「Windowsがロックされました」ニセのウィルス警告が表示されて操作できなくなった時の対処法

先日、家族がパソコンを使っている最中に、突然「ウィルス警告!!異常なアクティビティのため、Microsoft Windowsがロックされました。システムがトロイの木馬型スパイウェアに感染していると報告されました。サポートが必要な場合はMicrosoftサポートにお問い合わせください(0101)20837-93097」といった画面が現れ、機械音声がこの文言をひたすら読み上げるという状況になり、パソコン操作ができなくなりました。

いきなりこんな警告が出て、操作不能になったら誰でも不安になりますよね。

しかしほとんどの場合、これは本物のウイルスではなく、ユーザーを騙すために作られた偽のセキュリティ警告です。

この記事では、その時に実施した方法と、こうした詐欺に遭いそうになってしまった時にも慌てず対応できるよう、見分け方・解除方法・再発防止の対策をわかりやすく解説します。

今回表示されている電話番号「(0101)20837-93097」に誤って電話してしまうと国際電話につながり高額な請求を受けます!
→ 010:国際電話の識別番号、1:架電先の国番号(「1」はアメリカ)、以下、市外局番、電話番号となります。

偽ウィルス警告が表示された時の正しい対処法

偽のウイルス警告に出くわしたとき、多くの人がパニックになりがちですが、冷静な対応が最も重要です。焦って電話をかけたり、画面に表示された指示通りに操作してしまうことは絶対にやめましょう

絶対にやってはいけない対応

偽ウイルス警告に遭遇した際、絶対にやってはいけない行動があります。以下に代表的なものをまとめました。

表示された電話番号に連絡する

多くの場合、詐欺業者につながり、リモート操作をされたり、金銭の支払いを要求されたります。

「OK」や「許可」などのボタンを押す

画面の指示に従うっていくと、わけもわからないまま不正なプログラムをインストールさせられるリスクがあります。

偽のウイルス対策ソフトをインストールする

セキュリティソフト風のソフトに見せかけた悪意のあるソフトをインストールさせて、個人情報を抜き取るケースもあります。

指示に従ってクレジットカード番号を入力する

画面の指示に従ってお金を振り込んでしまったり、クレジットカード情報を入力したりしてしまうと、金銭を奪われてしまいます。

これらの行動を取ってしまうと、ブラウザの警告だけでなく、実際のマルウェア感染・個人情報流出につながる危険性があります。まずは「クリックしない」「電話しない」ことが大前提です。

まず最初に試すべき解除方法

偽警告の多くは、ブラウザの全画面表示やポップアップを多重に表示させて、ユーザーの操作を妨げているだけです。PC自体は動いているので、以下の方法で簡単に解除できることがほとんどです。

基本的な対処手順

方法 操作手順
タスクマネージャを使う ブラウザ上で表示されているだけの場合は、「Ctrl」+「Shift」+「Esc」でタスクマネージャーを起動→ブラウザ(ChromeやEdge)を選択→「タスクの終了」でブラウザを閉じます
ショートカットで閉じる 「Alt」+「F4」で現在のウィンドウを強制終了します
PCを再起動する 通常通り再起動することで解除される場合が多いです。画面上で操作できない場合は、パソコン本体の電源ボタンを長押して強制終了します。

これらの方法でブラウザを終了すれば、詐欺画面も消えます。再起動後にもう一度ブラウザを開く際は、前回のセッションを復元しないように注意し、閲覧履歴やキャッシュ、Cookieのクリアを実行しておきましょう。ウィルスソフトを使っている場合は、念のためシステムスキャンをしておくと安心です。

 

今回の私のケースでは、画面上の操作が何もできなくなってしまっていたので、パソコン本体の電源ボタンを長押しして強制終了し、少し時間を置いてから再起動したところ、元通りに操作できるようになりました。

それでも消えない場合の具体的な手順

一部の悪質なケースでは、再起動しても同じ偽警告画面が再表示されることがあります。その場合は、セーフモードで起動して動作確認を行います。

ステップ1:セーフモードで起動する

Windowsの再起動中に「Shift」キーを押しながら「再起動」を選択

「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「セーフモードで起動」

ステップ2:キャッシュと履歴を削除

セーフモードでブラウザを起動

Chromeなら「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「閲覧履歴データの削除」

Cookie・キャッシュ・閲覧履歴を削除

ステップ3:セキュリティソフトでスキャン

Microsoft Defender または市販のウイルス対策ソフトで完全スキャンを実行

万が一、マルウェアがインストールされていた場合も検出・削除可能

 

どうしても自力での対処が難しい場合は、地元の信頼できるPC修理業者やMicrosoft公式サポートに相談するのが安心です。絶対に、画面上の「今すぐ電話」などには応じないでください。

ウィンドウズのロック警告はウイルス?詐欺の見分け方

パソコンを使っている最中に、突然「ウィルスに感染しました」「Windowsがロックされました」といった警告画面が表示されたら、多くの人が驚き、焦るはずです。画面を閉じられず、警告音や読み上げが止まらない場合は特に不安になりますよね。

しかし、実はこれらの多くは「本物のウイルス」ではなく、偽の警告を装った詐欺手口である可能性が高いのです。

最近増えているこうした詐欺は、ユーザーがウェブサイトを閲覧している際に突然表示される偽のセキュリティ警告です。主に以下のような特徴があります。

  • 「Microsoft」や「Windowsサポート」などを名乗る
  • 「ウイルスに感染しました」「ロックされました」と表示
  • 警告音や音声ガイダンスで不安をあおる
  • 画面が閉じられないように設計されている
  • 指定の電話番号に連絡するように促す

これらは実際のウイルスではなく、ウェブブラウザ上で表示される詐欺広告であることがほとんどです。ユーザーの不安を煽り、サポートを装った業者に電話をかけさせ、金銭をだまし取ったり、リモート操作を通じて個人情報を盗むのが目的です。

実際の詐欺表示例とその仕組み

こうした偽の警告(詐欺)はJavaScriptなどの技術を使い、まるで本物のWindowsシステムのように見せかけるのが特徴です。たとえば:

「あなたのPCはウイルスに感染しています。すぐにMicrosoftのサポート(03-XXXX-XXXX)までお電話ください。」

という文言が大きく表示され、画面が操作不能になるような仕様です。

仕組みとしては、特定の悪質広告を埋め込んだウェブサイトやポップアップ広告を通じてユーザーのブラウザをロック風に見せています。これらは実際にはPCにウイルス感染しているわけではありませんが、ユーザーの心理を利用して行動を誘導する「ソーシャルエンジニアリング」型の詐欺です

 

二度と偽警告に引っかからないための予防策

一度でも偽のウイルス警告に遭遇すると、「また出てきたらどうしよう」と不安になりますよね。しかし、事前にしっかりとした対策を取っておけば、同じような被害に遭うリスクを大きく減らすことができます。ここでは、詐欺サイトへのアクセスを避ける方法から、ウイルス対策ソフトの選び方、初心者でもできる基本設定まで、実用的な予防策を紹介します。

怪しいサイトの見分け方と注意すべき操作

偽警告の多くは、怪しいウェブサイトや広告を経由して表示されます。これを防ぐには、まず危険なサイトや行動を知っておくことが大切です。

危険な傾向があるサイトの特徴

特徴 説明
URLが不自然(文字列が長い・意味不明) 例:https://win-update.alert-secure-247.com など
無料コンテンツの過剰な宣伝 無料で映画・漫画が見られるなど
アダルト・ギャンブル系サイト 悪質広告が多く使われる傾向があります
海外製の不明アプリ紹介ページ 詐欺アプリに誘導されるケースがある
  • 怪しいポップアップをすぐクリックしない
  • 「許可しますか?」と出た通知リクエストをむやみに承認しない
  • 無料ダウンロードボタンの下にある小さな文字をよく読む

サイトを開いた瞬間に突然フル画面で警告が出るような場合は、慌てずタブを閉じる or タスクマネージャーで終了が鉄則です。

ウイルス対策ソフトは有効?

ウイルス対策ソフトは、偽警告のような詐欺だけでなく、実際のウイルスやスパイウェアからもパソコンを守ってくれる重要なツールです。ただし、無料版と有料版には明確な違いがあります。

無料版の特徴

  • 最低限のウイルススキャン機能が中心
  • 常駐保護が弱い or 無い
  • フィッシング対策や不正サイトブロック機能は限定的

有料版の特徴

機能 内容
リアルタイム保護 偽警告や不正サイトへのアクセスを自動でブロック
ファイアウォール管理 外部からの不正アクセスを監視・遮断
保護範囲が広い メール・ブラウザ・アプリすべてに対応
サポート体制あり 問題が起きた際に問い合わせ可能

ウイルスバスター、ESET、ノートン、カスペルスキーなど、信頼性の高いソフトを導入しておくと安心です。年額5,000〜7,000円程度の投資で、大きなリスクを回避できる可能性が高くなります。

パソコン初心者でもできる設定・対策

「専門知識がないから不安…」という方でも、以下の設定をしておくだけで大きな予防になります。

すぐできる3つの基本対策

ブラウザのポップアップブロックを有効にする

Chromeなら「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「サイトの設定」→「ポップアップとリダイレクト」で「ブロック」に設定。

通知の自動許可をオフにする

怪しいサイトが「通知を送る許可」を求めてくるケースがあります。これを無効にしておけば、詐欺通知を防げます。

Microsoft Defenderを有効にしておく

Windows10以降に標準搭載されており、常に最新のセキュリティパッチが適用されます。

家族でPCを共有している場合は、保護者による制限(ペアレンタルコントロール)や、ゲストアカウントの使用を検討すると良いでしょう。被害を防ぐだけでなく、安心して利用できます。

まとめ

「ウィンドウズがロックされました」「ウイルスに感染しました」といった警告は、突然表示されると誰でも驚きます。しかし、その多くは本物のウイルスではなく、ユーザーの不安を利用した詐欺の一種です。焦って連絡したり、画面上の指示に従ってしまうと、金銭的被害や個人情報の流出につながる危険があります。

  • ブラウザ上の警告は基本的に偽物
  • 電話番号や警告音が出たら詐欺の可能性大
  • タスクマネージャーや再起動で解除できる
  • セキュリティソフトと基本設定で予防可能

大切なことは、「まずは落ち着いて、冷静に対処すること」です。この記事の内容を参考にして、落ち着いて一つずつ対応していくようにしてください。

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