最近、健康管理に気をつける人が増え、Apple Watchを使って体調をチェックする方も多くなりました。中でも「血圧もApple Watchで測れるのでは?」と期待している方も少なくありません。しかし、Apple Watch単体で本当に血圧測定ができるのでしょうか?もしできないとしたら、どうすればスマートに血圧を管理できるのか――。
この記事では、そんな疑問をわかりやすく解消します。
健康診断で血圧が高めだった方、忙しくて毎日血圧を記録するのが面倒な方にも役立つ内容をまとめています。Apple Watchと外部デバイスを組み合わせた「かしこい血圧管理法」をぜひチェックしてみてください。
アップルウォッチで血圧は測れる?結論から解説
「アップルウォッチで血圧が測れる」と思って購入を検討している方は多いのではないでしょうか。ですが、2025年8月時点での最新情報によると、Apple Watchは単体で血圧を測定することはできません。
心拍数や心電図、血中酸素濃度など多くの健康データは取得できますが、血圧に関しては未対応です。今後の機能追加に期待はされていますが、現段階では外部デバイスとの連携が必須です。
Apple Watchは血圧測定に対応している?
現在販売されているApple Watch(Series 9やUltra 2を含む)は、血圧測定機能を公式には搭載していません。
Appleの公式サイトやサポート情報でも、血圧についての直接的な計測に関する記載はなく、健康アプリ内でも血圧項目は「手入力」または外部アプリとの連携での表示に留まります。
SNSで「測れる」との声があるのはなぜ?
SNSやブログなどでは「Apple Watchで血圧が測れた!」という声も見かけますが、これは主に外部機器と連携した場合の話です。
たとえば、OmronやQardioArmといった血圧計と接続し、Apple Watchにデータを同期することで、「Apple Watchで血圧管理している」という表現が使われているのです。Apple Watch単体で測っているわけではないという点に注意が必要です。
近い将来、血圧測定機能は追加される?
Bloombergなどの海外メディアによれば、Appleは血圧測定機能を将来のApple Watchに搭載するための開発を進めていると報じられています。ただし、その実現には技術的な課題が多く、2025年現在もまだ実装はされていません。今すぐ血圧を測りたい人は、現行のApple Watchだけでは不十分です。
アップルウォッチ単体では血圧測定できない理由
Apple Watchはさまざまな健康機能を搭載していますが、なぜ血圧測定には対応していないのでしょうか?これは「血圧測定」という行為の性質と、それに必要な技術の違いによるものです。
ここでは、アップルウォッチ単体で血圧測定ができない根本的な理由を、分かりやすく解説します。
血圧測定には「圧迫(カフ)」が必要
一般的な血圧計を思い出してみてください。腕に巻いたカフがギューッと締まり、その後にゆるみながら血圧を測定します。これは「オシロメトリック法」と呼ばれる方式で、一時的に血流を止め、再開する際の変化から数値を読み取る方法です。
この圧迫機構が、Apple Watchには物理的に搭載されていません。つまり、圧をかける手段がないため、正確な血圧を測れないのです。
センサーの構造上、限界がある
Apple Watchには光学式心拍センサーや電気式心電図センサーが搭載されており、心拍数や心電図、血中酸素濃度は計測できます。しかし、これらは血液の流れや酸素濃度の「目に見える変化」を測るのに対し、血圧は血管内の圧力という目に見えない数値です。
光学センサーではこの圧力を直接的に捉えることができず、構造的な限界があるといえます。
他のスマートウォッチと混同しやすい
Samsungの「Galaxy Watch」シリーズやHuaweiの一部モデルでは、簡易的な血圧測定ができる機種もあります。これにより「Apple Watchも同じように測れるのでは?」と勘違いされがちです。
しかし、Galaxy Watchでさえも、初回に従来の血圧計でのキャリブレーションが必要ですし、測定精度も医療用とは異なります。
血圧を測るにはどうすればいい?Apple Watchとの連携方法
Apple Watch単体では血圧は測れないとわかったけれど、やっぱり手元で健康管理をしたい――。そんな方には、外部の血圧計をApple WatchやiPhoneと連携させる方法がおすすめです。ここでは、実際に多くのユーザーが活用している方法や、具体的な製品・アプリについて紹介します。
外部血圧計を使えば、Apple Watchでも血圧データを管理できる
血圧を測定するには、信頼できる血圧計が必要です。Apple Watchと相性が良いとされているのが、以下のようなBluetooth対応の血圧計です。
| 製品名 | 特徴 | 価格帯(目安) |
|---|---|---|
| QardioArm | スマホ連携に特化・コンパクト | 15,000円前後 |
| Omron HEM-7600T | 国内大手メーカー・正確性◎ | 18,000円前後 |
| Withings BPM Connect | シンプル操作・Wi-Fi対応も | 14,000円前後 |
これらの製品は、専用アプリやAppleの「ヘルスケア」アプリと連動し、測定結果を自動的にApple WatchやiPhoneに転送できます。
Apple Watchと連携できるアプリも活用しよう
外部血圧計で測定したデータは、iPhoneの「ヘルスケア」アプリに集約されます。そしてApple Watchは、このヘルスケア情報を表示・通知することで、日々の血圧管理をサポートしてくれます。
特に便利なアプリとしては、以下が挙げられます。
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Qardio App:QardioArm専用アプリ。記録管理が視覚的にわかりやすい
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OMRON connect:オムロン製品向け。血圧・体重・歩数の一元管理も可
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Withings Health Mate:Wi-Fi対応でiPhone非接続でもデータ保存可能
これらのアプリはApp Storeで無料でダウンロード可能です。
血圧測定と記録の流れ(例:QardioArm)
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QardioArmを腕に装着し、電源をオン
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Apple WatchまたはiPhoneのQardioアプリを起動
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測定開始ボタンをタップ
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約30秒〜1分で測定完了
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測定結果がアプリに保存され、「ヘルスケア」に自動反映
このように、ワンタップで簡単に記録・管理できる環境が整っているのがApple Watchユーザーの強みです。毎日の血圧チェックも習慣化しやすくなります。
アップルウォッチで血圧を管理するメリットと注意点
Apple Watch自体では血圧を測定できませんが、外部デバイスと連携させることで、日々の血圧管理に非常に便利なツールになります。ここでは、Apple Watchを活用して血圧を記録・管理するメリットと、利用する際の注意点を詳しく解説します。
毎日の血圧を「見える化」できるのが大きなメリット
Apple WatchとiPhoneを活用すれば、血圧の変化を日単位・週単位・月単位でグラフ化できます。これにより以下のような利点があります。
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体調や生活習慣との関連がわかりやすくなる
たとえば、塩分を控えた日の翌日は血圧が安定している…といった傾向も見える化されます。 -
記録忘れが減る
自動でデータが保存されるため、ノートに手書きする手間も不要です。 -
いつでも確認できる安心感
外出先でも手元のApple Watchで血圧の履歴を確認できるのは、特に高齢の家族にとっても安心材料になります。
医師との共有にも役立つ
通院時に「最近血圧どうですか?」と聞かれても、毎日手帳に記録するのは大変です。しかしApple Watchとヘルスケアアプリを活用すれば、血圧データをCSVやPDF形式で出力して医師に見せることも可能です。
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医師にとってもデータの信頼性が高まる
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測定時間・体調メモなども一緒に共有できる
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通院時の説明がスムーズになる
このように、Apple Watchを介したデータ共有は医療現場でも価値があると言えるでしょう。
あくまで「サポートツール」としての位置づけを理解しよう
便利な反面、注意点もあります。Apple Watchや外部血圧計で得られるデータは、あくまで家庭用の参考値です。医療用の精密機器とは異なり、誤差が生じる可能性もあります。
また、Apple Watchのアプリは「血圧異常を自動で警告してくれる」と誤解されがちですが、現時点ではそのようなアラート機能はありません。
そのため、
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血圧異常が続く場合は必ず医師に相談する
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あくまで「日常管理」の補助として活用する
といった意識を持つことが重要です。
まとめ
Apple Watchは多機能で便利なウェアラブルデバイスですが、2025年8月現在、単体で血圧を測定する機能は搭載されていません。SNSなどで「Apple Watchで血圧が測れる」という声も見かけますが、それは外部のBluetooth対応血圧計と連携させた使い方によるものです。
Apple Watchと連動できる血圧計(QardioArmやOmronなど)を使用することで、測定結果をアプリに記録・可視化し、日々の健康管理に役立てることが可能になります。特に、iPhoneのヘルスケアアプリと連携することで、医師との共有もスムーズになり、家族の健康管理にも大きな助けとなるでしょう。
ただし、Apple Watchはあくまで健康管理のサポートツール。医療行為の代替にはなりません。数値に異常が見られた場合や体調に不安がある際は、自己判断せず専門医の診察を受けることが大切です。