Jazzが聞きたかったんですけど、いわゆるスタンダードじゃなくって何かちょっと”ひねくれた”曲が聞きたかったところで、YouTube見たり、Spotifyでシャッフルしたりしながら色々と探していて行き着いたのがティグラン・ハマシアンでした。
ティグラン・ハマシアンはJazzであってJazzじゃない?
ここのところは、すっかりPCネタの記事ばかり書いていたので、今回は久しぶりに音楽ネタです。最近ハマって聞いている”変態”(良い意味で!)なJazzピアニスト「ティグラン・ハマシアン(Tigran Hamasyan)」のアルバム「Mockroot」を紹介します。
Tigran Hamasyan(ティグラン・ハマシアン)とは
アルメニアのジャズピアニスト。シラク地方ギュムリ出身。2006年のセロニアス・モンク・ジャズ・コンペティションで1等になっている。
wikipediaより
アルメニア出身というところが珍しいですね。モンク・コンペティションで優勝してるらしいのでテクニックやセンスの裏付けがされています。ピアニストでもあると同時に作曲家でもあるみたいで、これまでにも何枚かアルバムをリリースしていますが、スタンダードを演奏すると言うよりはオリジナルをやっていることが多いみたいです。
彼のインタビューを読んでいると、どうやらJazzよりも”変態系”音楽が好きみたいです。メシュガー(Meshuggah)なんかの「デスメタル」をフェイバリットにあげているところからも、彼の”変態性”が見えますねw(メシュガーをデスメタルと言い切ってしまって良いかは一旦置いときましょう)
あるいは、「アルメニア」という国の音楽には変拍子が溢れているそうなので、そんなところからも影響があるのかもしれません。
一応、ジャンルでいうとJazzピアニストになるみたいなんですけど、多分生粋のJazzマニアから言わせたら「全然Jazzじゃない」って怒られそうw
ティグラン・ハマシアン節?全12曲、変拍子満載!
このアルバム「Mockroot」ですが、発売は2015年2月なので、もう随分時間が経ってしまていますが、曲は全然古臭さを感じさせることはありません。
2. Song for Melan and Rafik
3. Kars 1
4. Double-Faced
5. The Roads That Bring Me Closer to You
6. Lilac
7. Entertain Me
8. The Apple Orchard in Saghmosavanq
9. Kars 2 (Wounds of the Centuries)
10. To Negate
11. The Grid
12. Out of The Grid
鼻歌のようなハミングが聞こえてくるのは、歌を歌っているのか、何とも言えないメロディを口ずさんでいます。
変拍子のリズムを多用していて、ミニマルミュージックのようなエレクトロニックループ、ダンス風グルーヴ、プログレッシヴな曲調とアグレッシブな演奏で、ポリリズムな曲、しっとりしたバラードのような曲まであったりします。
全編通して言えることは、なんとも独特のグルーブ感をかもし出していて、音の使い方もいわゆるJazzピアニストとは一線を画していると思います。ちゃんと分析したわけではありませんが、多分音のずらし方がJazzじゃないんじゃないかなって印象です。
ティグラン・ハマシアンは、こんな人にオススメ
なので、どちらかというと普段はJazzをあまり聞かないロック、プログレ、はたまたデスメタルが好きな人にこそ聞いてほしいアルバムです。
ちなみに、MAGMAっぽさを感じさせるフレーズやリズムがちょこちょこと出てくるんです。ドラムとピアノの絡み具合や、たまにティグランの歌がMAGMAのクリスチャン・ヴァンデールが歌う”コバイア語”に聞こえる時があったりして。個人的にはその感じも結構”ツボ”でした。
まあ、とにかく一般的なJazzじゃないし、かといって普通のロックやポップスでもないです!Jazzっぽいインプロビゼーションも随所にありながらも、基本的にはしっかり計算された音楽な感じもします。
ということで、ちょっと変わった”かっこいい音楽”が聞きたいなって人には、激しくお勧めできるアルバムです!機会があればぜひ一度聞いてみてください。
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動画を貼り付けておきますので、よかったら見てみてください。