Ankerの完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore」シリーズのなかで、特に比較されることの多い2機種がLiberty 5とLiberty 4 Proです。
Liberty 5は約14,990円、Liberty 4 Proは19,990円と、定価ベースでおよそ5,000円の価格差があります。「上位モデルを買うべきか、それとも最新のLiberty 5で十分なのか」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
Liberty 5は2025年5月に発売されたSoundcoreシリーズの最新エントリー〜ミドルモデルで、バスレフ構造の採用やBluetooth 5.4対応、ケース込み48時間というロングバッテリーなど、前世代から大幅にスペックを引き上げながら価格を据え置いた”コスパ特化モデル”として登場しました。
一方のLiberty 4 Proは2024年発売の上位機種で、デュアルドライバー構成・タッチスクリーン付きスマートケース・気圧センサー内蔵ANCなど、プレミアムな機能を多数搭載したハイエンドモデルという位置づけです。
この記事では、スペックの違い・ドライバー構成・音の傾向・ANCや機能の差・バッテリー性能まで、2機種を各ポイントで詳しく比較します。
- 1 Liberty 5とLiberty 4 Proのスペック比較早見表
- 2 価格とコスパ:Liberty 5は「最新スペック×抑えた価格」で圧倒的なお得感
- 3 ドライバー構成と音の傾向:シングル+バスレフ vs デュアルドライバー
- 4 ANCと機能の違い:基本は同じ、Liberty 4 Proは機内対応と3Dオーディオでプラスに
- 5 バッテリー:最新モデルのLiberty 5が明確に上回る
- 6 こんな人におすすめ:どちらを選ぶべきか
- 7 まとめ:価格差5,000円をどう見るかが判断の分かれ目
Liberty 5とLiberty 4 Proのスペック比較早見表
まずはスペックをひと目で確認しておきましょう。両機種の違いが一覧で把握できます。
| 項目 | Soundcore Liberty 5 | Soundcore Liberty 4 Pro |
|---|---|---|
| 定価(税込) | 14,990円 | 19,990円 |
| 発売時期 | 2025年5月 | 2024年 |
| ドライバー構成 | 9.2mm ダイナミック×1 + バスレフ構造 | 10.5mm + 4.6mm デュアルドライバー(A.C.A.A 4.0) |
| Bluetooth | 5.4 | 5.3 |
| コーデック | SBC / AAC / LDAC | SBC / AAC / LDAC |
| ANC | ウルトラノイズキャンセリング 3.5 | ウルトラノイズキャンセリング 3.5(気圧センサー搭載) |
| バッテリー(本体) | ANCオン:8時間 / ANCオフ:12時間 | ANCオン:7.5時間 / ANCオフ:10時間 |
| バッテリー(ケース込) | 最大48時間 | 最大40時間 |
| 3Dオーディオ | Dolby Audio(3モード) | マルチモード3Dオーディオ + ヘッドトラッキング(4モード) |
| 充電ケース | 通常ケース | タッチスクリーン+タッチバー付きスマートケース |
| マルチポイント | 対応(LDAC使用時も可) | 対応 |
価格とコスパ:Liberty 5は「最新スペック×抑えた価格」で圧倒的なお得感
価格面から見ると、Liberty 5は2025年5月発売の最新モデルでありながら14,990円という価格を維持しており、前世代から音質・ANC・バッテリーをすべて強化してきた点は素直に評価できます。
Soundcoreシリーズは毎モデルごとにスペックアップを重ねてきたブランドですが、今回のLiberty 5はその中でも特に「価格帯の割に機能が充実している」と感じさせるモデルに仕上がっています。
具体的にどこがコスパ向上につながっているかというと、まずLDAC使用時のマルチポイント接続に対応した点が挙げられます。これは上位帯のイヤホンでも実現できていない機能で、PCと スマートフォンの両方にLDAC接続しながら切り替えて使える環境を、約1.5万円の価格帯で実現しています。
次にバスレフ構造の採用により、シングルドライバー機ながら低音の量感と厚みを大幅に向上させた点も見逃せません。Soundcoreの完全ワイヤレスとして初めて採用された構造で、これ以前の同価格帯には存在しなかったサウンドキャラクターを実現しています。
Liberty 4 Proは19,990円と上位価格帯に位置しますが、2024年発売のモデルのため市場での実売価格が下がってきているケースも多く、タイミング次第では1万円台前半で購入できることもあります。このような価格の変動も踏まえると、一概に「5,000円差のまま比較する」のは難しい側面があります。
純粋なコスパだけで判断するならLiberty 5が圧倒的に優秀です。最新スペックを抑えた価格で手に入れたいというニーズに対しては、現時点でこれ以上の選択肢はなかなかありません。
ただし、Liberty 4 Proならではの機能(スマートケース・ヘッドトラッキング・気圧センサーなど)に価値を感じるかどうかで評価が変わってくることも確かです。
ドライバー構成と音の傾向:シングル+バスレフ vs デュアルドライバー
Liberty 5:バスレフ構造で低音を強化したシングルドライバー機
Liberty 5は9.2mmのダイナミックドライバー1基に加え、Soundcoreの完全ワイヤレスとして初めてバスレフ構造(2本のダクト)を採用しました。
音の傾向は帯域バランスが整ったニュートラル寄りで、過去モデルよりも落ち着いた印象のサウンドになったと評されています。
低音が強調されすぎず、各帯域が整理されて聴こえる方向性で、ポップス・ロック・クラシックなどジャンルを問わず安定して楽しめる音作りです。日常的にさまざまな音楽を聴く方にとっては、「特定のジャンルは得意だが他は苦手」ということが起きにくいサウンドキャラクターだといえます。
Dolby Audioへの対応により、音楽・Podcast・ムービーの3モードを選んで使い分けることもできます。特に動画視聴時の音場感の広がりは素直に体感しやすく、スマートフォンでの動画鑑賞や映画視聴にも向いています。
Liberty 4 Pro:同軸デュアルドライバーで全音域を分担する設計
Liberty 4 Proは10.5mm(低域担当)と4.6mm(中高域担当)のドライバーを同軸に配置した「A.C.A.A 4.0」構造を採用しています。
音の傾向はドンシャリ寄り(低音と高音が強め)と評されることが多く、音楽に迫力と元気さを求める方に向いています。特にEDMやヒップホップ、ロックなど、低音の迫力が重要になるジャンルでその持ち味が出やすいです。
ただし、実際に聴き比べると「思ったより差が小さい」という感想も少なくなく、Liberty 5のバスレフ設計が予想以上によく仕上がっているため、音質の差だけで判断するのは難しい面があります。
ANCと機能の違い:基本は同じ、Liberty 4 Proは機内対応と3Dオーディオでプラスに
ANCのグレードは両機種ともウルトラノイズキャンセリング 3.5で共通しています。
1分間に180回環境音を検知してシーンに合わせて動作する仕組みも同じです。電車・カフェ・オフィスなどの日常的なノイズに対するキャンセリング性能は、どちらを選んでも同水準の快適さを得られます。
ただしLiberty 4 Proには気圧センサーが内蔵されており、飛行機など気圧変化の大きい環境でのANC動作を最適化しています。気圧の変化によって耳に感じる不快感を軽減しながらノイズキャンセリングを効かせる仕組みで、飛行機での移動が多い方には実用的な差として機能します。
3Dオーディオの違い
Liberty 5はDolby Audioに対応し、音楽・Podcast・ムービーの3モードから選択できます。
Liberty 4 Proはアンカー独自の「マルチモード3Dオーディオ」で4モード(上記3種+ゲームモード追加)に対応しており、さらにヘッドトラッキング機能を搭載しています。頭の動きに応じて音の定位が変わるため、映画や没入感を重視するコンテンツ視聴との相性が良いです。ゲーム用のモードも備えており、スマートフォンゲームの音響体験を重視する方には魅力的な選択肢です。
充電ケースの違い
この差は意外と大きいポイントです。Liberty 5の充電ケースは一般的なフリップ式で、シンプルながら堅実な作りです。対してLiberty 4 Proのケースにはタッチスクリーンとタッチバーが搭載されています。
スマートフォンのアプリを開かなくても、ケースから直接ノイキャン強度の変更・音量調整・モード切り替えなどの操作ができる点は、日常使いでの利便性に直結します。取り出してすぐ設定を変えたいシーンが多い方や、スマートフォンを出すのが煩わしいと感じる方には特に嬉しい機能です。
マルチポイント接続:Liberty 5がLDACとの同時対応で一歩リード
両機種ともマルチポイント接続(複数デバイスへの同時接続)に対応しています。ただし、Liberty 5はLDAC使用時もマルチポイントに対応しているのが大きなポイントです。多くの完全ワイヤレスイヤホンでは、LDAC接続中はマルチポイントが無効になるケースが一般的で、LDACとマルチポイントは「どちらかを選ぶ」制約があります。
Liberty 5はこの制約を解消しており、PCに高音質で接続しながらスマートフォンの着信にも対応できるという、実用上かなり便利な環境を構築できます。
バッテリー:最新モデルのLiberty 5が明確に上回る
バッテリー面ではLiberty 5が明確に優位です。
| 再生モード | Liberty 5 | Liberty 4 Pro |
|---|---|---|
| ANCオン | 8時間 | 7.5時間 |
| ANCオフ | 12時間 | 10時間 |
| ケース込み合計 | 48時間 | 40時間 |
ケース込みで48時間対40時間と、Liberty 5が8時間の差をつけています。
ANCオン時でも8時間の連続再生が可能なため、長時間の出張・旅行でも充電を気にせず使い続けやすいです。ケースに戻せば充電されるというサイクルを考えると、日常使いでバッテリー切れを意識するシーンはほとんどないでしょう。
通勤・通学や旅行でこまめに充電できない場面では、この差が実感として出てくる場面もあります。
また、Bluetooth規格もLiberty 5が5.4(Liberty 4 Proは5.3)と最新世代に対応しており、接続安定性や省電力性能の面でもわずかに有利です。バッテリー時間の優位性はBluetoothの省電力効率の向上とも無関係ではなく、最新規格への対応がしっかりスペックに反映されているといえます。
こんな人におすすめ:どちらを選ぶべきか
Soundcore Liberty 5がおすすめな人
コスパを最優先したい方
最新スペックを約14,990円で手に入れられるのはLiberty 5の最大の強みです。Bluetooth 5.4・LDAC・ANC・48時間バッテリーと、上位モデルに匹敵する機能を揃えながら5,000円安く購入できます。「お金をかけずに良いイヤホンが欲しい」というニーズに、現在の市場でこれ以上ストレートに応えるモデルはなかなか存在しません。コスパを重視するなら迷わずLiberty 5を選んで問題ないでしょう。
バッテリー持ちを重視する方
ケース込み48時間というスタミナは、毎日の充電を忘れがちな方や、出張・旅行で何日もイヤホンを使い続けたい方に特に刺さるスペックです。ANCオン時でも8時間連続使用できるため、丸一日外出していても充電切れの心配がほぼありません。Liberty 4 Proとの8時間差は数字以上に「安心感の差」として日常に現れてきます。
LDAC使用時もマルチポイント接続を使いたい方
PC作業中にLDACで高音質接続しながら、スマートフォンの着信も受け取りたいというニーズに対応できるのはLiberty 5だけです。多くの競合モデルではLDACとマルチポイントは排他的な関係にありますが、Liberty 5はこれを同時実現しています。仕事でPCとスマートフォンを常に両方使う方にとって、この機能の有無は大きな差になります。
音はニュートラル寄りで素直な鳴り方が好みの方
バスレフ構造による低音の豊かさを持ちながらも、各帯域がバランスよく整理された音作りはジャンルを選びません。J-POPからクラシック、ポッドキャストまでなんでもこなせるオールラウンドな鳴り方は、音楽の好みがはっきり固まっていない方や、毎日さまざまなコンテンツを楽しみたい方に向いています。特定の帯域を誇張する”色付け”が少なく、原音に忠実な傾向です。
充電ケースのスマート機能は不要でシンプルに使いたい方
タッチスクリーン付きのスマートケースは便利ですが、その分ケースの価格に上乗せされる要素でもあります。「イヤホン本体に機能が集約されていれば十分」「ケースはシンプルでいい」という方にとっては、Liberty 5の通常ケースで何ら不足はありません。余計な機能を省いてその分を価格に反映させた、コスパ重視の設計思想に共感できる方に合っています。
Soundcore Liberty 4 Proがおすすめな人
デュアルドライバーの音の厚みや立体感を体験したい方
10.5mmと4.6mmの2つのドライバーが低域と中高域をそれぞれ担当するA.C.A.A 4.0構造は、シングルドライバー機とは異なる音の立体感と帯域ごとの分離感をもたらします。低音の量感を保ちながら高音の輪郭もくっきり出るドンシャリ系のサウンドは、EDMやヒップホップ・J-POPなどのエネルギッシュな音楽と相性が良く、「音に迫力と元気さを求める」方に特に刺さる鳴り方です。
飛行機をよく使う方
Liberty 4 Proに内蔵された気圧センサーは、機内の気圧変化に対応してANC動作を最適化します。気圧変化によって感じる耳への圧迫感を抑えながらノイズキャンセリングを持続させる仕組みで、出張や旅行で飛行機を頻繁に使う方には毎回実感できるアドバンテージです。Liberty 5にはこのセンサーが搭載されていないため、フライト時の快適さにこだわるなら4 Proを選ぶ明確な理由になります。
ヘッドトラッキング機能で映画や3Dオーディオを楽しみたい方
頭を動かしても音の定位が固定される「ヘッドトラッキング」は、映画や没入型コンテンツの視聴体験を大きく高める機能です。スクリーンの方向に対して音が追従するため、映像と音のズレが生じにくく、より自然なサラウンド感を体験できます。スマートフォンで映画をよく見る方や、3Dオーディオコンテンツを楽しみたい方には4 Proならではの魅力です。
タッチスクリーン付きスマートケースで快適に操作したい方
ケース側面のタッチスクリーンとタッチバーにより、スマートフォンのアプリを開かなくてもノイキャン強度の変更・音量調整・モード切り替えが直感的にできます。たとえば電車の乗り降りのたびにANCをオフにしたいときなど、ちょっとした設定変更をスマートに行いたい場面でこの差は大きいです。ガジェットの操作体験にもこだわりたい方に向いています。
ゲームやムービー用に4モードの3Dオーディオを使い分けたい方
Liberty 4 Proはゲームモードを含む4種類の3Dオーディオモードを搭載しており、コンテンツのジャンルに合わせてサウンド体験を細かく変えることができます。Liberty 5のDolby Audio(3モード)と比べて選択肢が多く、音響にこだわって使い分けたい方には4 Proが上です。特にスマートフォンゲームのサウンド体験を重視する方にとっては、ゲームモードの有無は明確な差になります。
Liberty 4 Proならではの価値は「スマートケース・ヘッドトラッキング・気圧センサー」の3点に集約されます。
まとめ:価格差5,000円をどう見るかが判断の分かれ目
Soundcore Liberty 5 と Liberty 4 Pro の違いを整理すると、コスパ・バッテリー・Bluetooth最新規格・LDACマルチポイントはLiberty 5のアドバンテージ、ケース機能・ヘッドトラッキング・気圧センサー・デュアルドライバー構成はLiberty 4 Proのアドバンテージという構図です。
特に注目したいのは、Liberty 5が「最新モデルなのに価格据え置き」という点です。2024年から2025年にかけてSoundcoreが行ったのは、価格を下げずにスペックを大幅に引き上げるというアップデートでした。バスレフ構造・Bluetooth 5.4・48時間バッテリー・LDACマルチポイント同時対応という新機能群を14,990円に詰め込んだことで、コスパの基準そのものが上がったといえます。
純粋な音質差については「思ったより差が小さい」という実測レビューも多く、価格差だけで単純に優劣がつくわけではありません。「自分がどの機能に価値を置くか」で選ぶのが、後悔のない選択につながります。
- コスパ重視・長バッテリー・LDACマルチポイント・最新スペックが欲しい → Soundcore Liberty 5
- スマートケース・気圧センサー・ヘッドトラッキング・デュアルドライバーに価値を感じる → Soundcore Liberty 4 Pro
迷っているほとんどの方には、Liberty 5をまず試してみることをおすすめします。定価14,990円という価格帯でここまでの機能を揃えたモデルはなかなか存在せず、「Liberty 5で物足りなかったから4 Proを買う」という判断もできますが、実際に使ってみると多くの方がLiberty 5で十分だと感じるはずです。
どちらも1〜2万円台の価格帯では完成度の高い選択肢です。ぜひ購入前の参考にしてみてください。

