finalのイヤホンEシリーズとFシリーズの5機種を聴き比べしましたので、比較レビューです。私の超主観ですが、よかったらご覧ください。
final イヤホン E5000
● ダイナミックドライバー型
● インピーダンスは14Ω
● OFCシルバーコートケーブル
見た目、キラキラしていて綺麗ですね!見るからにキラキラした音がなりそうなくせに、ダイナミックドライバー型で、どんな音だろう・・・って期待が高まっていましたw
音の第一印象で強く感じた事は、見た目に違わず「ダイナミックドライバーでこんなに綺麗な高音が鳴らせるのか!」っていう事。一般的にダイナミックドライバー型だと、「低音は鳴るけど高音がイマイチ」というイヤホンが多いですが、このE5000はその常識を覆すかのような高音です。かと言って、低音が出ていないわけではなく、しっかりと鳴らしています。
そして、その高音を綺麗に鳴らすために大きな影響を及ぼしている物が「OFCシルバーコードケーブル」です。このイヤホンは一般的なMMCXプラグなので、試しに手持ちの他のケーブルを付け替えてみましたが、見事にバランスが崩れてしまいました。という事で、付属のOFCシルバーコートケーブルありきで完璧にチューニングされたイヤホンと考えた方が良さそうです。

音の個人的イメージはこんな感じ。
「ダイナミックドライバー型の低音が好きなんだけど、もうちょっと全体のバランスが良かったらいいのに…」って思っている人には強くオススメできるイヤホンです。
final イヤホン E4000
主な特徴はこちら
● ダイナミックドライバー型
● インピーダンスは15Ω
● OFCケーブル
E5000よりももっと優しめ。どちらかというと中低音よりでしょうか。というよりも、ちゃんとダイナミックドライバーの音です。いや、それにしては全体のバランスが良い気がする。そんなにズンズンしていないんですよね、良い意味で。

音の個人的なイメージはこんな感じ
ダイナミックドライバー型にしてはバランスの良いフラットな音ですので、高音の耳障りな感じがあまり得意ではない人にはこちらがオススメ。
final イヤホン F7200
主な特徴はこちら
● バランスドアーマチュア型
● インピーダンス42Ω
● OFCシルバーコートケーブル
E5000と同じOFCシルバーコートケーブルを使っています。ステンレス筐体と合わせてキラキラな美しいビジュアル。このOFCシルバーコートケーブルは取り回しも良くクセがつきにくくて、本当にいいですね。
肝心の音ですが、「これでバランスドアーマチュア!?」と思わせるほどの驚愕の音のバランスです。バランスドアーマチュア型ならではの綺麗な高音を失う事なく、しっかりとしまった低音を鳴らしてくれています。バスドラの音が気持ちよくリズムを刻みながら、高音のキラキラ感は失う事なく、それでいてバランスよく全体を鳴らしてくれています。
すごい!こりゃビックリです。

音の個人的なイメージはこんな感じ
私が言っても説得力ないかもですが、本当に高い次元でまとまったクオリティ。ぜひ多くの人にこのイヤホンを体験してもらいたいです。
final イヤホン F4100
主な特徴はこちら
● バランスドアーマチュア型
● インピーダンス42Ω
● OFCブラックケーブル
F7200を少し全体に落ち着かせた感じです。好みの問題にはなりますが、F4100もかなり高いクオリティで全体のバランスが取れいています。ちょっと高音の方が強調されている感じはありますが、それはバランスドアーマチュア特徴でもありますね。きっと、F7200とF4100をジャンルによって使い分けるのが正解です。まあ、そんな贅沢はできないんですけど。

音の個人的なイメージはこんな感じ
上の波線だと低音がすごく弱いように見えるかもしれないんですが、そんなことはありません。バランスドアーマチュアの音が好きな人にはオススメです。
final イヤホン F3100
主な特徴はこちら
● バランスドアーマチュア型
● インピーダンス42Ω
● OFCブラックケーブル(リケーブル不可)
これはいわゆるバランスドアーマチュアっぽい音。低音は控えめに中高音を中心に鳴らしてくれます。心地よい優しい音と言った方がいいかもしれません。F4100の低音を減らした感じでしょうか。高音も決してキツくはありません。音に迫力を求める人には向かないかも。

音の個人的なイメージはこんな感じ
長い時間聞いていても聞き疲れすることはないことも特徴のひとつですね。
final イヤホンその他の比較
ハウジングの大きさ
写真では、うまく伝わらないかもしれませんが、EシリーズとFシリーズのハウジングを比べてみると、その大きさが全然違う事がわかるでしょうか?
Fシリーズのハウジングの小ささはとんでもないです!耳の中にスッポリとはまる感じは他では味わえない感動モノ。ぜひ一度体験してみてほしいです。
決してEシリーズが大きいわけではありませんが…
イヤーフック
どちらのイヤホンにもシリコン製のイヤーフックがついてくるのですが、そのイヤーフックの耳へのフィット感は最高。痛くならないし、すべりおちもしない、絶妙。

finalイヤホンの欠点をあえてあげてみる
特にこれと言って大きな欠点はありませんが、強いて言えば「タッチノイズ」ですね。まあ、カナル型イヤホンの宿命でもあるわけですが。
イヤーフックを使って、いわゆる「シュア掛け」をすれば特に問題はなくなるのですが、シュア掛けするとどうも耳への収まりがイマイチになってしまうのです。もしかしたら、自分の耳の構造の問題なのかもしれません。
finalイヤホン5機種を聴き比べてわかった事
基本的にこのメーカーfinalさんが作るイヤホンはどれも素晴らしいですよ。今回レビューしたE5000/E4000はもとより、最近発売されたE1000/E2000/E3000Eシリーズももちろん素晴らしくて、値段を考えるとすごいクオリティだなって。
しかし、今回比較してみてわかった事は、、、
- Fシリーズのハウジングの小ささと、耳穴へのフィット感が素晴らしすぎる!
- そして、F7200のトータルでの完成度の高さはもはや感動的ですらある!
これは、やばいっすね。一度経験してしまうと、下手に他のイヤホンが使えなくなってしまう…
ということで、個人的なランキングで並べてみるとこんな感じになりました。
1位F7200
全てにおいて、超ハイクオリティ!
2位F4100
全体をバランスよく聞けるサウンド!
3位E5000
ダイナミックドライバーの常識を覆す高音!
3位F3100
リーズナブルなのに上位機種を継承した音!
5位E4000
リケーブルできてこのクオリティ!
いかがでしたでしょうか。実は今回の5機種はfinalのダイレクトショップで「試聴機レンタル」したものです。このレンタルなら、試聴機を借りて自分家でじっくり10日間試聴できるシステムです。身分証の確認が必要だったり、返送料金がかかってしまったりしますが、気になっているイヤホンやヘッドホンがある場合にはオススメできるシステムです。
こんなすごいアタッシュケースに入ってイヤホンが届きました。しかも使ったイヤーピースはそのままもらってしまって良いという、太っ腹w
ポタフェスとかヘッドホン祭りでも試聴する事ができますが、たくさんの人がいてゆっくり試聴できない場合も多いですよね。そもそも電気店には置いてない事もありますし。。という事で、レンタルしてみたいと思ったら公式サイトでチェックしてみてください。
みなさんも、人生が変わる?かもしれない試聴体験を、ぜひ!