銀行にお金を預けておけば利息が付くように、仮想通貨にも仮想通貨を一定期間貸し出して、その分の利息をもらえる「貸仮想通貨」サービスがあります。メリットもありますが、デメリットもありますので、きちんと把握をしておきましょう。
貸仮想通貨サービスとは何か
全ての取引所・販売所で実施しているわけではありませんが、一部の取引所・販売所では「貸仮想通貨」のサービスを行なっているところがあります。
簡単に言うと、「貸仮想通貨」サービスとは、自分が保有している仮想通貨を貸し出して、その割合に応じて利息(報酬)を受け取ることができるサービスです。
今回はGMOコインで行っている「貸仮想通貨」サービスを例に解説します。
ビットコインの貸仮想通貨サービスの詳細を確認してみましょう。
申し込み単位:10BTC
最大申し込み数量:100BTC
満期:90日間
貸借料:0.12328767BTC
となっています。
例えば、
2018/4/1にビットコインを10BTC貸し出したとします。
2018/6/30までの90日間が貸し出し期間となります。
満期になると、同じだけの10BTCに利息の「0.12328767BTC」が上乗せされて戻ってくるわけです。つまり10.12328767BTCを所有することになります。
ビットコイン以外の貸仮想通貨サービス状況は?
GMOコインでは、他のアルトコインでも貸仮想通貨のサービスを実施しています
イーサリアム
申し込み単位(最小申込数量):100ETH
ビットコインキャッシュ
申し込み単位(最小申込数量):50BCH
ライトコイン
申し込み単位(最小申込数量):50LTC
リップル
申し込み単位(最小申込数量):100,000XRP
なかなか気軽に貸し出せる数量ではありませんが、もし保有している仮想通貨をしばらくホールドしているつもりであれば、利息がもらえる分だけお得なサービスと言えそうです。
貸仮想通貨サービスのデメリットも考えてみよう
利息が付くので所有しているビットコインは確実に増やすことができます。しかし、必ずしも貸し出した時から価値が上がるかと言えば、レートに左右されてしまうので、一概には言えないところではあります。
仮に2018/4/1時点での1BTCの価格が100万円だった場合は…
貸し出すビットコインの価値は1000万円になりますね。
仮に2018/6/30時点で、1BTCが110万円になっていれば、手元に戻るビットコインは利息がついて10.12328767BTCになるので、価値は約1113万円になります。
もしも、2018/6/30時点で、1BTCが80万円になっていたら、約809万円になってしまいます。
基本的に一度預けたビットコインは満期になるまでは売買をはじめとした取引は一切できなくなってしまいますので、仮に暴落したとしてもそのまま保有し続けなければならないのです。
もし保有している仮想通貨をしばらくは売買せずにホールドする予定であれば、利息がもらえる分だけお得なサービスではあります。
貸仮想通貨のサービスはメリットとデメリットをしっかり把握した上で、行うようにしてください。