パンテラ(Pantera)のギターをコピーするときはチューニングがキモになる

どちらかというとダイムバックよりダイヤモンドの方がしっくりくるパンテラ(pantera)のギタリスト、「ダイヤモンド(ダイムバック)・ダレル」ですが、そのプレーは2018年の今聞いても全く色褪せる事なく、とっても刺激的。ギターを中心にパンテラを振り返ってみます。

 

ダイヤモンドダレルの功績

彼が音楽界に残した功績はとっても大きいと思います。特にメタルギター界隈では、まあダレルを知らない人はいないとおもいます。

Dean(ギターメーカー)を有名にしたのも、

ランドール(ギターアンプ)を有名にしたのも

ワーミー(ギターペダル)を流行らせたのも、

ついでに髭が赤いメタルファンが増えたのも、

全部ダレルのおかげでしょう。

 

ライブ中にファンに銃殺されるという、とても悲惨な最期を迎えてしまうわけですが、アーティスト仲間からも好かれる素敵な人柄だったみたいですね。

アーティストたちのダイムバッグ・ダレル追悼メッセージ

 

もちろん、ダレルだけじゃなくって、パンテラの全てが刺激的でかっこ良かったんです。

・本当はハイトーンで歌えるのにだんだん歌わなくなって悟りを開いていくボーカルのフィリップアンセルモ

・スティックを逆さまに持ってヘビーでタイトなリズムを刻むドラムのヴィニーポール(ダレルの兄)

・基本的にギターリフをゴリゴリなサウンドで弾きまくるユニゾンなベースのレックス

と、メンバー全員が強力で個性的、魅力的でしたね。

彼らの後に、どれだけのフォロワーバンドが出てきた事でしょう。最近活躍しているバンドの多くにもパンテラの影響が色濃く感じられますね。

 

パンテラの名盤といえば、俗悪

彼らの残したアルバムの中で、特に名盤と呼び声高いのは「Vulgar Display of Power〜俗悪」ではないでしょうか。


Vulgar Display of Power
1.Mouth for War
2.A New Level
3.Walk
4.Fucking Hostile
5.This Love
6.Rise
7.No Good (Attack the Radical)
8.Live in a Hole
9.Regular People (Conceit)
10.By Demons Be Driven
11.Hollow

 

このMouse For WarのモノクロMVを初めて見たときの衝撃は忘れる事は無いですね。

 

ダレルのギターをコピーしまった

発売されたのが1992年なのですが、今でも無性に聞きたくなる時があるパンテラです。そして、聞きたくなると同時にギターを弾きたくなるのです。

ギターキッズだった当時の自分にとっての衝撃は凄まじく、ヘビーで、キャッチーで、変拍子もあったり、リズムも一筋縄じゃ行かなくて、何回聞いたことかわかりませんね。

アルバムを通してひたすらギターをコピーしたりもしていました。実際に友達とコピーバンドを組んで、このアルバムの前半4曲(Mouth for War・A New Level・Walk・Fucking Hostile)は演奏していました。というかバンドでなんか全然できていないんですけど、それでもやりたくってやっていました。

もう一枚、俗悪の前のアルバム「カウボーイズ・フロム・ヘル」も超名盤ではありますけどね。


Cowboys From Hell

後にダイムバックに改名するダイヤモンド・ダレルですが、彼のギターもかなりオリジナリティに溢れていて、コピーをしていても飽きずに、随分弾いていたな〜と思います。

速すぎない速弾き(?)で、頑張ればなんとか弾けるというところも、絶妙にポイントだった気がします。超速弾き系のギタリスト(イングヴェイ・J・マルムスティーンとかインペリテリとか)は弾いてはみましたが、速すぎてついていけなかった感がありますから笑。



ちょっと気持ち悪さを醸し出すチューニング

そして、パンテラのバンドサウンドの話をする時には欠かせない要素(ポイント)にもなっているのが、ギターとベースのチューニングですね。1/4音下げなんていう言われ方をしていますが、「半音下げより上、でもレギュラーよりちょっと下」という、これまたなんとも言えないチューニングが基本になっています。

チューニングといえば、普通はAの音(ギターだと5弦の開放弦のラの音)を440Hzに合わせるのですが、彼らは431Hz〜432Hzあたりでチューニングしているんです。これもまた苦労したポイントですね。レギュラーチューニングで弾いてもなんとか弾けるのですが、やっぱりあの独特の雰囲気は全然出ないですね。当然ですが。とは言ってもHzで合わせてもなんかしっくりこないんんですよね。気持ちよく弾きたかったら、耳で聞いて合わせていくしかないような気がしています。今でも「パンテラのギターが弾きたい」思った時にはちゃんと耳で合わせてから弾いていますし。

きっと、絶対音感がある人はパンテラ聞けないんじゃないかって思います。まあ、絶対音感の無い私は「俗悪」の全曲を今でもほとんど弾けるくらい、聞き込んだし好きなんですけどねww

 

ドラマーのヴィニーポールの功績

ドラマーのヴィニーポールも2018年6月に54歳という若さでなくなってしまいました。彼の功績も大きいものがあったようですね。

パンテラの結成メンバー、故ヴィニー・ポールがヘヴィメタル史に残した功績

 

※アイキャッチ画像はダイムバック・ダレルのウィキペディアより

 

 

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