完実電気がカセットプレーヤーWe Are Rewind「WE-001」を発売。スペックから読み解く本気度

最近のアナログブームでカセット人気が再燃しているカセットテープですが、、我々オーディオファンを長年悩ませていた問題がありました。それは「新品で買えるまともなプレーヤーが少なすぎる問題」です。

そんな中、ついに「これだ!」と思える選択肢が日本で正式発売されました。完実電気が取り扱いを開始したフランスのブランド「We Are Rewind」の『WE-001』です。

2025年12月5日に発売されたばかりのこの機種。公開されたスペックを詳細に読み解くと、これが単なるファッションアイテムではなく、しっかりとオーディオ機器として作られていることが分かります。

WE-001の筐体とデザイン:404gの「重み」が良い

最近の安価なプレーヤーはプラスチック製で軽量なものが多いですが、WE-001はアルミニウム製筐体を採用しています。

  • 外形寸法: 140.8(W)×88.8(H)×33.5(D)mm
  • 重量: 404g

スマホ2台分くらいのズッシリとしたこの重量感。

初代ウォークマンにインスパイアされたというミニマルで直線的なデザインと相まって、手に持った時の所有欲はかなりのものでしょう。デスクに置いた時の安定感も期待できます。

https://kanjitsu.com/product/we-001/
カラーはオレンジ、ブルー、グレーに加え、一部販路限定のブラック&イエロー、ピンク&グリーンの計5色展開です。

WE-001のオーディオスペックは?

公表されているオーディオ仕様を見てみましょう。

  • 周波数特性: 30Hz〜12.5kHz(Type I使用時)
  • S/N比: 50dB

ハイレゾに慣れた目で見ると「ナローレンジじゃないか?」と思われるかもしれません。しかし、カセットテープにおいては「30Hz〜12.5kHz」というのは、カセット特有の温かみや中域の充実感を味わうには十分な数値です。あえて高域を欲張らないことで、あの独特の「太い音」が期待できます。

また、S/N比50dBというのもリアルです。ヒスノイズも含めて音楽の一部として楽しむ、アナログ本来の空気感を隠さずに提示しているスペックと言えるでしょう。

テープセレクターと現代的機能の融合したWE-001

私がこの機種で最も良いと思ったところは、対応テープの幅広さと接続性です。全テープタイプType I(ノーマル)からType IV(メタル)まで、全規格の再生に対応しています。

「昔録音したメタルテープがあるけど、再生環境がない」という人たちにとっては、救世主のような存在になるはずです。

それでいて、出力系統は現代的で、Bluetooth 5.1 & 有線ヘッドホン出力に対応。3.5mmステレオミニジャックでの有線接続はもちろん、Bluetooth 5.1によるワイヤレス出力ができます。「お気に入りのノイキャンヘッドホンで、ワイヤレスでカセットの音を聴く」という、新旧の技術をミックスした楽しみ方が可能です。

「録る」楽しみとバッテリー周り

https://kanjitsu.com/product/we-001/

WE-001は再生専用機ではありません。3.5mmステレオ入力を備えており、外部ソースからのステレオ録音が可能です。PCやスマホの音源をカセットに落として「自分だけのミックステープ」を作る文化も、これ一台で完結します。

また、電源周りも扱いやすくなっています。

  • バッテリー: 内蔵リチウムバッテリー(USB-C充電)
  • 連続再生時間: 約10〜12時間
  • 充電時間: 約4〜5時間

乾電池を探す手間がなく、モバイルバッテリーで充電できるところも良いですね。ちなみに付属品として「鉛筆型カセット巻き戻しツール」が付いてきます。

テープがたるんだ時に鉛筆を突っ込んで回したあの感覚……公式がそれを「ツール」として付けてくる遊び心には感激です。

まとめ:価格25,780円の価値はあるか?

価格は25,780円(税込)。

安価なトイ・ガジェットとは一線を画す価格設定ですが、アルミボディの質感、メタルテープ対応、そして録音機能まで網羅したスペックを考えれば、納得のプライスです。

  • 「インテリアとしても映える本格的なプレーヤーが欲しい」
  • 「眠っているテープ資産をまともな音で鳴らしたい」

そんなオーディオファンの渇きを癒やす一台になる予感がします。私はアルミの質感が際立ちそうな「グレー」を狙っていますが、皆さんはどの色が気になりますか?

 

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