台で購入できるのはかなりのコスパの良さです。
電気代も抑えられるので、初めての除湿器として選ぶ方にもおすすめです。必要な機能はしっかりあるので、「高性能すぎるのは不要」という方にはぴったりのモデルです。
デメリット
除湿能力が最大7.1L/日と中程度なので、広い部屋や湿気が強い季節には少々物足りなさを感じることもあります。また、タンク容量が2.5Lと少なめなため、長時間運転では水がすぐに満タンになり、頻繁な排水が必要です。
衣類乾燥のスピードもCV-SH150-Wに比べるとゆっくりで、大量の洗濯物には向かない場合もあります。基本的な除湿用途には十分ですが、パワーを求める人には不向きかもしれません。
CV-SH150-Wのメリットとデメリット
メリット
CV-SH150-Wの強みはなんといっても圧倒的な除湿能力と広い対応畳数です。最大15L/日というパワーは、梅雨時のジメジメした日や洗濯物が多い家庭には心強い味方になります。38畳まで対応しているため、リビングや広めの空間でもしっかり除湿でき、1台で家中の湿気対策が可能です。
また、衣類乾燥モードでは短時間でしっかり乾かせるため、毎日の洗濯がラクになります。大容量の4.5Lタンクで排水回数が少なくて済むのも便利です。高性能モデルならではの安心感があります。
デメリット
性能が高い分、価格が高くサイズも大きくて重いという点がネックになります。15.5kgという重量は移動させるのが大変で、設置場所もそれなりのスペースを確保する必要があります。
また、価格は4万円台が相場なので、予算を抑えたい人にはやや手が出しにくいかもしれません。「とにかく除湿できればOK」という方には、オーバースペックになる可能性もあります。広い部屋で使う、家族が多くて洗濯が多いなど、明確な用途がある人におすすめです。
CV-S71-WとCV-SH150-Wをおすすめする人しない人
除湿器選びは、性能だけでなく「誰がどう使うか」で選ぶことが大切です。ここでは、それぞれのモデルがどんな人に向いていて、逆にどんな人には向かないのかをはっきり整理しておきます。
CV-S71-Wをおすすめする人
CV-S71-Wは、手軽さ・価格・サイズ感を重視する人に向いています。軽くてコンパクトなため、1人暮らしの方や、寝室や子供部屋など狭い空間で使いたい方にぴったりです。また、2万円台で購入できる手ごろな価格も魅力で、初めて除湿器を買う人にもおすすめです。
「部屋干しをたまにしたい」「梅雨時だけ使いたい」「電気代が気になる」といったニーズにバランス良く応えてくれます。持ち運びがしやすいので、季節や部屋に応じて場所を変えたい人にも便利です。
CV-S71-Wをおすすめしない人
CV-S71-Wはパワーが控えめなため、広いリビングや大量の洗濯物には不向きです。また、タンク容量も少ないため、連続運転を長時間行うと頻繁に水を捨てる必要があります。
「毎日しっかり衣類を乾かしたい」「家全体を除湿したい」「1台で家族全員分をまかないたい」といった人にはやや物足りなさがあるかもしれません。
CV-SH150-Wをおすすめする人
CV-SH150-Wは、パワー重視の方、広い空間での使用、洗濯物の多い家庭におすすめです。除湿能力が高く、衣類乾燥もスピーディーなので、梅雨や冬場の部屋干しに重宝します。タンク容量も大きく、長時間連続運転ができるため、仕事中や就寝中も安心です。
また、リビングやファミリールームなど広めの空間でも1台でしっかり除湿してくれるので、除湿器1台で家中をカバーしたい人にはぴったりです。
CV-SH150-Wをおすすめしない人
CV-SH150-Wは、価格・サイズ・重量が気になる人には不向きです。本体が大きくて重いため、頻繁に移動したり収納したりするのが難しい場合もあります。特にアパートや収納スペースの限られた住宅では置き場所に困る可能性があります。
また、除湿能力が高い分、必要以上の性能を持て余すこともあるので、「ちょっと除湿できればいい」「静かで軽いものがいい」という人には向かないかもしれません。
CV-S71-WとCV-SH150-W 違い比較のまとめ
シャープの除湿器「CV-S71-W」と「CV-SH150-W」は、どちらも優れた機能を備えていますが、使用シーンや部屋の広さによって選ぶべきモデルは異なります。CV-S71-Wはコンパクトで扱いやすく、狭い部屋や一人暮らし向き。価格も手ごろで初めて除湿器を買う人におすすめです。一方CV-SH150-Wは、広い部屋や洗濯物が多い家庭に向いており、パワフルな除湿力で梅雨や部屋干しの悩みをしっかり解消してくれます。
価格差はありますが、それぞれの機能を見れば納得できる内容です。自分の生活スタイルに合った1台を選ぶことで、快適な毎日が手に入ります。スペックの数字だけでなく、使う場所や頻度を考慮するのが、失敗しない除湿器選びのコツです。