突然「+(プラスマーク)86(755)95017」という見慣れない番号から電話がかかってきて、不安になったことはありませんか?
「国際番号だから重要な連絡かもしれない」と考えてしまう人もいますが、実はこの番号は詐欺電話として多くの報告が寄せられています。

もし出てしまったらどうなるのか、折り返してしまったら料金はかかるのか、不安で調べている方も多いでしょう。
この記事では、この番号の正体や詐欺電話の典型的な手口、出てしまった場合のリスクと正しい対処法、さらに今後の予防策まで詳しく解説します。
この記事でわかること
- この番号の発信元と危険性
- 国際詐欺電話でよくある手口と実例
- 電話に出てしまった場合のリスクと対処法
- 今後同じような被害を防ぐための予防策
詐欺の可能性が大きい
突然、こうした見慣れない番号から電話がかかってくると、多くの人は驚きと不安を感じるはずです。
私もかかってきた事があります。最初は無視したのですが、何回も同じ番号からかかってきて不気味に感じました。

結論から言えば、この番号は中国・深圳(シンセン)を発信元とする国際電話であり、国内でも多数「詐欺電話の疑いがある」と報告されています。国際番号を利用した架電は、振り込め詐欺や架空請求の一環で使われることが多く、一般の生活者にとって正当な用件でかかってくることはほとんどありません。
+86は中国の国番号
「+86」は中国の国番号を示しており、海外から日本に電話をかけるときに必ず表示される番号です。日本で国際電話を利用する機会は日常的には少なく、特に一般家庭に突然かかってくるケースはまれです。
企業間の取引や家族・知人が中国に在住している場合を除けば、かかってくる必然性はほぼありません。そのため、個人に対して「+86」から始まる着信があった場合は、警戒すべき対象と考えられます。
755は深圳の市外局番
「755」という番号は、中国・広東省の都市「深圳(シンセン)」の市外局番です。深圳は経済特区として知られ、多くの企業が集まる都市ですが、その一方で詐欺グループが拠点を置いているケースも少なくありません。
過去には、深圳発の国際電話を悪用した「未払い料金詐欺」や「荷物受け取り詐欺」が多数報告されています。そのため、深圳からの不審な電話番号は注意リストに入れるべきです。
国際電話を装った詐欺の手口
詐欺グループは「国際電話だから本物っぽい」と思わせる心理を利用します。例えば「税金が未納です」「荷物を受け取ってください」といった音声案内を流し、指定の番号に折り返すよう促す手口が典型的です。
折り返すと高額な国際通話料を請求されたり、個人情報を抜き取られるケースもあります。「国際番号=信頼できる」とは決して思わず、むしろ「怪しい」と判断するのが安全です。
詐欺電話のよくある特徴と被害例
この電話は、典型的な国際詐欺電話の一つと考えられます。これらの電話にはいくつかの共通点があり、知っておくことで被害を未然に防ぐことができます。ここでは実際に報告されている詐欺電話の特徴や被害例を具体的に解説します。
音声ガイダンスで不安をあおるケース
多くの詐欺電話では、人間が直接話すのではなく、録音された音声ガイダンスが流れます。
例えば
- 「税金が未納です」
- 「重要なお知らせがあります」
- 「荷物の受け取りに問題があります」
といったフレーズで不安を与え、すぐに折り返し電話をさせようとするのが特徴です。
この手口は、言葉巧みに相手の警戒心を緩め、慌てて行動させる心理戦術の一つです。実際に、日本国内でも「国際番号からのガイダンス電話に折り返してしまい、高額な通話料を請求された」という被害報告が複数寄せられています。
税金・未払い金の架空請求
国際詐欺電話でよくあるのが「未払い金の請求」に関する内容です。「税務署」「裁判所」「配送業者」などを名乗り、未払い料金を支払うよう指示されることがあります。
特に中国や香港を経由した電話では、「国際郵便に未払いがある」「法的手続きが開始される」といった脅し文句が多く確認されています。
冷静に考えれば、正規の機関が国際電話を使って突然督促することはなく、必ず書面や公式メールで通知されます。したがって、このような請求はすべて架空であると断言できます。
個人情報や銀行口座を狙う手口
さらに深刻なのは、相手から個人情報を聞き出そうとする手口です。「本人確認のため」と称して、名前・生年月日・住所・銀行口座番号などを尋ねてくる場合があります。こうした情報を渡してしまうと、クレジットカードの不正利用や、口座の不正引き落としにつながる恐れがあります。
実際に過去の被害例では、電話でパスポート番号や暗証番号を聞き出され、多額の被害を受けた事例も報告されています。
もし電話に出てしまった場合のリスクと対処法
もし電話に出てしまったとしても、すぐに被害に直結するわけではありません。しかし、対応の仕方を誤るとリスクが高まるため、正しい知識を持っておくことが重要です。ここでは、出てしまった場合に考えられるリスクと取るべき行動について解説します。
出てしまっただけなら大きな被害はない
電話を取っただけで、特に会話をせずに切った場合、大きな被害につながることはありません。国際電話の着信は、受けた側に料金が発生することはなく、通話料が発生するのは「発信者側」です。
そのため、慌てて「出てしまったから請求されるのでは?」と心配する必要はありません。
折り返し電話の危険性(高額通話料)
最も注意すべきなのは、折り返し電話をしてしまうことです。国際番号にかけ直すと、通常の国内通話とは比べものにならない高額の通話料が発生します。
さらに、詐欺業者が意図的に「通話が長引く仕組み」を作っているケースもあり、数分間で数千円〜数万円の請求につながることもあります。過去には「国際番号に折り返して高額な通話料を取られた」という被害報告が実際に消費者庁へ寄せられています。
個人情報を言ってしまった場合の対応
もし会話の中で氏名や住所、銀行口座番号などの個人情報を伝えてしまった場合は、早急な対応が必要です。まず、銀行口座やクレジットカード会社に連絡し、不正利用の可能性がないか確認しましょう。
さらに、不安が残る場合は「消費者ホットライン(188)」や警察相談専用窓口「#9110」に相談することをおすすめします。被害が起きる前に対応しておくことで、最悪の事態を防ぐことが可能です。
今後の詐欺電話への予防策
こうした国際詐欺電話は、今後も別の番号からかかってくる可能性があります。
被害を未然に防ぐためには、日常的な対策を講じることが欠かせません。ここでは、個人でもできる予防策をまとめます。
着信拒否やアプリでのブロック
スマートフォンには、不審な番号を着信拒否リストに登録する機能があります。「+86」など国際番号からの電話は基本的に必要ないため、ブロックしておくと安心です。
また、最近では迷惑電話対策アプリ(例:Whoscall、電話帳ナビなど)を利用すれば、他のユーザーが報告した詐欺番号を自動で警告してくれる仕組みもあります。こうしたツールを活用すれば、電話に出る前から危険を察知できます。
総務省・警察庁が注意喚起している手口
総務省や警察庁は、国際番号を使った詐欺電話について公式に注意喚起を行っています。特に「未納料金」「税金の督促」「荷物受け取り」などの電話は典型的な手口として警告されています。
正規の役所や宅配業者が、国際電話で突然連絡してくることはありません。この基本を知っておくだけでも、被害を避ける大きな防御策となります。
万一被害に遭った場合の相談窓口
もし誤って対応してしまった、あるいは不審な請求が届いた場合には、速やかに公的な相談窓口を利用しましょう。
代表的なのは以下の窓口です。
- 警察相談専用電話:#9110
- 消費者ホットライン:188
- 国民生活センター
特に「折り返し電話をしてしまった」「個人情報を教えてしまった」といった場合は、放置せずに早めの相談が重要です。初期対応が早ければ早いほど、被害を最小限に抑えられます。
まとめ
「+(プラスマーク)86(755)95017」からの着信は、中国・深圳を発信元とする国際電話であり、国内でも詐欺電話として数多く報告されています。電話を取ってしまっても即座に料金が発生するわけではありませんが、折り返し電話や個人情報の提供は大きなリスクにつながります。
典型的な手口としては、音声ガイダンスで不安をあおり、未払い金や税金を名目に金銭を要求するものや、本人確認と称して個人情報を盗み取るものが確認されています。大切なのは、国際番号からの着信は「不要=危険」と考える習慣を持つことです。スマートフォンの着信拒否設定や迷惑電話対策アプリを活用し、再発を防ぎましょう。
また、万一被害に遭った場合は、
- 消費者ホットライン(188)
- 警察相談専用窓口(#9110)
に速やかに相談することが重要です。
不審な電話に悩まされないためには、「出ない・折り返さない・情報を渡さない」という3つの原則を徹底することが最大の防御策です。
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