エクセルやワードで文章を入力中に、間違ってインサートキーを押してしまい「書いた文章が勝手に上書きされていく」ということで慌てたことがある人は、少なくないのではないでしょうか。私もそんな一人です。
インサートキーの使い方を把握して、間違ったときにも慌てずに対処できるようにしておきましょう。
インサートキーオンとオフの違い
インサートキーは、入力時の編集モードと上書きモードを切り替えるためのボタンです。
- 編集モードは通常どおり、文字の間に文字が入力されていきます。
- 入力モードは、カーソルの後ろの文字を上書きしながら入力されていきます。
と、言葉で説明してもわかりにくいので、マイクロソフトエクセルとワードでその動きを確認してみましょう。
エクセルでのインサートキーのオンとオフの違い
エクセルでインサートキーがオフの時とオンにしたときに違いです。上書きモードになると、カーソルより後ろが上書きされて消えていくのがわかるでしょうか。
エクセルでインサートキーを無効にする方法
インサートキーを使わないという場合は、エクセルでインサートキーを無効にしておきましょう。
まずエクセルのオプション画面を開きます。
続けて、詳細設定メニューを開いて、「セルを直接編集する」のチェックボックスを外します。
これで、エクセル使用時にはインサートボタンを間違って押してしまっても、入力モードに切り替わることはありません。
ワードでのインサートキーのオンとオフの違い
今度は、マイクロソフトオフィスワードでのインサートがオフの時とオンの時の違いです。こちらもエクセルと同様にカーソルの後ろが上書きされて入力されていきます。
ワードでインサートキーを無効にする方法
ワードでインサートキーを使わないという場合は、ワードでインサートキーを無効にしておきましょう。
設定方法は、まずワードのオプション画面を開きます。
続けて、詳細設定の「上書きモードの切り替えにInsボタンを使用する」のチェックボックスを外します。
これで、ワードを使っているときに、インサートキーを間違って押してしまっても、入力モードが切り替わることはありません。
インサートキーをパソコンで一切無効にしてしまう方法
根本的にパソコンについているインサートキー自体を無効にしてしまうこともできます。
スタートボタンを右クリックし「regedit」と入力します
次に、下記の順番にフォルダを開いていきます。
「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout 」
HKEY_LOCAL_MACHINE
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout
ウィンドウ右側の何もないところで右クリックして「新規」→「バイナリ値」を選択します。
「新しい値 #1」というバイナリ値が新しくできるので、その名前を「Scancode Map」に変更します。
今作った「Scancode Map」のバイナリ値を変更します。名前をダブルクリックすると、バイナリ値の編集画面になります。
下記の通りに値を入力していきます。コピペはできませんので、ひとつずつ入力していきます。
入力後は下記の画像のようになります。
そうしたら、OKボタンを押して、開いているウィンドウは全部閉じてから、パソコンを再起動します。これでインサートキー自体が無効になって使えなくなっています。
もしも、インサートキーを復活させたいときは、作成した「Scancode Map」を削除してしまえばOKです。