コマンド操作をしなくても、パーティションを思いのままにGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)で操作できる「EaseUS Partition Master」が便利でしたので紹介します。
いろんな機能がいっぱいセットになっていて、パーティション管理だけじゃなく、まもなく使えなくなるWindows7からWindows10へのOSの移行、データ消去、その他ディスクのトラブル対応等いろいろなシーンで活躍してくれます。
そして何より、無料版があるので、気軽にお試しできますね。
EaseUS Partition Masterの公式ページはこちら
Partition Masterの基本機能
まずはPartition Masterでできる基本機能の確認です。無料版で下記の操作が可能です。
- パーティションの合併
- 分割
- 拡張
- チェック
- 修復
- フォーマット
- 削除
さらに、その他にも
- データの完全消去
- キャッシュやジャンクファイルのクリア
などもできてしまいます。有料版を使わなくてもだいたいの事には対応できますね。
有料版になると、
- ダイナミックディスクの編集
- GPT・MBRのシステムディスクにおける相互変換
- ダイナミックボリュームのサイズ変更
- パーティションリカバリー
などなど、普段あまり使うことがないようなニッチな作業を中心に、さらにたくさんの事ができるようになります。
GPT・MBRの変換なんて、なかなか必要になるケースは無いと思いますが、今後扱うディスクサイズが大きくなってくれば必要なケースも出てくるかもしれませんので、「こういう事もできる」という事を知っておくことは大事だと思います。
Partition Masterのパーティション管理画面が使いやすい
パーティション操作はWindowsの標準機能でもある程度はできますが、画面のわかりやすさ・操作の簡単さが圧倒的に違います。
Windowsの標準機能では、Windows10になった今でもWindowsXPより以前のような昔ながらのGUIで、正直操作もわかりにくいです。
それが、EaseUS Partition Masterではこんな画面になっていて、マウス操作でパーティションを自在に操れます。
Partition Masterでできるサーフェステストって何だ?
あまり聞きなれないサーフェステストなるメニューがありましたので、実行してみました。
試しにサーフェステストをしてみましたが、特に問題は見つかりませんでした。
サーフェステスト完了画面
Partition Masterは外付けディスクにも対応している
Partition Masterは内臓ハードディスク・SSDだけじゃなくて、外付けハードディスクやUSBメモリなども同様の操作ができることも良いですね。
自分の手持ちで、下記のようなエラーメッセージが出るUSBメモリがあったので、パーティションチェックをしてみました。
USBメモリの場合、右クリックメニューで「ファイルシステムを確認する」という項目があります。これでスキャン+チェックディスクを実行するようです。
「エラーが見つかったら修正する」にチェックを入れて、ファイルシステムの確認を実行しました。
チェック中・・・
4GBのUSBメモリでしたが実行時間はほんの数秒でした。
無地に終了して自動でスキャン&修正を実行してくれたようです。その後、USBメモリを使っても上記のエラーメッセージは出なくなりました。
Partition Masterは重要な操作はすぐに実行しない
パーティションの移動やMBR再構築などの操作を実行する場合、それらの操作は左上実行メニューに一旦ストックされます。
その後、改めて実行するようになっています。重要な操作は何回も何回も確認してくれていいんです。すぐに実行されないので、誤操作防止に役立ちますね。
Partition Masterその他の特徴的な機能
その他にもEaseUS Partition Masterの特徴がありますので、いくつかピックアップしてみます。
容量の小さいディスクにOSの移行ができる
なんとこのEaseUS Partition Masterですと、現状より容量の小さいディスクにOSの移行ができるというのです。通常、OSの移行では、移行先のディスク容量が現状と同じか、より大きいサイズでないと移行できない仕組みになっていますが、このEaseUS Partition Masterだとできてしまうんですね。すごいです。
Partition MasterのOS移行機能
Partition Masterで次のようなOS移行のシチュエーションで役に立ちます。
1.OSをHDDからSSDに移行する
2.OSをHDDからHDDに移行する
3.OSをSSDからHDDに移行する
4.OSをSSDからSSDに移行する
5.OSをディスクから容量のもっと小さいディスクに移行する
パーティション単位でクローンができる
パーティション単位でクローンを作成することができます。
Partition Masterでパーティション・ディスクをクローンするなら、ディスクに存在するセクターを1つずつクローンすることができます。クローンした後、クローン先はクローン元とデータ及びデータ構成が完全に一致することができます。
ディスクのクリーンアップや最適化ができる
ツールメニューから最適化を選ぶと、ディスクのクリーンアップや最適化ができます。
「クリーンアップと最適化」の中のメニューは3つ
ジャンクファイルクリーンを選ぶと、ジャンクファイルだけでなく、ブラウザのキャッシュ、アプリケーションの不要ファイルなどをまとめてお掃除してくれます。
Windowsの標準機能で備わっていますが、より緻密に、より分かりやすく実行できるというところが良いですね。
実に、できることが多すぎるくらい機能がてんこ盛りです。このEaseUS Partition Masterを持っていると、Windows7から10への移行や、「パソコンが遅くなった」「パソコンが起動しなくなった」などのトラブルの時に何かと使えますね。困ったときに大助かりのソフトです。