ビットコインなどの仮想通貨は取引所や販売所によって価格が異なります。またチャートで表示されている金額と実際に購入・売却する金額にも差があります。一体、その理由は何でしょうか。
取引所毎に色々なサービスをしているから
取引所・販売所はそれぞれにユーザーに利用してもらうために、色々なサービスを展開しています。そのために、取引所・販売所毎にサービス料(手数料)として仮想通貨の価格に上乗せしている訳です。
アプリで簡単取引ができる GMOコイン、コイン積立ができるZaif、など各種サービスを行うことで、ビットコインなどの仮想通貨の価格に付加価値が付いていることになります。
また、販売所と取引所の違いによって価格差が大きくなってしまいますので、その2つの違いをしっかり把握しておきましょう。
販売所の方が購入価格が高く、売却価格は安くなる傾向がありますが、表示されている価格で取引できると言う大きなメリットがあります。
一方、取引所ではユーザー同士の板取引になりますので、買いたい時に買いたい価格で購入したり、売りたい時に売りたい価格で売れるとは限りません。ただしその分手数料は安いことが多いです。
買値と売値も価格が違う
取引所・販売所毎に価格が違いますが、さらに取引所・販売所の中でも購入価格と売却価格にも差があります。一般にスプレッドと言われている価格差です。
GMOコインの場合

上の図は、2018/6/27現在のGMOコインでのビットコインの購入・売却価格です。この時のビットコイン価格が673,000円前後でしたので、購入時には約6,000円の手数料がかかってしまうことになります。
bitFlyerの場合

こちらはbitFlyerの購入価格と売却価格です。 GMOコインと同日(2018/6/27)なので、ビットコイン価格は673,000円前後です。
bitFlyerで購入する場合は約10,000円ほど上乗せされていることがわかります。
売却価格は、GMOコイン・bitFlyerどちらでも7,000円ほど安く売ることになるので、その分が手数料となります。
大きく価格変動した時は特に価格差が大きいアービトラージ
仮想通貨の取引方法に「アービトラージ」と言う取引所間での価格差で利益を狙う方法もあります。
下の図をご覧ください。ある時のビットコインの取引所毎の価格一覧です。

一番上に表示されているのがビットコインの参考価格(bitFlyerから)です。
この中で一番安く購入できるのQUOINEXで669,005円で購入し、Zaifで674,515円で売却すると、価格差は5,510円ですので、それがそのまま利益とすることができます。
これがアービトラージと言う取引方法です。(取引所間での仮想通貨の移動や売買には取引手数料が別途必要です)
ただし、上記の取引所では、実際に表示されている金額で買えるとは限りません。取引所ではユーザー同士の板取引になりますので、この価格で売却している人がいなければ購入することができませんし、購入を希望する人がいなければ売却することもできません。
一方、GMOコインなどの販売所であれば、取引所よりは少し手数料が高くなってしまう傾向はありますが、表示されている価格ですぐに購入することができると言う特徴もあります。