会議の議事録、インタビュー、YouTube動画の字幕など、音声をテキストにしたい場面って意外と多いですよね。でも手作業だと、とにかく時間がかかります。こうした音声文字起こしを、もっとラクにしたいと思いませんか?
そんな時にぜひお勧めしたいのが「Google AI Studio」です。
正直「GoogleのAIってすごいんでしょ?」くらいにしか思っていなかったのですが、実際に使ってみたら、想像をはるかに超える便利さに驚かされました。しかも無料で使えるんです。
今回は、そんなGoogle AI Studioを使った音声文字起こしについて、使い方から使ってみた感想、他ツールとの比較まで、詳しく紹介していきます。
Google AI Studioとは?
Google AI Studioは、Googleが提供しているAI実験用のプラットフォーム。プログラミング不要で、誰でも簡単にAI機能を試せるのが特徴です。
中でも個人的に注目したいのが、音声文字起こし(Speech-to-Text)機能。音声ファイルをアップロードして簡単に指示を出すだけで、AIが自動的に文字に変換してくれます。
その特徴主な特徴は以下の通りです。
- ブラウザで使える
- 無料で利用可能(Googleアカウントが必要)
- 多言語対応(もちろん日本語もOK)

英語がちょっと苦手という場合には、ブラウザの翻訳機能を使えば日本語表示にできます。

音声文字起こしの使い方
パッとみた感じの画面では、難しそうな印象を受けるかもしれませんが、実際に音声文字起こしで使用する手順は非常にシンプルです。
1. 音声ファイルを準備
形式はMP3またはWAVが一般的です。スマホの録音アプリやZoom録音ファイルでも大丈夫です。
2. Google AI Studioにアクセス
- Google AI Studioにアクセスし、Googleアカウントでログインします。
- チャットプロンプトの画面を表示します
3. 音声ファイルをアップロード
実際の録音されている音声ファイルをアップロードします。
4. 指示を出して実行
プロンプト欄に、日本語で「このインタビュー音声を文字起こしして。インタビュアーと回答者が分かるように出力して」と指示を出して実行します。すると、どんどん文字起こしされていきます。
実際に使ってみた感想:驚きの精度とスピードに拍手
ここからは、実際に数パターンの音声で試してみた体験談です。
驚異的な精度にびっくり
まず最初に驚いたのは、誤認識の少なさです。はっきりした声で話された音声なら、9割以上の精度で文字化されます。
特に感心したのは以下の点:
- 「えー」「あのー」などの不要なフィラーも自動で省略
- 「うん」「そうだね」などの相づちも、文脈によって整理される
- 数字やカタカナ語の表記も自然
たとえば、以下のようなインタビュー音声を文字起こしした結果がこちら:
音声例:「はい、では本日はインタビューよろしくお願いします。最初の質問ですが…」
出力テキスト:「本日はインタビューよろしくお願いします。最初の質問ですが…」
スピードが圧倒的に速い
5分程度の音声なら、ほんの10秒ほどで処理完了。一瞬でテキストに変換されるので、手書きメモとは比べものにならない圧倒的なスピードです。しかも本人は別の作業をしていても全く問題ありません。
長時間のファイルにも対応
試しに40分のインタビュー音声を流してみたところ、途中で文字起こしが止まる(処理落ちする)ことはありましたが、「続けて」と指示を出せば続きを出力してくれます。トータルでは少し時間はかかったものの無事に全て文字起こしされました。
雑音・重なりにはやや弱い
複数人が同時に話す場面や、ノイズが多い環境では、若干の誤認識が見られました。とはいえ、会話が被らなければほとんど問題なし。ICレコーダーやスマホのクリア録音があれば、かなり高精度に使えます。
他の文字起こしツールと比較してどう?
Google AI Studioは「シンプルで無料で高精度」という三拍子が揃ったツール。特に「話者分離」や「自動翻訳」など高度な機能はないものの、スピーディな文字起こし用途には最適です。
他の主な文字起こしツールと比較してみました。
ツール名 | 精度 | 操作性 | 料金 | 話者分離 | 備考 |
Google AI Studio | ◎ | ◎ | 無料 | × | シンプルで早い |
Whisper (OpenAI) | ◎ | △ | 無料 | △ | 技術者向け(コード使用) |
Otter.ai | ○ | ◎ | 有料あり | ◎ | 会話に強い |
Notta | ○ | ◎ | 有料あり | UIが親切 | 日本語対応も良好 |
活用のコツと注意点
- 日本語設定を忘れずに! デフォルトは英語なので、手動で切り替えましょう。
- 録音時の音声のクオリティを上げる:クリアな録音で精度が段違いです。
- 長時間音声は10分単位で分割すると処理落ちを防げます。
- 話者分離が必要な場合はOtter.aiやNottaを併用するのもアリ。
まとめ:音声文字起こしに革命。
Google AI Studioは、音声を一瞬で高精度に文字起こししてくれる、まさに“時短革命ツール”。面倒な議事録作成やインタビューの書き起こしが、たった数クリックで完了します。しかも無料で誰でもすぐに使えるので、試さない理由が見つかりません。
- 会議やインタビューの議事録を作成する人
- 動画やポッドキャストの字幕を作りたい人
- 文章化の時間を削減したい人
こんな人は是非一度使ってみてください。