CPUはパソコンの処理能力を左右する最も大切なパーツです。もちろん処理能力が高ければ高いほど快適にパソコンを使うことができますが、その分価格も上がりますので、用途に合わせたCPUを搭載したノートパソコンを選ぶ必要があります。CPUにもたくさんの種類があって、いろんな数字が並んでいて、見方が良く分からないという方も多いことと思います。
ただ、見方を覚えてしまえばわりと簡単に判断できるようになります。
CPUのメーカーと言えば、intelかAMDです。そこで、CPU2大メーカーの「型番の見方」や「シリーズごとの特徴」について、表にして簡単にまとめてみました。
CPU型番の見方
よく「Corei7だから一番いい!」と考えている方もいらっしゃるかと思いますが、世代や規格等によってはi7よりi5の方が高性能なんて言うこともあるので、ぜひ型番の見方も知っておきましょう。
intel CPUの型番
intelでは第13世代CPUが最新です。
AMD CPUの型番
AMDではRyzen7000番台CPUが最新です。
intel(インテル)CPUの特徴
intelのCPUの主な特徴としては、AMDより高価になる傾向があります。またシリーズも規格も多いので、覚えるのが大変です。
※表の上の方が高性能、下に行くほど性能も下がります。
シリーズ | 特徴 |
Core | Core i3/i5/i7/など、主力となるCPU |
Core M | Coreシリーズの省電力版CPU |
Pentium | Celeronよりはちょっとだけ上位のCPU |
Celeron | エントリー機に使用されているCPU |
Atom | 安価なノートパソコンやタブレットなどに使用されるCPU |
一般的なネットサーフィンをしたり、オフィス文書を作成したりする程度であれば、Core i3で十分に対応できます。逆にCorei7だとオーバースペックになってしまいますので、無駄に高い買い物をする必要はありません。動画編集やゲームなどをバリバリにやりたい場合はCorei7を選んだ方が良いでしょう。
※表の上の方が高性能、下に行くほど性能も下がります。
規格 | 特徴 | |
K | 高性能。オーバークロックにも対応 | |
H | 性能重視。特に末尾の記載がない場合は「H」相当だと考えられる。 | |
G | AMDのGPU「Radeon RX Vega M」搭載 | |
U | ノートパソコン向け省電力 | |
Y/m | 省電力モデル | |
N/J | 下位CPU用の省電力モデル |
AMD(エーエムディー)CPUの特徴
intelに比べると価格が安い傾向にあるので、ノートパソコン本体もintelシリーズよりはリーズナブルになっています。また、シリーズや規格が少ないので選びやすいという事もあります。
※表の上の方が高性能、下に行くほど性能も下がります。
シリーズ | 特徴 |
Ryzen | Ryzen3/5/7など、現在の主力モデル
(intelのCoreシリーズと同等ととらえられることが多い) |
Athlon | エントリーパソコン等に使用される下位モデル |
Aシリーズ | A4/A6/A8/A9/A10があり、Ryzen以前の主力モデル |
Eシリーズ | E1/E2があり、Aシリーズの廉価版 |
AMDのRyzenはintelのCoreシリーズと比較されることが多く、Ryzen3⇒Corei3、Ryzen5⇒Corei5、Ryzen7⇒Corei7のように考えていただいても大きな支障はないでしょう。
なので、ネットサーフィン・オフィス文書程度であれば、Ryzen3で大丈夫です。動画編集やゲームなどをバリバリにやりたい場合はRyzen7を選ぶようにしてください。
※表の上の方が高性能、下に行くほど性能も下がります。
規格 | 特徴 |
H | 性能重視モデル |
U | ノートパソコン向け省電力モデル |
eとP | 下位CPU用の省電力モデル |
ノートパソコンで使われる主なGPU
パソコンの処理能力はCPUでわかりますが、グラフィック性能はGPUが重要になります。
独立型のGPU
ノートパソコンでもゴリゴリゲームがしたいという場合には、独立型GPU搭載パソコンを選ぶようにしましょう。グラフィック専用のメモリも搭載しているので、グラフィック性能が必要とされるゲーム等では有利です。
本気のゲームができるGPU
- RTX2080/2070/2060
- GTX1080/1070
一般的なゲームができるGPU
- GTX1660Ti/1060/1650/1050Ti
- Radeon RX 580
ライトなゲーム向きのGPU
- Radeon RX 560/550
- GTX 1050
- GeForce MX 250/150/130
CPU統合型GPU
ゲームをやりたい場合は独立型GPU搭載パソコンを選んだ方が良いですが、CPU統合型GPU搭載のノートパソコンでもゲームができないわけではありません。
一般的なゲームができるGPU
- Radeon RX Vega M GL
ライトなゲームならできるGPU
- Radeon RX Vega 10 Graphics
- Radeon Vega 8 Graphics
ゲームには向かないGPU
- Radeon Vega 6/3 Graphics
- Intel UHD Graphics 630/620
- Intel HD Graphics 620/610
CPU(とGPU)について簡単にまとめてみました。パソコン購入の際の参考にしていただければと思います。