音楽ストリーミングサービス(Spotify、Apple Music、Amazon Music、Tidal、YouTube Music)などで聴いているお気に入りの曲を、サブスクの解約後も手元に残しておきたい、と思ったことはありませんか?
音楽サブスクはとても便利なサービスですが、ご存じのとおり、ダウンロードした楽曲はあくまで「アプリ内で聴ける」だけ。退会したり、契約プランを切り替えたりすると、せっかく作ったプレイリストの音は手元に残りません。出先のオフライン環境で再生したいのに、アプリの仕様で再生できなかった、という経験がある方もいるはずです。
そんなユーザーの悩みに応える可能性があるソフトが、今回ご紹介する「SongGet」です。ストリーミングサービスの楽曲をMP3やFLACといった汎用フォーマットに変換し、PCに保存できる音楽変換ソフトで、このたび有料プランを実際に使ってみました。

本記事では、SongGetの機能、料金、使い方、実際に使ったからこそわかるメリット・デメリットをまとめます。
SongGetとは?
SongGetはストリーミング音楽サービスの楽曲をダウンロードすることができるソフトです。SongGetでは、Spotify、Apple Music、Amazon Music、Tidal、YouTube Musicなどの複数のサブスクに対応した上位パッケージも提供しています。(今回レビューするのは、その中のSpotify版)
ざっくりひとことで言うと「再生中の曲を検出して、自動でMP3などのファイルに変換・保存してくれるPCソフト」と捉えると分かりやすいです。アカウントは無料プラン(フリー)でもプレミアムでもどちらでもOKで、両方のアカウントで動作する点は大きな特徴です。
主要な音楽配信サービスはほとんど網羅されています。
SongGetの主な特徴・機能
SongGetを購入する前にチェックしておきたい主要機能を整理します。
1. 多彩な出力フォーマットに対応
出力形式は MP3 / WAV / FLAC / M4A / OPUS の5種類に対応しています。汎用性の高いMP3はもちろん、ロスレス再生派にうれしいFLAC、Apple系デバイスと相性の良いM4Aまで揃っているのは、地味ながら重要なポイントです。MP3はビットレートを最大320kbpsまで指定できるので、高音質志向の方も安心して使えます。
2. プレイリスト・アルバムの一括変換
SongGetはプレイリストやアルバムをまとめて取り込んで、一括変換ができます。1曲ずつ手動でダウンロードボタンを押す必要がないので、お気に入りプレイリストを丸ごとPCに移したいときに便利です。
3. ID3タグ・アルバムアートを自動保持
変換後のファイルには、アーティスト名・アルバム名・トラック番号・年・ジャンル・アルバムアートといったID3タグが自動で書き込まれます。iTunesやfoobar2000などの音楽プレイヤーに取り込んでも、そのままキレイに整理された状態で表示されました。地味に時短効果が大きい部分です。
4. 歌詞ファイル(LRC)も保存可能
楽曲のダウンロードと同時に、歌詞をLRCファイル(時間情報付きの歌詞ファイル)として保存できます。カラオケ的に歌詞を表示しながら聴きたい人や、車載ナビ・デジタルオーディオプレイヤーで歌詞同期表示を楽しみたい人にとってはありがたい機能です。
5. ポッドキャスト・オーディオブックにも対応
SongGetは楽曲だけでなく、ポッドキャストやオーディオブックの保存にも対応しています。通勤中によく聴くポッドキャストを通信量を気にせず聴きたい、という用途にも応えてくれます。
6. 無料プランでも利用可能・広告も自動カット
無料プラン(フリー)でも変換できるうえに、無料プランで挟まれる広告は自動でカットされた状態で出力されます。プレミアム会員でなくても変換できるソフトは多くないので、サブスクを最低限に抑えたい人にはうれしい仕様です。
7. Windows・Macどちらにも対応
Windows版・Mac版が用意されていて、Mac版は最新のmacOS(記事執筆時点で最新の世代まで)にも対応しているとされています。Apple Silicon搭載のMacでも問題なく動きました。
料金プラン・対応OS
SongGetの料金体系は、執筆時点で以下のようになっています。
- 無料体験版:1曲につき3分までの試用、または合計3曲まで変換可能(公式サイト要確認)
- サービス別とオールインワンパッケージから選べる
- 1年ライセンス:1年間のすべてのアップデート&サポートが受けられる年契約プラン
- 永久ライセンス:一度購入すれば永続的に使い続けられるプラン
具体的な金額は時期やキャンペーンで変動するので、購入前に必ず公式サイトの最新価格を確認してください。私が購入したタイミングではセール中で、年間プランがもともとの定価より2〜3割引きになっていました。「なるべくお得に手に入れたい方は、季節セールや初回購入クーポンを狙うのがおすすめ」というのが正直な感想です。
1サービスごとの場合は上記の金額で購入できます。
全てのサービスで利用できるオールインワンパッケージの場合は上記の金額でした。記事執筆時点では55%オフのキャンペーンを実施していました。
実際に使ってみた手順
ここからは、有料プランを実際に使ってみた流れを順番にご紹介します。手順自体はとてもシンプルで、PC操作が苦手な方でも迷わず進められるレベルでした。
手順1:SongGet公式サイトからダウンロードしてインストール
公式サイトの「ダウンロード」ボタンからインストーラーを取得し、画面の指示に従ってインストールします。今回はMac版をインストールしましたが、ものの数分で完了しました。
手順2:購入したライセンスコードでアクティベート
メールで届いたライセンスコードを、ソフトの「登録」ま画面に入力します。これで変換数の制限が解除され、無制限ダウンロードができる状態になります。
手順3:メイン画面でサービスを選択
メイン画面に並んでいるサービスアイコンの中から、利用するサービスのアイコンをクリックします。今回はSpotifyのアイコンをクリックします。これだけでSpotifyのウィンドウに切り替わります。
手順4:内蔵ブラウザでSpotifyにログイン
SongGet内に組み込まれたブラウザでSpotifyのWebプレイヤーが立ち上がるので、自分のSpotifyアカウントでログインします。普段のSpotifyアプリと同じUIなので、特に迷う部分はありません。
手順5:プレイリスト・アルバムを開いて再生
ダウンロードしたい曲・プレイリスト・アルバムを開きます。SongGetが自動で楽曲情報を読み取ってくれるので、ユーザー側は特別な操作をしなくて大丈夫です。
手順6:出力形式と保存先を設定
設定画面から、出力形式(MP3 320kbps、FLACなど)、保存先フォルダ、ファイル名のテンプレートなどを設定します。一度設定しておけば次回以降は同じ設定が引き継がれるので、毎回いじる必要はありません。
手順7:「ダウンロード」ボタンを押すだけ
最後に右下の「ダウンロード」ボタンをクリックすれば、選択した楽曲の解析が始まり、順番にMP3などのファイルに変換され、指定したフォルダに保存されていきます。あとは終わるのを待つだけです。
画面右下に表示されている、このダウンロードボタンをクリックするだけで、解析が始まります。
使ってみてよかった点(メリット)
ここからは、有料プランを使い込んでみて感じたメリットをまとめます。
操作が直感的でハードルが低い
最初に感じたのは「とにかく迷わない」ということです。モジュールを選んでログインして、聴きたい曲を開いて変換ボタンを押すだけ。専門用語をほとんど知らない方でも、説明書を読まずに進められるレベルでした。
インストール直後にすぐ使い始められる手軽さは「PCソフトに苦手意識がある方」にとっても大きな後押しになるはずです。日本語UIも自然で、英語混じりの不安定な翻訳に当たることもありませんでした。
出力ファイルの音質が高い
MP3 320kbpsで出力したファイルを、ヘッドホン(ヤマハHPH-MT8)でSpotifyのアプリ再生と聴き比べてみましたが、はっきり劣化を感じる場面はほぼ皆無でした。ボーカル帯域のかすれや高音のキラつきの欠落といった、変換ソフトにありがちな違和感もなく、お気に入りのアーティストの細かなニュアンスがちゃんと残っています。
よりこだわる方はFLAC出力を選ぶと、可逆圧縮なのでさらに高音質になります。せっかくSpotifyの楽曲をローカル保存するなら、音質はこだわりたいところ。SongGetはその期待に十分応えてくれました。
ID3タグとアルバムアートが揃ってラク
ファイル名やアルバム情報がきちんと書き込まれた状態で出てくるので、後からPC上で整理する手間がほぼ要りません。アーティスト・アルバム・トラック番号・年・ジャンル・アルバムアートまで自動で書き込まれているので、ジャケット画像までキレイに表示されます。
手動で1曲ずつタグを直していくと、100曲分でも軽く半日仕事になりかねません。SongGetのこの自動タグ機能だけでも、年間ライセンス代の元が取れる、と感じる方もいるはずです。地味だけど本当にラクなポイントです。
歌詞ファイル付きで「歌詞同期」もできる
楽曲ダウンロードと同時にLRCファイル(時間情報付きの歌詞ファイル)を保存してくれるので、対応プレイヤーやカーオーディオに取り込めば、再生に合わせて歌詞がスクロールする「歌詞同期表示」が楽しめます。普段のSpotifyアプリで歌詞を見ながら聴くのが好きな方にとっては、その体験をオフライン環境でも維持できるのは大きな魅力です。
無料プランでも使える&広告カットされる
Spotifyのフリープラン(無料アカウント)からでも変換できるのは、サブスク代を抑えたい方にはありがたいです。さらにうれしいのが、無料プランで強制的に挟まれる音声広告が自動でカットされた状態で出力されることです。プレミアムを契約していない方でもストレスフリーな音楽体験ができるのは、地味ながら大きなメリットでした。
ポッドキャスト保存にも便利
普段からSpotifyでポッドキャストを聴くこともあるのですが、お気に入りの過去回をMP3として書き出して、iPhoneや手持ちのDAP(デジタルオーディオプレイヤー)で聴ける環境ができたのは、想像以上に便利でした。
お気に入りのビジネス系・テック系チャンネルの神回をまとめて保存しておけば、通信量や通信環境を気にせず、地下鉄や飛行機の中でも気軽に聴けます。
使ってみて気になった点(デメリット)
正直に、気になった部分も複数挙げておきます。
利用規約上のグレーゾーン
最大の注意点はここです。SpotifyをはじめとするストリーミングサービスはDRM(デジタル著作権管理)で楽曲を保護しており、利用規約で複製・変換・再配布を禁止していることが一般的です。本ソフトの利用は、個人で楽しむ私的複製の範囲を逸脱すると違法行為になり得ます。再配布・販売・SNSへの楽曲アップロードは絶対にやめてください。
価格はやや高めに感じる
1年ライセンス、永久ライセンスのいずれも、決して気軽にポチッとできる金額ではないと感じます。音楽サービスのサブスクに加入している場合はその月額と比較し、損益分岐点がどこかをよく考えてから買うのが良いと思います。
無料体験版の制限がやや厳しい
無料試用は3曲分しか変換できないため、「とりあえず音質を確認したい」というレベルの試用には十分ですが、「使い心地をじっくり確かめたい」と感じる人にはやや物足りないと感じるはずです。
サービス側のアップデートで動作が不安定になる可能性
Spotifyなどの配信サービス側のWebプレイヤーや内部仕様が変わると、SongGetの動作に一時的な不具合が出ることがあります。定期的にソフトを最新バージョンへアップデートする必要があり、メンテナンスフリーとはいきません。
PC前提でスマホ単体では完結しない
スマホアプリ版は提供されておらず、PCにインストールして使うソフトです。一度PCで変換したファイルを、スマホやDAPへ転送する手間も発生しますので、スマホで完結したい派の方には不便に映るかもしれません。
大量ダウンロードでディスク容量を圧迫してくる
意外と見落としがちなのが、保存した楽曲ファイルがじわじわとPCのディスク容量を圧迫してくる点です。MP3 320kbpsで4分前後の楽曲だと1曲あたり約8〜10MB、FLACのロスレスだと1曲30〜40MBほどになります。プレイリストを片っ端から保存していると、500曲・1,000曲とあっという間に膨らみ、気づけば数十GBの音楽フォルダができあがっていた、というのはよくある話です。
SongGetがおすすめな人とおすすめしない人
ここまでのレビューを踏まえて、SongGetをおすすめな人・おすすめしないない人を整理します。
おすすめな人
- サブスクを解約して通信費をおさえ、手元の音源として残したい方
- DAP(デジタルオーディオプレイヤー)や車載オーディオでオフライン再生したい方
- ポッドキャストの過去回をオフライン環境で楽しみたい方
- 個人利用の範囲で、純粋に音楽を楽しむためのツールを探している方
おすすめしない人
- スマホ1台で完結させたい方(PCが必要なため)
- 数百円・数千円の出費にもこだわる方(サブスク課金継続のほうが合理的なケースあり)
- 楽曲を再配布・商用利用したい方(利用規約・著作権法に違反します)
- さまざまなジャンルの音楽をシャッフルしてたくさん聴きたい方(いちいちダウンロードする必要性がありません)
まとめ
SongGetを有料プランで実際に使ってみたレビューをお届けしました。
- ストリーミングサービスの楽曲をMP3 / WAV / FLAC / M4A / OPUS に変換できるPCソフト
- プレイリスト一括変換、ID3タグ保持、歌詞LRC保存、広告カットなど機能が充実
- 無料プランでも動作するが、本格的に使うには有料ライセンスが必要
- メリットは「操作の簡単さ」「音質」「整理のしやすさ」
- デメリットは「価格」「利用規約上のグレーゾーン」「PC必須」など
「お気に入りプレイリストを、もっと自由に持ち歩きたい」と感じている方にとっては、選択肢のひとつとして覚えておいて損のないソフトです。気になった方は、まずは公式サイトの無料体験版で操作感や音質をチェックしてみて、自分の使い方にハマりそうだと思ったら有料プランを検討してみてはいかがでしょうか。






