【コピペで使える】Windowsでも文字化けしないZIPファイルをMacのターミナルで作る方法

MacとWindowsとの間でファイルのやりとりをする場合は、Macで圧縮したZIPファイルをWindowsで受け取ったときに文字化けしていたり、Windows側では不要なファイル「.DS_Store」「_MACOSX」が入っていたりしてしまう事があります。

こうした不要なファイルを作らずに、Windoowsで文字化けしないZIPファイルを作成する方法を紹介します。今回はターミナルを使ってコマンドで作成します。

 

ターミナルを起動

それでは、実際にZIPファイルを作成してみます。まずはターミナルを起動します。今回はターミナルの起動方法を2通り紹介します。

1:ユーティリティから起動

Finderメニューの移動から、ユーティリティを選択します。

その中に、ターミナルがあります。

 

2:スポットライトから起動

ディスプレイ右上の虫眼鏡マークからスポットライト使って、terminalと入力して起動

 

ターミナルが起動しました。

 

コマンドを使ったZIPファイルの作り方

今回はデスクトップにあるdataというフォルダパスワード付きのZIPファイルに圧縮したいと思います。(パスワードをつけるかつけないかは後ほど設定できます)

 

起動したターミナルで、現在のディレクトリをフォルダのある場所(今回はデスクトップ)に移動します。

cd desktop

一番下の行で、デスクトップに移動していることがわかります。

「cd」はchange directoryのことで、ディレクトリを移動するコマンドです。

 

ここに以下のコマンドを入力します。

zip data.zip -e -r data/ -x "*.DS_Store"

今回使うパスワード付のZIPファイルを作成するコマンドとオプションの解説です。

zip ファイルを圧縮するコマンド
-e パスワード付きにする(オプション)
-r ディレクトリ(フォルダ)を圧縮(オプション)
-x “*パラメータ*” パラメータで指定したファイルやフォルダを除外(オプション)

 

ということで、入力したコマンドは以下のような内容になっています。

 

パスワード付きにする「-e」のオプションを入れなければ、パスワードなしのZIPフォルダが作成されます。

zip data.zip -r data/ -x "*.DS_Store"

 

今回は、パスワード付きにしましたので、ここでパスワードを求められます。

指定するパスワードを入力します。

入力中はターミナルの画面上では何も動きがありませんが、ちゃんと入力されていますので、入力が終わったらエンターします。

すると、もう一度確認のためのパスワードの入力を求められますので、先程と同じパスワードを入力してエンターします。

2回同じパスワードを正しく指定できていれば、「ZIP」コマンドが実行され、ZIPファイルが(今回であればデスクトップに)作成されます。

 

こんな風に、ZIPファイル(data.zip)が作成されました。

 

これでWindowsで受け取った側でも、文字化けもなく、余計なファイルが作られている心配もありません。念のため、Windowsで確認してみましたが、問題ありませんでした。

無料で使えるアプリもあります

無料でZIPファイル作成に使えるアプリもあり、有名なところでは「MacWinZipper」などがあります。

ただし、MacOSのバージョンによっては正しく動作しなかったり、日本語は文字化けしてしまったりすることがありますので、ご使用に際してはご注意ください。

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圧縮時に作成されるWindowsでは不要なファイルの役割

Macで圧縮(ZIP)ファイルを作るとき、一般的にはFinderでファイルを選択して、右クリックメニューなどから対象のファイルをZIPに圧縮しているかと思いますが、これによってWindowsには不要なファイルなどが含まれてしまいます。

では、Macで圧縮ファイルを作成するとき、Windowsでは不要なファイルにはどんな役割があるのでしょうか。

「.DS_Store」「__MACOSX」というファイルは、MacOS特有のファイルで、表示スピードを上げるためのキャッシュファイルのような役割を持っています。つまり、Windowsでは全く不要なファイルなのです。

 

 

今回、参考にさせていただいたサイト。

Qiita「【mac】zipファイル操作コマンド」

ウェブアンテナ「[Mac]ターミナルでファイルやディレクトをzipに圧縮する方法」

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